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Interstage Application Server/Interstage Web Server チューニングガイド

C.1 configファイル

  configファイルは、OTSシステム起動時に反映される情報を管理している定義ファイルです。configファイルの修正を反映させるには、OTSシステムを再起動する必要があります。

  configファイルは、インストール時に以下に作成されます。ファイル名は、configです。

Interstageインストールフォルダ\ots\etc内

/ots/FSUNots/etc内

/ots/FJSVots/etc内

◆設定例

---------------------------------------------------------------------
OBSERVE_CYCLE_TIME=6 (注)
TRAN_TIME_OUT=300
2PC_TIME_OUT=60
COM_RETRY_TIME=2 (注)
COM_RETRY_MAX=3 (注)
RECOVER_RETRY_TIME=30 (注)
RECOVER_RETRY_MAX=60 (注)
RESOURCE_TRANMAX=5
OTS_TRACE_SIZE=4096 (注)
RESOURCE_TRACE_SIZE=4096 (注)
RECOVERY_TRACE_SIZE=4096 (注)
OBSERVE_TRACE_SIZE=4096 (注)
DATABASE_RETRY_TIME=5 (注)
DATABASE_RETRY_MAX=5 (注)
MEM_RETRY_TIME=5 (注)
MEM_RETRY_MAX=5 (注)
RSCSTOP_CHECK_COUNT=100 (注)
OTS_VERSION=5 (注)
JTS_VERSION=5 (注)
TRACE_MODE=1
TRACE_LEVEL=1
JAVA_VERSION=14
PATH=C:\Interstage\JDK14\JRE\bin\java.exe....(Windowsの場合)
PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk14/jre/bin/java.......(Solaris、Linuxの場合)
---------------------------------------------------------------------

注) インストール時に作成されたconfigファイルには該当項目は記載されていません。項目を指定することで値は有効になりますが、デフォルト値を推奨します。

◆キー一覧

キー

意味

OBSERVE_CYCLE_TIME

監視周期の指定

TRAN_TIME_OUT

トランザクションタイムアウト検出時間の指定

2PC_TIME_OUT

フェーズ間タイムアウト検出時間の指定

COM_RETRY_TIME

トランザクション処理エラー時のリトライ間隔指定

COM_RETRY_MAX

トランザクション処理リトライ上限回数の指定

RECOVER_RETRY_TIME

OTSシステムリカバリ処理リトライ間隔指定

RECOVER_RETRY_MAX

OTSシステムリカバリ処理リトライ上限回数の指定

RESOURCE_TRANMAX

1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度

OTS_TRACE_SIZE

OTSシステムのトレースログサイズ指定

RESOURCE_TRACE_SIZE

リソース管理プログラムのトレースログサイズ指定

RECOVERY_TRACE_SIZE

リカバリプロセスのトレースログサイズ指定

OBSERVE_TRACE_SIZE

監視プロセスのトレースログサイズ指定

DATABASE_RETRY_TIME

データベースシステムアクセスのリトライ間隔指定

DATABASE_RETRY_MAX

データベースシステムアクセスのリトライ上限回数指定

MEM_RETRY_TIME

OTSシステム処理中のエラーでのリトライ間隔指定

MEM_RETRY_MAX

OTSシステム処理中のエラーでのリトライ上限回数指定

RSCSTOP_CHECK_COUNT

通常停止からのトランザクション待ち合わせ回数指定

OTS_VERSION

OTSのバージョン

JTS_VERSION

JTSのバージョン

JAVA_VERSION

JDK/JREのバージョン

PATH

JDK/JREのパス

TRACE_MODE

トレースの出力形式

TRACE_LEVEL

トレースの出力レベル

◆キー詳細

OBSERVE_CYCLE_TIME:監視周期の指定

  OTSシステムが監視を実施する周期を秒単位で指定します。この値を小さくすると監視が頻繁に行われるためシステムのパフォーマンスが低下します。逆に値を大ききすると、監視間隔が長くなるため、異常の検出が遅くなります。これらの点に注意してパラメタを設定してください。
  指定できる範囲は、1から60までの値を指定できます。
  当パラメタを省略した場合は、5が設定されます。

TRAN_TIME_OUT:トランザクションタイムアウト検出時間の指定

  データベース連携サービスがトランザクション(beginからcommitまでの)タイムアウトの検出を秒単位で指定します。当パラメタを省略した場合は、300が設定されます。
  アプリケーションが、set_timeoutメソッドにタイムアウト時間を指定した場合は、アプリケーションの指定が有効となります。
  指定できる範囲は、1からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。

2PC_TIME_OUT:フェーズ間タイムアウト検出時間の指定

  OTSシステムがトランザクションの2PC(2フェーズコミット)で、リソース管理プログラムで1フェーズと2フェーズ間のタイムアウトの検出を秒単位で指定します。
  指定できる範囲は、1からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。
  当パラメタを省略した場合は、60が設定されます。


  CORBAサービスのクライアント側無通信監視時間(CORBAサービスの動作環境ファイルの“period_client_idle_con_timeout”に5を乗じた値)が0でない場合、当パラメタにはその値よりも小さい値を設定する必要があります。

COM_RETRY_TIME:トランザクション処理エラー時のリトライ間隔指定

  トランザクション処理で、通信異常などのエラーが発生した場合、その通信をリトライする間隔を秒単位で指定します。
  指定できる範囲は、1から600までを指定できます。
  当パラメタを省略した場合は、2が設定されます。

