[Systemwalkerコンソール]からイベントを対処した時に、“監視イベント対処の開始に失敗しました。”というエラーメッセージが表示され、運用管理サーバのイベントログまたはシスログに、“監視イベントの更新に失敗しました。”というメッセージが出力されます。
エラーメッセージ
MpBcmmt: エラー: 2130: 監視イベントの更新に失敗しました。 |
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:V11.0L10以降
対処1
確認ポイント
監視イベントの対処に失敗した[Systemwalkerコンソール]において、[イベント]-[未対処イベント最大件数読み込み]メニューを実行し、対処に失敗したイベントが表示されなくなれば、本原因と判断できます。
原因
運用管理サーバのイベントDBから既に溢れたイベントに対して操作を行っています。
本現象は、システム監視画面または、業務監視画面または、Systemwalkerコンソールに表示されているイベントを対処/保留した際に、対象のイベントが運用管理サーバの監視イベントログDBから削除されていた場合に発生することがあります。
監視イベントログDBに格納可能な監視イベント数は、設定時に初期値(1000ノードモデル)を採用している場合、約1万2千件程度です。
イベントが発生した際、監視イベントログDBとして用意されていたサイズを超えていた場合には、古いイベントから順に監視イベントログDBから削除されます。
一方、システム監視画面または、業務監視画面または、Systemwalkerコンソールのイベント一覧は、現在表示している監視ツリーに所属している資源(ノードや、アプリケーション、ワークユニット等)で発生しているイベントが1000件を超えた場合に、古いイベントから順番にイベント一覧画面から削除されます。
このため、監視ツリーが2つ以上ある環境では、システム監視画面または、業務監視画面または、Systemwalkerコンソールのイベント一覧画面に表示されているイベントが、運用管理サーバの監視イベントログDBから既に削除されているというケースが発生します。
例えば以下のケースです。
監視ツリーAと監視ツリーBがあり、1日に100件(監視ツリーAに所属しているノードでは99件/日、監視ツリーBに所属しているノードでは1件/日)イベントが発生する場合、1000ノードモデルで作成した環境では、約120日経過した時点で、運用管理サーバのイベントログDBから古いイベントが削除されます。
しかし、監視ツリーBのイベント一覧画面には、120日経過した時点でも、表示されているイベント数は120件程度存在し、監視イベントログDBから削除されたイベントについても、監視イベント一覧に表示されたまま残っています。
対処方法
[Systemwalkerコンソール]において、[イベント]-[未対処イベント最大件数読み込み]メニューを実行することで、イベント一覧が再表示され、イベントDBから溢れたイベントはイベント一覧から削除されます。
対処2
確認ポイント
[Systemwalkerコンソール]において、選択しているイベントに関係なく、イベントの対処ができない。かつ、[イベント]-[未対処イベント最大件数読み込み]メニューを実行しても、イベント一覧が再表示されず、再表示後も現象が再現していませんか。
原因
運用管理サーバにおいて、Systemwalker Centric Managerのサービスの動作に異常が発生している可能性があります。
対処方法
運用管理サーバにおいて、Systemwalker Centric Managerを再起動してください。