ページの先頭行へ戻る
Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド

8.6.1 ディレクタデータファイルのリカバリ手順(MSCSまたはMSFC)

ディレクタデータファイルを配置した共用ディスクが故障した場合、ディスクの交換後、運用サーバで、ディレクタデータファイルのリカバリを実施します。
以下に、MSCSまたはMSFCを使用した場合のディレクタデータファイルのリカバリ手順を示します。

注意

ディレクタデータファイルのリカバリを行う場合には、すべてのアプリケーションをあらかじめ停止し、データの検索および更新が行われないようにしてください。

  1. リソースの状態を確認します。
    クラスタアドミニストレータで、リソースの状態を確認します。
    Shunsakuのリソースのいずれかがオンラインになっている場合は、すべてのリソースをオフラインにします。


  2. 共用ディスクを交換します。
    障害が発生した共用ディスクを交換します。その後、共用ディスクの設定を復元します。


  3. 共用ディスクを活性化させます。
    クラスタアドミニストレータで、共用ディスクのリソースをオンラインにします。
    リソースの状態がオンラインになっていることを確認します。


  4. ディレクタデータファイル格納域を作成します。
    共用ディスク上のファイルシステムにディレクタデータファイルを格納するためのフォルダを作成します。


  5. アプリケーションが停止していることを確認し、Shunsakuのリソースを活性化させます。
    クラスタアドミニストレータからShunsakuのリソースをオンラインにして、Shunsakuを起動します。
    起動後、すべてのリソースの状態がオンラインになっていることを確認してください。


  6. ディレクタデータファイルを復旧します。
    ディレクタサーバの運用サーバから、shundrecoverコマンドを指定して実行し、ディレクタデータファイルを復旧します。


    1. shundrecoverコマンドのbオプションを指定して実行し、リカバリ開始宣言をします。

      shundrecover -s director識別子 -b

    2. OSによるコピー機能を使用して、ディレクタデータファイルのバックアップデータをディレクタデータファイルにリストアします。

      copy /b  バックアップデータ  ディレクタデータファイルのフォルダ名

    3. shundrecoverコマンドのeオプションを指定して実行し、リカバリ終了宣言をします。

      shundrecover -s director識別子 -e

      これにより、Shunsakuはオペレーションログファイルを使用して最新状態までディレクタデータファイルを復旧します。


    以下に例を示します。

    • director識別子“shund1”

    • バックアップデータ“Z:\backup\shund1\”配下

    • ディレクタデータファイルのフォルダ名“Y:\shunsk\shund1”

      shundrecover -s shund1 -b
      copy /b  Z:\backup\shund1\* Y:\shunsk\shund1
      shundrecover -s shund1 -e

    以上でディレクタデータファイルの復旧が完了し、業務を再開することができます。