イベントサービスを用いたシステムの運用時には、チャネル数、接続するコンシューマ/サプライヤ数などによりシステム資源を拡張する必要があります。ここでは、以下について説明します。
以降に示す値は、CORBAサービスの値を含んでいません。“3.1.1 CORBAサービスのシステム環境の設定”を参照し、必要な値を加算してください。
■システムパラメタ
一般的なイベントサービスが使用する共用メモリ、セマフォ、メッセージキューのシステムパラメタのチューニングについて説明します。
イベントサービスの他に共用メモリ、セマフォ、メッセージキューを使用するアプリケーションが存在する場合、そのアプリケーションが使用する資源にイベントサービスの資源量を加算してください。
システムパラメタの変更方法や、各パラメタの意味については、“■システムパラメタについて”を参照してください。
共用メモリ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
kernel.shmmax | 設定値 | [揮発チャネル運用の場合] |
[不揮発チャネル運用の場合]
| ||
kernel.shmmni | 加算値 | [揮発チャネル運用の場合]
|
[不揮発チャネル運用の場合]
|
イベントチャネル最大作成数 =
静的生成イベントチャネル最大作成数 + 動的生成イベントチャネル最大作成数
trace_sizeパラメタおよびtrace_bufferパラメタは、イベントサービスの動作環境ファイル(traceconfig)で指定します。詳細については、“D.1 traceconfig”を参照してください。
同時実行可能なグローバルトランザクション数は、イベントサービスの構成情報管理コマンド(essetcnf)による-gtrnmaxオプションの設定値です。
ユニットで使用する共用メモリサイズは、ユニットの作成コマンド(esmkunit)のユニット定義ファイルで指定した項目shmmaxの設定値です。
イベントチャネルのプロセス数 =
静的イベントチャネルグループ数 + 動的イベントチャネルのプロセス数
動的イベントチャネルのプロセス数:
イベントサービスのセットアップコマンド(essetup)による-pオプションの設定値。
ノーティフィケーションサービスを使用している場合は、“動的イベントチャネルのプロセス数 × 2”としてください。
セマフォ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
para1 | 設定値 | 29 |
para2 | 加算値 | [揮発チャネル運用の場合] |
[不揮発チャネル運用の場合] | ||
para3 | 設定値 | 29 |
para4 | 加算値 | ユニット数 × 256 |
メッセージキュー
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
kernel.msgmax | 設定値 | [不揮発チャネル運用の場合] |
kernel.msgmnb | 設定値 | [不揮発チャネル運用の場合] |
kernel.msgmni | 加算値 | [不揮発チャネル運用の場合] |