Interstage ディレクトリサービスを導入する前に、リポジトリを設計します。
運用形態の決定
Interstage ディレクトリサービスの運用形態を決定します。また、SSL通信を使用するかどうかも決定します。Interstage ディレクトリサービスには、以下の運用形態があります。
スタンドアロン形態
1台のInterstage ディレクトリサービスのサーバ、または1台のInterstage ディレクトリサービスのサーバと1台のデータベースサーバとで情報を管理する形態です。
データベース共用形態
Interstage ディレクトリサービスのサーバを複数台配置し、情報は1台のデータベースサーバで管理する形態です。データベースにRDBを使用する場合にだけ使用できます。
レプリケーション(マスタ・スレーブ)形態
1台のInterstage ディレクトリサービスのサーバをマスタサーバ(更新系)にし、その参照専用コピーを管理するスレーブサーバ(参照系)を複数台配置する形態です。スレーブサーバに対して更新することはできません。
データの設計
リポジトリには、ユーザ名、パスワード、電子メールアドレスなどのユーザ情報や、ユーザが所属する組織の情報などを格納します。これらの情報のうち、リポジトリにどのようなデータを格納するのかを決定します。
リポジトリに格納するデータ(エントリ)を決定した後は、エントリ間の階層構造、エントリの名前などを決定します。
格納できるデータの構造(スキーマ)の設計
リポジトリに格納するエントリの情報は、スキーマに従わなければなりません。データの設計で決定したリポジトリに格納するデータを、どのスキーマの構成要素と対応づけるかを決定します。また、必要に応じてスキーマ拡張も検討します。