Interstage ディレクトリサービスは、Webサーバを使用して、Interstageシングル・サインオンの認証機能や、Interstage HTTP Serverのオンライン照合機能と連携して使用します。
システムの規模や、高信頼性の確保など、目的と内容に応じて、以下のような運用形態があります。
また、それぞれのサーバは、クラスタサービス機能の1:1運用待機の形態でも運用することができます。
1台のInterstage ディレクトリサービスのサーバで情報を管理する運用(スタンドアロン運用)
1台のサーバで情報を管理します。業務システムの利用者数や同時アクセス数が少ない場合に適しています。
業務システムの利用者数や同時アクセス数が多い場合には、Interstage ディレクトリサービスの情報を格納するデータベースとしてRDBを利用することもできます。(RDBは、Interstage Application Server Enterprise Editionでのみ利用できます。)
1台のデータベースサーバで情報を管理し、Interstage ディレクトリサービスのサーバを複数台配置する運用(データベース共用運用)(*)
この運用形態では、Interstage ディレクトリサービスのサーバを複数台配置して1サーバへの負荷を分散しながら、情報は1台のデータベースサーバで管理します。業務システムの利用者数や同時アクセス数が多く、1サーバへの負荷集中を分散したい場合に適しています。1台のデータベースで情報を管理するため、レプリケーションに比べて環境の構築・運用・管理を容易に行うことができます。
(*)本運用形態は、データベースにRDBを使用する場合にだけで利用できます。
1台のサーバをマスタサーバにし、そのコピーを管理するスレーブサーバを複数台配置する運用(レプリケーション運用)
この運用形態では、1サーバへの負荷集中を分散させるだけでなく、高信頼システムを構築できます。業務システムの利用者数や同時アクセス数が多く、1サーバへの負荷集中を分散したい場合に適しています。本運用形態は、データベースへの負荷集中も分散したい場合に選択します。
レプリケーション運用にもRDBを利用することができます。この場合は、Interstage ディレクトリサービスの機能ではなく、RDBの機能を使用してレプリケーション運用をします。
クラスタサービス機能を利用した高信頼化システム運用
1つの運用中のサーバマシン(運用サーバ)とは別に、万一の場合に備えて運用待機しているサーバ(待機サーバ)を用意し、この運用サーバと待機サーバ間でディスクを共用させます。運用サーバと待機サーバで共用されるディスク上にデータを配置し、ハード障害などで運用サーバがシステムダウンした場合には、待機サーバに業務を引き継ぎ、待機サーバからディスクにアクセスします。これにより、業務全体を停止させることなく運用を継続できるようにするクラスタサービス機能を使用した運用形態です。
RDBも利用できます。