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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編

9.6.19 [Systemwalkerコンソール]からイベントを対処した時に、監視イベント対処の開始に失敗する

[Systemwalkerコンソール]からイベントを対処した時に、“監視イベント対処の開始に失敗しました。”というエラーメッセージが表示され、運用管理サーバのイベントログまたはシスログに、“監視イベントの更新に失敗しました。”というメッセージが出力されます。

エラーメッセージ

MpBcmmt: エラー: 2130: 監視イベントの更新に失敗しました。

対象バージョンレベル

対処1

確認ポイント

監視イベントの対処に失敗した[Systemwalkerコンソール]において、[イベント]-[未対処イベント最大件数読み込み]メニューを実行し、対処に失敗したイベントが表示されなくなれば、本原因と判断できます。

原因

運用管理サーバのイベントDBから既に溢れたイベントに対して操作を行っています。

本現象は、システム監視画面または、業務監視画面または、Systemwalkerコンソールに表示されているイベントを対処/保留した際に、対象のイベントが運用管理サーバの監視イベントログDBから削除されていた場合に発生することがあります。

監視イベントログDBに格納可能な監視イベント数は、設定時に初期値(1000ノードモデル)を採用している場合、約1万2千件程度です。

イベントが発生した際、監視イベントログDBとして用意されていたサイズを超えていた場合には、古いイベントから順に監視イベントログDBから削除されます。

一方、システム監視画面または、業務監視画面または、Systemwalkerコンソールのイベント一覧は、現在表示している監視ツリーに所属している資源(ノードや、アプリケーション、ワークユニット等)で発生しているイベントが1000件を超えた場合に、古いイベントから順番にイベント一覧画面から削除されます。

このため、監視ツリーが2つ以上ある環境では、システム監視画面または、業務監視画面または、Systemwalkerコンソールのイベント一覧画面に表示されているイベントが、運用管理サーバの監視イベントログDBから既に削除されているというケースが発生します。

例えば以下のケースです。

監視ツリーAと監視ツリーBがあり、1日に100件(監視ツリーAに所属しているノードでは99件/日、監視ツリーBに所属しているノードでは1件/日)イベントが発生する場合、1000ノードモデルで作成した環境では、約120日経過した時点で、運用管理サーバのイベントログDBから古いイベントが削除されます。

しかし、監視ツリーBのイベント一覧画面には、120日経過した時点でも、表示されているイベント数は120件程度存在し、監視イベントログDBから削除されたイベントについても、監視イベント一覧に表示されたまま残っています。

対処方法

[Systemwalkerコンソール]において、[イベント]-[未対処イベント最大件数読み込み]メニューを実行することで、イベント一覧が再表示され、イベントDBから溢れたイベントはイベント一覧から削除されます。

対処2

確認ポイント

[Systemwalkerコンソール]において、選択しているイベントに関係なく、イベントの対処ができない。かつ、[イベント]-[未対処イベント最大件数読み込み]メニューを実行しても、イベント一覧が再表示されず、再表示後も現象が再現していませんか。

原因

運用管理サーバにおいて、Systemwalker Centric Managerのサービスの動作に異常が発生している可能性があります。

対処方法

運用管理サーバにおいて、Systemwalker Centric Managerを再起動してください。