directorの追加は、1つのdirectorで管理できるsearcher数を超えた場合に行う必要があります。
directorは、既存のディレクタサーバ上に追加することもできますが、大量のデータを扱う場合には、処理能力を向上させるため、新たにディレクタサーバ自体を増設することができます。
ディレクタサーバの増設は運用中に実施することができます。
サーバ構成については、“2.1.2 サーバ構成”の“ディレクタサーバを増設して運用するシステム”を参照してください。
ディレクタサーバを増設する手順を以下に示します。
1. | 増設するディレクタサーバでdirectorのインストールおよびセットアップを行います。 |
注意
ディレクタサーバを増設する場合、conductor、sorterのインストールおよびセットアップは必要ありません。
ポイント
ディレクタサーバを増設せずにdirectorの追加だけ行う場合は、directorのインストールは不要です。directorの“セットアップ”だけ行ってください。
参照
directorのインストールの詳細については、“インストールガイド”の“ディレクタサーバ増設時のインストールおよびセットアップ”を参照してください。
2. | 増設するサーチサーバでsearcherのインストールおよびセットアップを行います。 |
参照
searcherのインストールの詳細については、“インストールガイド”の“サーチサーバ増設時のインストールおよびセットアップ”を参照してください。
3. | conductorを配置するディレクタサーバでシステム用動作環境ファイルを編集し、配布します。 システム用動作環境ファイルの編集時に追加する実行パラメタには以下のものがあります。 |
実行パラメタ名 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
Director | directorのサーバ情報 | 増設するディレクタサーバ上のdirector情報を追加します。 |
Searcher | searcherのサーバ情報 | 増設するサーチサーバ上のsearcher情報を追加します。 |
注意
システム用動作環境ファイルを全サーバのShunsakuのインストール先のフォルダ\etc\system配下に配布してください。
システム用動作環境ファイルを全サーバの/etc/opt/FJSVshnsk/etc/system配下に配布してください。
4. | 増設したサーチサーバ、およびディレクタサーバ上でshunsysstartコマンドを実行し、searcherおよびdirectorを起動します。 |
shunsysstart -n Shunsakuシステム名
5. | conductorを配置するディレクタサーバでconductor用動作環境ファイルを編集します。 追加する実行パラメタには、以下のものがあります。 |
実行パラメタ名 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
File(注) | File情報 | Shunsaku Fileを使用している場合、追加するdirectorに対するFile情報を追加します。 |
Domain(注) | Domain情報 | Fileを新しく作成して、作成したFileをDomainに含める場合には、編集します。 |
InsertPoint | データを挿入するdirectorの情報 | Fileを使用せずに複数のdirectorを用いる場合には、APIからのデータの挿入先となるdirectorを指定します。 |
注)Shunsaku Fileを使用している場合だけ、本パラメタを指定します。
6. | directorのサーバ情報、searcherのサーバ情報で、IPアドレスを用いずにホスト名を指定した場合は、conductorを配置するディレクタサーバの以下のファイルに、増設するディレクタサーバのIPアドレスとホスト名を指定します。 |
Windowsの場合
Windowsのインストール先のフォルダ\system32\drivers\etc\hosts
Linux/Solarisの場合
/etc/hosts
注意
conductorを配置しているディレクタサーバにdirectorを追加設置する場合は、この手順は必要ありません。
7. | 追加するdirectorの情報をconductorに反映するために、conductorを配置しているディレクタサーバ上でshunsyscfgeditコマンドを実行します。 |
shunsyscfgedit -n Shunsakuシステム名