MQ連携サービスをクラスタシステムで動作させるための環境を作成する手順について、以下の順番で説明しています。
リソースグループのプロパティを設定する
リソースを登録する(MQDのメッセージキューを使用する場合)
リソースを登録する(CORBAのイベントチャネルを使用する場合)
リソースのプロパティを設定する
MQDのメッセージキューを使用するMQ連携サービスをMSCSで動作させるために、MQ連携サービス関連のリソースをすべてMQ連携サービス用のリソースグループに登録します。登録は、クラスタアドミニストレータを使用して行います。リソースの登録内容は、MQ連携サービスの運用方法によって異なります。表7.1 MQ連携サービスのリソース一覧(MQDのメッセージキューを使用する場合)に、MQDのメッセージキューを使用する場合のMQ連携サービスのリソース一覧を示します。
なお、アプリケーションについては一覧に記載していません。必要に応じてアプリケーションも登録してください。
リソース資源(MSCS登録名) | リソースの種類 | 依存関係(依存先) |
---|---|---|
ドライブ名 | 物理ディスク | なし |
IPアドレス | IPアドレス | ドライブ名 |
ネットワーク名 | ネットワーク名 | IPアドレス |
MQDサービス (注1)(注2) | 汎用サービス | ドライブ名 |
MQDBRIDGEサービス (注1) | 汎用サービス | MQDサービス |
注1) 汎用サービス登録時は、括弧内の文字列で登録します。
注2) MQDサービスの場合の登録名は、括弧内の文字列に含まれる“MQD001”の部分がmqdsetupの-sオプションで指定したMQDシステム名となります。
CORBAのイベントチャネルを使用するMQ連携サービスをMSCSで動作させるために、MQ連携サービス関連のリソースをすべてMQ連携サービス用のリソースグループに登録します。登録は、クラスタアドミニストレータを使用して行います。リソースの登録内容は、MQ連携サービスの運用方法によって異なります。表7.2 MQ連携サービスのリソース一覧(CORBAのイベントチャネルを使用する場合)に、CORBAのイベントチャネルを使用する場合のMQ連携サービスのリソースの一覧を示します。
なお、イベントチャネル以外のInterstageのリソースおよびアプリケーションについては一覧に記載していません。Interstageのリソースの登録についての詳細は、“高信頼性システム運用ガイド”を参照してください。
リソース資源(MSCS登録名) | リソースの種類 | 依存関係(依存先) |
---|---|---|
ドライブ名 | 物理ディスク | なし |
IPアドレス | IPアドレス | ドライブ名 |
ネットワーク名 | ネットワーク名 | IPアドレス |
イベントチャネル起動 | 汎用アプリケーション | Interstage APIサービス |
MQDBRIDGEサービス (注1) | 汎用サービス | イベントチャネル |
注1) 汎用サービス登録時は、括弧内の文字列で登録します。
登録したリソースのプロパティを設定します。設定値は、業務アプリケーションの異常時の動作(再起動するのかフェイルオーバーするのかなど)も考慮する必要があります。ここでは、ソフトウェアの障害などが発生した場合でも、グループ全体を別ノードに即座にフェイルオーバーすることで、業務のダウン時間を極力短くする設定値で説明します。特に問題がなければ、この値に設定することをお勧めします。なお、ここで説明していない値については、リソース登録時の値をそのまま使用してください。
全般
実行可能な所有者: 両方のノードを設定します
依存関係
依存関係: 表7.1 MQ連携サービスのリソース一覧(MQDのメッセージキューを使用する場合)の依存関係のとおりに設定します
詳細設定
再起動する: チェックします (注1)
グループに適用する: チェックします
しきい値: 0を設定します
注1) 起動の確認を実施した後にこの設定にしてください。リソースの登録時点では、再起動しない設定にしておいてください。