COM_RETRY_MAX:トランザクション処理リトライ上限回数の指定

  トランザクション処理で、通信異常などのエラーが発生した場合、その通信をリトライする上限回数を指定します。
  指定できる範囲は、1からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。
  当パラメタを省略した場合は、3が設定されます。

RECOVER_RETRY_TIME:OTSシステムリカバリ処理リトライ間隔指定

  OTSシステムのリカバリ処理で通信異常などのエラーが発生した場合、その通信をリトライする間隔を秒単位で指定します。
  指定できる範囲は、1から600までを指定できます。
  当パラメタを省略した場合は、30が設定されます。

RECOVER_RETRY_MAX:OTSシステムリカバリ処理リトライ上限回数の指定

  OTSシステムのリカバリ処理で通信異常などのエラーが発生した場合、その通信をリトライする上限回数を指定します。
  指定できる範囲は、1からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。
  当パラメタを省略した場合は、60が設定されます。

RESOURCE_TRANMAX:1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度

  1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度を指定します。
  指定できる範囲は、1からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。
  当パラメタを省略した場合は、5が設定されます。


  OTSシステムのスレッド多重度と1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度は、以下の関係を保つように設定してください。
    OTSシステムのスレッド多重度 =< 1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度

OTS_TRACE_SIZE:OTSシステムのトレースログサイズ指定

  OTSシステムのトレースログサイズをKB単位で指定します。
  指定できる範囲は、128からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。
  当パラメタを省略した場合は、4096(KB)が設定されます。

RESOURCE_TRACE_SIZE:リソース管理プログラムのトレースログサイズ指定

  リソース管理プログラムのトレースログサイズをKB単位で指定します。
  指定できる範囲は、128からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。
  当パラメタを省略した場合は、4096(KB)が設定されます。

RECOVERY_TRACE_SIZE:リカバリプロセスのトレースログサイズ指定

  リカバリプロセスのトレースログサイズをKB単位で指定します。
  指定できる範囲は、128からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。
  当パラメタを省略した場合は、4096(KB)が設定されます。

OBSERVE_TRACE_SIZE:監視プロセスのトレースログサイズ指定

  監視プロセスのトレースログサイズをKB単位で指定します。
  指定できる範囲は、128からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。
  当パラメタを省略した場合は、4096(KB)が設定されます。

DATABASE_RETRY_TIME:データベースシステムアクセスのリトライ間隔指定

  OTSシステムでのデータベースシステムへのアクセス時に、メモリ資源不足などのリトライ可能なエラーが発生した場合のリトライする間隔を秒単位で指定します。
  指定できる範囲は、1から600までを指定できます。
  当パラメタを省略した場合は、5が設定されます。

DATABASE_RETRY_MAX:データベースシステムアクセスのリトライ上限回数指定

  OTSシステムでのデータベースシステムへのアクセス時に、メモリ資源不足などのリトライ可能なエラーが発生した場合のリトライする上限回数を指定します。
  指定できる範囲は、1からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。
  当パラメタを省略した場合は、5が設定されます。

MEM_RETRY_TIME:OTSシステム処理中のエラーでのリトライ間隔指定

  OTSシステムの処理中に、メモリ資源不足などのリトライ可能なエラーが発生した場合のリトライする間隔を秒単位で指定します。
  指定できる範囲は、1から600までを指定できます。
  当パラメタを省略した場合は、5が設定されます。

MEM_RETRY_MAX:OTSシステム処理中のエラーでのリトライ上限回数指定

  OTSシステムの処理中に、メモリ資源不足などのリトライ可能なエラーが発生した場合のリトライする上限回数を指定します。
  指定できる範囲は、1からlongの最大値(2147483647)で指定することが可能です。
  当パラメタを省略した場合は、5が設定されます。

RSCSTOP_CHECK_COUNT:通常停止からのトランザクション待ち合わせ回数指定

  トランザクション処理中にリソース管理プログラムを通常停止し、トランザクション完了をOBSERVE_CYCLE_TIMEの監視同期に合わせた待ち合わせ回数を指定します。
  OBSERVE_CYCLE_TIME × RSCSTOP_CHECK_COUNT秒間、トランザクションの完了を待ち合わせし時間内に完了されない場合、リソース管理プログラムの停止を通常停止から強制停止に切り替えます。
  指定できる範囲は、1からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。
  当パラメタを省略した場合は、100が設定されます。

OTS_VERSION:OTSのバージョン

  OTSのバージョンを指定します。通常は変更しないでください。
  当パラメタを省略した場合は、5が設定されます。

JTS_VERSION:JTSのバージョン

  JTSのバージョンです。通常は変更しないでください。
  当パラメタを省略した場合は、5が設定されます。

JAVA_VERSION:JDK/JREのバージョン

  JTS用リソース管理プログラムが利用するJavaのバージョンを指定します。
  14を指定します。

PATH:JDK/JREのパス

  JTS用リソース管理プログラムが利用するjavaコマンドへのパスをフルパスで指定します。java実行体を含めるパスを指定してください。
  初期値は、インストール時に指定したJDK/JREのバージョンに対応したパスになります。

TRACE_MODE:トレースの出力形式

  JTSを利用した環境で出力されるトレースの出力形式を指定します。
  “1”から“3”の値を指定することができます。各数字の意味は以下です。

TRACE_LEVEL:トレースの出力レベル

  JTSを利用した環境で出力されるトレースのモードを指定します。
  1から5までの数字を指定でき、数字が大きいほど細かいトレースを出力することができます。通常運用時は“1”が指定されています。パフォーマンスにも影響するため、通常は変更しません。