アクションを実行する時間帯(アクション条件の時間)を設定しているが、条件の時間帯の範囲外でアクションが実行された。
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V10.0L10以降
Solaris版:10.0以降
HP-UX版:10.0以降
AIX版:10.0以降
Linux版:V10.0L10以降
Systemwalker Event Agent
Windows版:V10.0L20以降
Solaris版:10.1以降
Linux版:V11.0L10以降
対処1
確認ポイント
発生したメッセージが、イベント監視の条件定義で、複数の行に一致していないか確認してください。複数の行に一致している場合、最初に一致した定義行よりも下で一致した行において、[アクション定義]画面の該当アクションのタブで、実行方法の指定に“常時実行”と設定されていないか確認してください。
原因
最初に一致した定義行よりも下で一致した行において、[アクション定義]画面の該当アクションのタブで、実行方法の指定に“常時実行”と設定されている場合、“常時実行”と設定されたアクションが実行されます。また、この場合注意が必要なのは、ある定義行でSystemwalkerスクリプトによりメッセージを編集したとしても、他の行では編集前のメッセージと比較されることです。
対処方法
複数の定義行でアクション実行されることのないよう、イベント監視の条件定義を見直してください。
ポイント
イベント監視の条件定義の簡易チェックツール
V10.0L20以降、10.1以降の場合は、以下の簡易チェックツールを使用することにより、発生したイベントが、イベント監視の条件定義のどの行と一致したか確認することができます。また、意図する定義行と一致しなかった原因を確認することができます。
[Windows 98/Windows Meの場合]
Systemwalkerインストールディレクトリ¥mpaosfsv¥bin¥mpaosevchk.exe |
[Windows NT/Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003 STD /Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EEの場合]
Systemwalkerインストールディレクトリ¥mpwalker¥mpaosfsv¥bin¥mpaosevchk.exe |
詳細については、以下のマニュアルを参照してください。
V10.0L20/10.1~V13.2.0
“Systemwalker Centric Manager 使用手引書監視機能編”の“イベント監視の条件定義の簡易チェックツールを使用する”
V13.3.0以降
“Systemwalker Centric Manager 使用手引書監視機能編”の“イベント監視の条件定義を確認する”
または、
“Systemwalker Centric Manager 使用手引書監視機能編(互換用)”の“イベント監視の条件定義を確認する”
Windows版V5.0L10~V10.0L10、およびSolaris版5.0~10.0については、Rescue、Supportdeskwebで簡易チェックツールを公開しています。そちらより取得して確認してください。
アクション実行履歴の表示コマンド
V11.0L10以降、V11.0以降の場合は、以下のアクション実行履歴の表示コマンドを使用し、アクション実行ログから、アクションが実行される契機となったメッセージ、およびイベント監視の条件定義の一致行を確認することができます。
[Windows版の場合]
Systemwalkerインストールディレクトリ¥mpwalker¥mpaosfsv¥bin¥mpaosactrev |
[UNIX版の場合]
/opt/FJSVfwaos/usr/bin/mpaosactrev |
対処2
確認ポイント
「ログ格納」を“しない”と定義しているメッセージに対し、アクションを定義していませんか。
原因
「ログ格納」を“しない”と定義している場合、発生したメッセージは、[監視イベント一覧]、および、[メッセージ一覧]の画面に表示されません。そのため、アクションが実行された時に、アクションを実行する契機となったメッセージを、画面で確認することができません。
対処方法
アクションを実行するよう定義した場合は、「ログ格納」を“する”と定義してください。
対処3
確認ポイント
アクション条件の時間帯を設定していますか。
イベント発生元の時刻と、アクションを実行するサーバの時刻が一致していますか。
対処方法
イベント発生元の時刻と、アクションを実行するサーバの時刻を一致させてください。
対処4
確認ポイント
アクションの保存を行っていませんか。
原因
[アクション環境設定]画面-[動作設定]で[サービス再起動時に異常終了状態のアクションを実行する]を選択している場合、自動運用支援サービス(MpAosfB)の起動時に、異常終了していたアクションが再実行されます。
対処方法
[アクション環境設定]画面-[動作設定]で[サービス再起動時に異常終了状態のアクションを実行する]を解除するか、[アクション管理]画面で異常終了したアクションを削除してください。
対処5
確認ポイント
イベント監視の条件定義は反映されていますか。
原因
aoseadef([イベント監視の条件定義]のCSV読み込みコマンド)を-uオプションを指定しないで実行した場合、画面上は新しい定義が表示されますが、処理を行なうプロセス側で定義の反映が行なわれていません。
対処方法
Systemwalkerを再起動してください。または、イベント監視の条件定義を直ちに変更する"-u"オプションを指定して、再度コマンドを実行してください。
コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。