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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編

19.6 ネットワーク性能監視/サーバ性能監視のしきい値超えアラームが通知される

対象バージョンレベル

原因

しきい値はデフォルト値が設定されています。その値を超えた場合にアラームが通知されます。

サーバ性能の場合

サーバ性能の収集は、OSインタフェースを使用しています。OSインタフェースについては、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“サーバ性能情報の収集インタフェース”を参照してください。

Windowsのディスク関連の性能情報(ディスクビジー率、ディスク空き容量、ディスク使用率、ディスク待ち要求数)を監視している場合、OSのアプリケーションインタフェースを介してディスクへのアクセスが発生します。よって、ディスクのバックアップ等を行う場合に、OSのエラーメッセージが出力されるため、性能監視のサービス(Systemwalker MpTrfExA)を停止してから実施してください。

サーバ性能監視機能は、性能データを以下のパラメタに従い、サンプリングとしきい値超えを判定します。

表19.1 パラメタと説明

パラメタ

説明

サンプリング回数

データを取得する回数を指定します。

サンプリングの間隔

秒単位でデータを取得する間隔を指定します。

しきい値

しきい値を指定します。

判定基準

しきい値超えを判断するためのデータ数です。

しきい値超えの判定は、サンプリング回数分のデータ取得が完了した時に行われます。サンプリングしたデータ中、しきい値を超えたデータが判定基準以上の場合に、異常および警告のしきい値超えイベントが出力されます。

[表:パラメタと説明]のパラメタの指定により、以下のようなしきい値監視を行うことができます。

ネットワーク性能の場合

ネットワーク性能の監視では、SNMPのMIB情報をもとに性能情報を収集しています。収集するMIB情報については、以下のマニュアルを参照してください。

ネットワーク性能のサーバ性能(基本情報)は、性能監視拡張エージェントが収集した拡張MIBの値を収集しています。ネットワーク性能のサーバ性能(基本情報)を監視している場合、サーバ性能監視機能のポリシー設定のポーリング間隔が長いことにより、ネットワーク性能のマップ表示、レポート情報、アラーム通知が、実際のOSで発生していた時間より、遅れて収集されることがあります。

サーバ性能(基本情報)は、以下の3項目です。

CPU使用率 (Percentage of CPU usage)

ディスクビジー率 (Percentage of disk time)

ページフォルト数 (Page faults per second)

上記のとおり、ネットワーク性能監視機能で収集した値は、サーバ性能監視のイベントが出力した時間と比較すると遅延して出力しているように見えます。

対処方法

以下のように、性能値の推移する状況に応じて、運用との関連性がないかを観点に確認します。

上記を確認後、通常の運用でも発生する場合は、システムとしての性能は、問題ないと判断することができます。この場合は、しきい値のチューニングを実施してください。なお、しきい値超えの項目がページフォルト数の場合、頻繁にしきい値超えが発生していなければ、対処は不要です。