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Interstage Shunsaku Data Manager トラブルシューティング集

2.4.9 searcherの異常検出

【現象】

shundrecoverコマンドによるリカバリ終了宣言時に、以下のメッセージが出力されリカバリがエラーとなる。


[出力メッセージ]

shn30364u : The director is not ready to receive requests. [shund1]

directorは受付可能状態ではありません。


【原因】

shundrecoverコマンドのbオプションによるリカバリ開始宣言とeオプションによるリカバリ終了宣言の区間において、searcherの異常を検出したため、リカバリ処理を継続することができませんでした。

リカバリ処理では、現在使用しているsearcherの情報についても、ディレクタデータファイルに対して書き込みを行います。そのため、リカバリ処理中にsearcherの異常を検出した場合には、ディレクタデータファイルがリカバリ処理途中状態となってしまうため、再度、バックアップデータのリストアから実行する必要があります。


【問題発生時の対処方法】

searcherを復旧させた後、バックアップデータのリストアからリカバリ処理を再実行してください。


  1. 異常となったsearcherを復旧し、searcherを起動します。


  2. shundstateコマンドで表示されるdirectorの稼働状況が“ACTIVE”の場合、リカバリ開始宣言を行います。
    (directorの稼働状況が“RECOVER”の場合、不要です。)


    shundrecover -s shund1 -b
    shun: INFO: shn21001i: Starting process... [shund1] shun: INFO: shn30327i: Recovery start declaration processing has been completed. [shund1] shun: INFO: shn21002i: Processing has been completed. [shund1]

  3. 再度、ディレクタデータファイルのバックアップデータをリストアします。


  4. shundrecoverコマンドでリカバリ終了宣言を実行します。

    以下は、最新状態までのリカバリを例としています。


    shundrecover -s shund1 -e
    shun: INFO: shn21001i: Starting process... [shund1] shun: INFO: shn30334i: Recovery end declaration processing is complete. [shund1] shun: INFO: shn21002i: Processing has been completed. [shund1]

  5. shundstateコマンドで表示されるdirectorの稼働状況が“ACTIVE”であることを確認します。


    shundstate -s shund1
    Shunsaku shundstate 2006/09/01 13:10:00 Time State DataFileStatus DataSize Fragments(%) LastBackedUp OperationLogStatus OperationLogSize Records ReadRecords ReadTime(sec) ReadSize 13:10:00 ACTIVE NORMAL 9.67MB 66 2006/08/31 22:00:00 NORMAL 20.8MB 10000 10000 0.829 9.78MB

  6. shundbackupコマンドでディレクタデータファイルをバックアップします。


  7. 運用を再開します。