Interstage ディレクトリサービスでは、以下を使用してデータベースへのエントリの追加、および登録済みのエントリの更新をします。
コマンド
エントリ管理ツール
SDK(Software Development Kit)
Interstage ディレクトリサービスでは、エントリの更新時にスキーマのチェックをしません。
このため、エントリ内の必須属性を削除する、オブジェクトクラスに本来追加してはならない属性を追加してしまうなどの、不適切なエントリの更新を行うと、リポジトリ内の情報が矛盾した状態になってしまいます。エントリの更新は、十分に確認して行ってください。
エントリの操作
コマンド
リポジトリのエントリ情報は、コマンドを使用して操作します。
コマンドには、日本語を指定することができます。また、エントリのバイナリデータ(jpegPhotoなど)を操作することができます。
コマンドには、以下の4つがあります。
irepmodifyent
ldapmodify
ldapsearch
ldapdelete
このうち、ldapmodify、ldapsearch、ldapdeleteコマンドは、SSL機能をサポートしており、SSL機能を使用することで、安全に通信することができます。
コマンドの使用方法については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。
コマンドを使用して操作できる機能を以下に示します。
コマンドの機能 | 内容 |
---|---|
エントリ情報の追加 | リポジトリにエントリ情報を追加します。 |
エントリ情報の更新 | リポジトリのエントリ情報を更新します。 |
エントリ情報の削除 | リポジトリのエントリを削除します。 |
エントリ情報の検索 | リポジトリのエントリ情報を検索します。 |
コマンドの機能の詳細については、“7.1 コマンドを使用する”を参照してください。
エントリ管理ツールは、リポジトリに登録されているエントリを管理するためのGUIです。
エントリ管理ツールを使用することにより以下のようなエントリの操作をすることができます。
エントリの操作 | 内容 |
---|---|
エントリ追加 | エントリを追加するためにエントリ追加画面を起動し、値を入力することにより接続しているリポジトリにエントリを登録することができます。 |
エントリ更新 | エントリを更新するためにエントリ更新画面を起動し、値を入力することにより接続しているリポジトリにエントリを更新することができます。 |
エントリ削除 | 削除したいエントリを選択し、接続しているリポジトリからエントリを削除することができます。 |
検索 | 接続しているリポジトリに対してエントリを検索することができます。 |
名前の変更 | 接続しているリポジトリ内のエントリを選択し、エントリ名を変更することができます。 |
移動 | 接続しているリポジトリ内でエントリを移動することができます。 |
コピー | 接続しているリポジトリ内でエントリをコピーすることができます。 |
表示モード | 一覧表示域に表示される表示形式を変更することができます。 |
表示オプション | 管理ツールの表示に関するオプションを設定することができます。 |
SDK
Application Server上でInterstage ディレクトリサービスにアクセスするLDAPのアプリケーションを開発することができます。開発言語として、Java言語とC言語が利用できます。C言語は、Interstage Application Server Enterprise Editionだけで利用できます。詳細は、“第8章 アプリケーションの作成(JNDI)”、または“第9章 アプリケーションの作成(C API)”を参照してください。