トランザクション連携を行う場合には、APMを利用してサーバアプリケーションを作成できます。サーバアプリケーションは、APM(Application Program Manager)と動的に結合されて実行されます。
以下の図に、APMの構造を示します。
一般のアプリケーションは通常、以下の3つの処理から構成されています。
前処理
使用するデータベースの接続処理やファイルのオープン処理を行います。
本処理
データベースへのアクセス処理を行います。
後処理
使用するデータベースの切断処理やファイルのクローズ処理を行います。
前処理および後処理は、使用するデータベース管理システムごとに決まっています。APMを利用すると、前処理の記述された前出口プログラム、および後処理の記述された後出口プログラムを分けることができます。そのため、サーバアプリケーションの開発者は本処理だけの開発となり、開発効率が向上します。
なお、APMは、使用するデータベース管理システムごとに作成してワークユニットに定義します。ただし、ローカルトランザクションの場合はAPMを作成する必要はありません。ワークユニット定義にローカルトランザクション用のAPM名を指定してください。グローバルトランザクションの場合の作成方法については、“サーバアプリケーションの作成”を参照してください。
また、1つのワークユニットで指定可能なAPMは1つであるため、使用するデータベース管理システムが複数存在する場合には、ワークユニットを分ける必要があります。