■製品搭載のJava VM
JDK/JREには、Javaのバイトコードを解釈・実行するエンジン部であるJava仮想マシン(Java VM)があります。
“表7.1 Java VMの種類と特徴”に、Java VMの種類と特徴を示します。
Java VMの名称 | Java VMの特徴 |
---|---|
Java HotSpot Client VM | アプリケーション起動時間を短縮し、メモリ消費を抑制するように設計されたクライアント環境向けのJava VMです。 |
Java HotSpot Server VM | アプリケーション起動時間の短縮などよりも、安定性および、スループットの向上を考慮して設計されたサーバ環境向けのJava VMです。 |
Interstageでは、Java HotSpot Client VMとFJVM(=Java HotSpot Server VM)を搭載しています。
デフォルトのJava VMは、FJVMです。これは、javaコマンドのオプションに、“-server”または“-fjvm”を指定することと同義です。Java HotSpot Client VMを使用したい場合は、オプションに“-client”を指定してください。
(64ビット) (64ビット)
実行モードが64ビットモードのJDK/JREではFJVMのみ使用可能です。Java HotSpot Client VMは搭載していません。
また、Windows Server(R) for Itanium-based Systems、Linux for Itaniumの富士通版JDK/JRE 6(Java VMを含む)は提供していません。
エルゴノミクス機能によるJava VMの自動選択機能
富士通版JDK/JRE 5.0、6では、エルゴノミクス機能によるJava VMの自動選択機能(マシンのCPU数や物理メモリ量などに応じて、使用するJava VMを自動的に選択する機能)は無効になっています。
■Java VM関係の資料
Java VMの詳細は、JDKドキュメンテーションの次を参照してください。
JDK 1.4の場合: [新機能の概要] > [Java 仮想マシン]
JDK 5.0の場合: [J2SEの概要] > [Java 仮想マシン] および [新機能と拡張機能] > [仮想マシン]
JDK 6の場合 : [Java SE 6 概要] > [Java 仮想マシン] および
[新機能と拡張機能] > [Java SE 6のテクノロジーの主な変更]
> [VM(Java仮想マシン)]
他にも、Java VMに関連する資料があります。
The Java Virtual Machine Specification (Java VM仕様書)
http://java.sun.com/docs/books/vmspec/
Java HotSpot VM Options
http://java.sun.com/javase/technologies/hotspot/vmoptions.jsp
Tuning Garbage Collection with the 1.4.2 Java Virtual Machine
http://java.sun.com/docs/hotspot/gc1.4.2/index.html
Tuning Garbage Collection with the 5.0 Java Virtual Machine
http://java.sun.com/docs/hotspot/gc5.0/gc_tuning_5.html