ポータルページの基本単位となるブリックには、標準ブリックと拡張ブリックの2種類があります。ここでは、各ブリックの特長について説明します。
標準ブリックとは、IFRAMEを利用して、サービスのWebコンテンツをポータルページとして表示するブリックのことです。
このブリックは、ActiveXコントロールを使用しないため、これを禁止しているクライアント環境でも使用することができます。
IFRAMEタグを利用して、Webコンテンツ内に別のWebコンテンツを表示する場合、IFRAME内のコンテンツのJavaScriptによって全体のレイアウトが崩れたりすることがあります。また、IFRAME内のリンクのtarget属性に"top"が指定してあった場合、画面全体が書き換えられてしまうような問題が発生します。そのため、標準ブリックでは、リバースプロキシのように、すべてのリクエストとレスポンスをPortalworksに経由させて、表示上の問題が発生しないようにコンテンツの書き換えを行っています。
なお、コンテンツの書き換えの制限により、コンテンツが正しく表示されない場合があります。
拡張ブリックとは、IEコンポーネントを利用して、サービスのWebコンテンツをポータルページとして表示するブリックのことです。
IEコンポーネントはそれぞれが単体のブラウザとして動作するため、IEコンポーネントを利用して、Webコンテンツ内に別のWebコンテンツを表示する場合、IEコンポーネント内のWebコンテンツは元のコンテンツに影響を与えません。そのため、標準ブリックのようなコンテンツの書き換えは必須ではなくなります。また、コンテンツの書き換えによって発生する制限事項もなくなります。
なお、拡張ブリックで代理ログオン機能や簡易SSO機能を利用する場合、サービスでの認証が完了するまで、Portalworksを経由する必要があります。
拡張ブリックは、WebUSPの別名、またはシナリオの表示に使用できます。
標準ブリックと拡張ブリックの選択方法
サービスを表示する際に、標準ブリックと拡張ブリックのどちらを選択するかは、ActiveXコントロールの使用の可否、そのサービスで使用する機能によって決定します。以下の表に、各ブリックと、利用する機能、コンテンツの表示制限の関係についてまとめます。
種類 | ActiveXコントロールの使用 | コンテンツ切り出しツール | 代理ログオン機能・簡易SSO機能 | コンテンツ内のスクリプトなどの制限 |
---|---|---|---|---|
標準ブリック | 使用しない | 使用可能 | 設定可能 | あり |
拡張ブリック | 使用する | 使用不可 | 設定不可 | なし |
拡張ブリック | 使用する | 使用不可 | 設定可能 | 一部あり(*3) |
(*1)認証機能が必要でない場合
(*2)認証機能が必要な場合
(*3)サービスの認証が完了するまでは制限されます。
上記のブリックの選択方法を分かりやすく図示すると、以下のようになります。