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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)

3.5.3 IJServerの結合

  マルチサーバ管理機能では、IJServerタイプが“IJServer(Web Only) ”のIJServer(以下Web OnlyのIJServer)と、“IJServer(EJB Only) ”のIJServer(以下EJB OnlyのIJServer)を結合して、多階層の“IJServer(Web + EJB[別VM])”のIJServerを作成することができます。


  本機能は、主に管理サーバと管理対象サーバのバックアップ資源の同期が取れていない場合の復旧時、およびマルチサーバ管理環境の旧バージョンからの移行時に利用する機能です。

  利用時の手順については、それぞれ“3.8.3 管理サーバと管理対象サーバのバックアップ資源の同期が取れていない場合の復旧”、および移行ガイドの“マルチサーバ管理環境の移行”を参照してください。

3.5.3.1 前提条件

結合するWeb OnlyのIJServerと、EJB OnlyのIJServerは以下の定義情報が同一である必要があります。

画面

定義情報

ワークユニット > 状態

バージョン ※1

ワークユニット > [IJServer名] > 環境設定

ワークユニット自動起動

ワークユニット起動待ち時間

プロセス強制停止時間

リトライカウント

デバッグ起動

退避するカレントディレクトリの世代数

アプリケーション自動再起動失敗時の制御

共通定義

ワークユニット > [IJServer名] > ログ定義

すべて

ワークユニット > [IJServer名] > 実行クラス > [実行クラス名] > 環境設定
※2

名前

実行するクラス名

例外発生時のワークユニット起動

ワークユニット多重時の呼び出し

ワークユニット > [IJServer名] > [J2EEアプリケーション名] > 環境設定
※3

すべて

※1 「8.0(*)」(V8.0互換モードのIJServer)の場合は、両方のIJServerが「8.0(*)」である必要があります。

※2 定義情報が同一である必要があるのは、同じ実行クラス名の場合のみです

※3 定義情報が同一である必要があるのは、同じJ2EEアプリケーション名の場合のみです


Web OnlyのIJServerと、EJB OnlyのIJServerのいずれかに環境設定エラーが存在している場合は、IJServerの結合を行なうことができません。環境設定エラーを解決してからIJServerの結合を行なってください。

3.5.3.2 操作方法

  IJServerの結合の操作手順は以下です。

  1. 管理サーバのInterstage管理コンソールにログインします。

  2. Interstage管理コンソールの
    [一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [ワークユニット] の結合タブで、IJServerの結合操作を行います。
    “Servletコンテナ”欄と“EJBコンテナ”欄で、それぞれIJServerタイプが“IJServer(Web Only) ”のIJServerと“IJServer(EJB Only) ”のIJServerを選択します。“Servletコンテナ”、 “EJBコンテナ”の順番で選択します。
    各欄で選択できるIJServerには以下の条件があります。

    画面入力欄

    選択できるIJServerの条件項目

    条件内容

    Servletコンテナ

    IJServerタイプ

    Web Only

    Servletコンテナの配置先の[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム]の環境設定タブの“ネーミングサービス詳細設定”

    リモートホスト

    EJBコンテナ

    IJServer名

    Servletコンテナと同一

    IJServerタイプ

    EJB Only

    バージョン

    Servletコンテナと同一

    配置先

    ・Servletコンテナの配置先のネーミングサービス詳細設定が“ライン”の場合
    Servletコンテナのネーミングサービスの詳細設定の参照先

    ・“IPCOMを使用する”の場合
    すべての配置先

  3. 結合ボタンをクリックします。

■ J2EEアプリケーション

  ServletコンテナとEJBコンテナに同名のJ2EEモジュール(モジュールの種別:EAR)が配備されている場合、結合したIJServerでは、1つのJ2EEモジュールとして表示されます。
  ServletコンテナとEJBコンテナにおいて、J2EEモジュールに含まれる、Webモジュール、EJBモジュール、RARモジュールについては結合したJ2EEモジュールに含まれます。

■ 起動・停止時実行クラス

  結合したIJServerでは、起動・停止時実行クラスの“クラスを実行するコンテナ”は変更不可となります。
  “クラスを実行するコンテナ”を変更する場合は、一度実行クラス定義を削除して、“クラスを実行するコンテナ”を変更して実行クラス定義を再度追加してください。

■ 異常時の動作について

  IJServerの結合に失敗した場合、結合前のWeb OnlyおよびEJB OnlyのIJServerのままになります。環境設定エラーに失敗時の情報は保存されません。

  Interstage管理コンソールに出力されるメッセージを参照して、問題を解決した後、再度実行してください。


■ 注意事項