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Interstage Application Server MQ連携サービス 説明書

7.2.4 クラスタシステムの環境を作成する

  MQ連携サービスをクラスタシステムで動作させるための環境を作成する手順について、以下の順番で説明しています。

7.2.4.1 リソースグループのプロパティを設定する

  MQ連携サービスの所属するリソースグループのプロパティを設定します。このグループに所属する他のリソースや業務運用を考慮して、システムとして適切な値を設定してください。特に問題がなければ、省略値のままで問題ありません。

7.2.4.2 リソースを登録する(MQDのメッセージキューを使用する場合)

  MQDのメッセージキューを使用するMQ連携サービスをMSCSで動作させるために、MQ連携サービス関連のリソースをすべてMQ連携サービス用のリソースグループに登録します。登録は、クラスタアドミニストレータを使用して行います。リソースの登録内容は、MQ連携サービスの運用方法によって異なります。表7.1 MQ連携サービスのリソース一覧(MQDのメッセージキューを使用する場合)に、MQDのメッセージキューを使用する場合のMQ連携サービスのリソース一覧を示します。

  なお、アプリケーションについては一覧に記載していません。必要に応じてアプリケーションも登録してください。

表7.1 MQ連携サービスのリソース一覧(MQDのメッセージキューを使用する場合)

リソース資源(MSCS登録名)

リソースの種類

依存関係(依存先)

ドライブ名

物理ディスク

なし

IPアドレス

IPアドレス

ドライブ名

ネットワーク名

ネットワーク名

IPアドレス

MQDサービス (注1)(注2)
  (MessageQueueDirector MQD001)

汎用サービス

ドライブ名

MQDBRIDGEサービス (注1)
  (FJSVmqdb)

汎用サービス

MQDサービス

  注1) 汎用サービス登録時は、括弧内の文字列で登録します。
  注2) MQDサービスの場合の登録名は、括弧内の文字列に含まれる“MQD001”の部分がmqdsetupの-sオプションで指定したMQDシステム名となります。

7.2.4.3 リソースを登録する(CORBAのイベントチャネルを使用する場合)

  CORBAのイベントチャネルを使用するMQ連携サービスをMSCSで動作させるために、MQ連携サービス関連のリソースをすべてMQ連携サービス用のリソースグループに登録します。登録は、クラスタアドミニストレータを使用して行います。リソースの登録内容は、MQ連携サービスの運用方法によって異なります。表7.2 MQ連携サービスのリソース一覧(CORBAのイベントチャネルを使用する場合)に、CORBAのイベントチャネルを使用する場合のMQ連携サービスのリソースの一覧を示します。

  なお、イベントチャネル以外のInterstageのリソースおよびアプリケーションについては一覧に記載していません。Interstageのリソースの登録についての詳細は、“高信頼性システム運用ガイド”を参照してください。

表7.2 MQ連携サービスのリソース一覧(CORBAのイベントチャネルを使用する場合)

リソース資源(MSCS登録名)

リソースの種類

依存関係(依存先)

ドライブ名

物理ディスク

なし

IPアドレス

IPアドレス

ドライブ名

ネットワーク名

ネットワーク名

IPアドレス

イベントチャネル起動

汎用アプリケーション

Interstage APIサービス

MQDBRIDGEサービス (注1)
  (FJSVmqdb)

汎用サービス

イベントチャネル

  注1) 汎用サービス登録時は、括弧内の文字列で登録します。

7.2.4.4 リソースのプロパティを設定する

  登録したリソースのプロパティを設定します。設定値は、業務アプリケーションの異常時の動作(再起動するのかフェイルオーバーするのかなど)も考慮する必要があります。ここでは、ソフトウェアの障害などが発生した場合でも、グループ全体を別ノードに即座にフェイルオーバーすることで、業務のダウン時間を極力短くする設定値で説明します。特に問題がなければ、この値に設定することをお勧めします。なお、ここで説明していない値については、リソース登録時の値をそのまま使用してください。

全般

依存関係

詳細設定

  注1) 起動の確認を実施した後にこの設定にしてください。リソースの登録時点では、再起動しない設定にしておいてください。