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 Apcoordinatorユーザーズガイド

第24章 概要

Apcoordinatorが提供するEJBアプリケーションフレームワークは次の2つの機能に分けられます。

セションBeanの作成を支援する機能は、Apcoordinatorのフレームワークを使用してセションBeanを作成することを可能にします。Apcoordinatorを使用することにより以下の利点があります。

EJBを呼び出す機能は、Apcoordinatorで作成したWebアプリケーション、セションBeanからEJBを呼び出す機能を提供します。これは以下の2つの機能を持ちます。

セションBeanの構成要素

Apcoordinatorで作成するセションBeanは以下の構成要素からなります。

ビジネスクラス

セションBeanで行う処理を実行するJavaのクラスです。

コマンドマップ

データBeanクラスとコマンド名の組に対し、呼び出されるビジネスクラスのメソッドを対応付けるファイルです。

セションBeanクラス

クライアントからの呼び出しを受け付け、Apcoordinatorに処理を依頼するクラスです。

ホームインタフェース

EJBオブジェクトの生成と削除を行うインタフェースです。EJBクライアントによって使用されます。

リモートインタフェース

EJBオブジェクトのメソッドを呼び出すためのインタフェースです。EJBクライアントによって使用されます。

以下は必要に応じて作成します。

データBean

クライアントからセションBeanへ入力されるデータとして、または、セションBeanからクライアントへ返されるデータとして使用されるJavaのクラスです。

セションクラス

セションを通して使われるデータを保持するためのクラスです。アプリケーション独自の情報をセションクラスに記憶させたい場合は、ユーザ定義のセションクラスを作成します。

アプリケーションクラス

同一のJVMで動作するセションBeanのオブジェクトで共有されるデータを保持するためのクラスです。アプリケーション独自の情報をアプリケーションクラスに記憶させたい場合は、ユーザ定義のアプリケーションクラスを作成します。

ファクトリクラス

アプリケーションクラスやセションクラスのインスタンスを作成するクラスです。ユーザ定義のアプリケーションクラスやセションクラスを使用する場合に、ユーザ定義のファクトリクラスを作成する必要があります。

セションBean呼び出し時の動作

Apcoordinatorで作成したEJBクライアントからApcoordinatorで作成したセションBeanを呼び出す動作の概略を以下の図に沿って説明します。なお、以降の図では説明の内容に直接関係しない構成要素は省略しています。

  1. クライアントはデータBeanとコマンド名を引数としてセションBeanを呼び出します。

  2. セションBeanは、データBeanとコマンド名を受け取ります。

  3. データBeanとコマンド名に対応するビジネスクラスのメソッドがコマンドマップから検索され、検索されたメソッドが呼び出されます。

  4. ビジネスクラスのメソッドは処理を実行し、処理結果をデータBeanに格納して返却します。

  5. 返却されたデータBeanをクライアントが受け取ります。

Apcoordinatorで作成したクライアントからApcoordinatorで作成したセションBeanを呼び出す場合、以下の機能が使用できます。

クライアントの作成

EJBを呼び出すプログラムの作成方法については以下を参照してください。

クライアントアプリケーション

呼び出されるEJB

参照する節

Apcoordinatorで作成するアプリケーション

Apcoordinatorで作成したセションBean

第7章 リモート共通インタフェース

8.1 Apcoordinatorで作成したセションBeanの呼び出し

一般的なEJB

8.2 一般的なEJBの呼び出し

Apcoordinatorを利用せずに作成するアプリケーション

Apcoordinatorで作成したセションBean

25.3.5 Apcoordinator以外のEJBクライアントとの連携