ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド

D.2.3 RDBシステムの構成で変動するメモリ量

  RDBシステムの構成(ログ環境、データベース定義数、データベース容量など)で変動するメモリ量です。

  RDBシステムの構成で変動するメモリ量の概算は、次の式で見積もってください。

RDBシステムの構成で変動するメモリ量
      = ログ環境で変動するメモリ量
        + データベース構成で変動するメモリ量
    ログ環境で変動するメモリ量
          = Σロググループ単位のログインデックスの使用メモリ量
            + ロールバック用バッファ

        ロググループ単位のログインデックスの使用メモリ量
              = ブロック長 + 2 
                × BLK[248 × トランザクションエントリ数 + 304]

        ロールバック用バッファ
              = 100Kバイト × min (トランザクションエントリ数 / 2, 100)

    データベース構成で変動するメモリ量
          = RDBディクショナリのオブジェクト情報の使用メモリ量・・・(A)
            + RDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量    ・・・(B)

  

Σロググループ単位のログインデックスの使用メモリ量

  ロググループ単位のログインデックスの使用メモリ量の総和です。
  ロググループ単位にログインデックスの使用メモリ量を求め、それらを合計します。ロググループには以下があります。

ブロック長

  テンポラリログファイル作成時に指定するブロック長です。
  ブロック長は、rdblogコマンドのioオプションで指定します。ioオプションを省略する場合は512です。

  rdblogコマンドの指定方法の詳細については、Symfoware Serverのマニュアル“コマンドリファレンス”を参照してください。

  

トランザクションエントリ数

  当該ロググループのテンポラリログファイル作成時に指定するトランザクションエントリ数です。

  

BLK[  ]

  テンポラリログファイルのブロック長バウンダリで括弧“[ ]”内を切り上げます。

  

min()

  列挙した引数のなかの最小値を表現します。

  

(A) RDBディクショナリのオブジェクト情報の使用メモリ量

  RDBディクショナリのオブジェクト情報で使用するメモリ量です。
  RDBディクショナリのオブジェクト情報の使用メモリ量の概算は、次のとおりです。

RDBディクショナリのオブジェクト情報の使用メモリ量 = 2.6Mバイト

  

(B) RDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量

  RDBディレクトリファイル情報で使用するメモリ量は、次の式で見積もってください。

RDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量 
      = RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量    ‥ (1)
        + ユーザデータベース用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量 ‥ (2)
        + メモリ管理情報の使用メモリ量                                    ‥ (3)
(1) RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量

  RDBディクショナリ用RDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量は、次のようになります。

RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量 = 1Mバイト
(2) ユーザデータベース用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量

  ユーザデータベース用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量は、次の式で見積もってください。割り算の結果の小数点以下は、整数に切り上げます。

ユーザデータベース用のRDBディレクトリファイル情報の使用メモリ量(Mバイト)
      = (31.1 + データベーススペース数 × 1.1
          + (スペース割り付け量(Kバイト) / 4(Kバイト))
          / 8704) / 256
(3) メモリ管理情報の使用メモリ量

  メモリ管理情報の使用メモリ量は、次の式で見積もってください。
  割り算の結果の小数点以下は、整数に切り上げます。

メモリ上管理情報の使用メモリ量(Mバイト)
      = (70
        + データベーススペース数 ×0.1) / 256
        + ローデバイス制御情報の使用メモリ量

    ローデバイス制御情報の使用メモリ量(Mバイト)
          = 1.1+バッファ領域の使用メモリ量

        バッファ領域の使用メモリ量(Mバイト)
              = (2)のメモリ量が16Mバイト以下の場合:(2)の値
                 (2)のメモリ量が16Mバイト以上の場合:16Mバイト
ローデバイス制御情報の使用メモリ量

  RDBディレクトリファイルをローデバイスに配置している場合(RDB構成パラメタファイルにRDBDIRSPACEを指定)、ローデバイス制御情報のメモリ量を追加します。RDBディレクトリファイルをUNIX系ファイルに配置している場合は、メモリ量は0です。

バッファ領域の使用メモリ量(Mバイト)

  RDBディレクトリファイルをローデバイスに配置している場合、RDBシステムはバッファ領域を介してローデバイス上のRDBディレクトリファイルを参照および更新しています。
  バッファ領域の使用メモリ量は、“(2) ユーザデータベース用RDBディレクトリファイルの使用メモリ量”によって変わります。

(2)のメモリ量が16Mバイト以下となる場合: バッファ領域は(2)のメモリ量となります。
(2)のメモリ量が16Mバイト以上となる場合: バッファ領域は16Mバイト固定となります。