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Systemwalker Desktop Keeper V14g 運用ガイド 管理者編

2.8.3 ログアナライザサーバのデータベースにログを格納する

管理サーバから転送されたログやユーザー情報を、ログアナライザサーバのデータベースに格納します。

この場合、ログアナライザサーバのOSのタスク機能に、DTTOOLEX.EXE(ログアナライザサーバへのデータ移入・削除)コマンドを登録し、定期的にデータベースに格納できるように設定します。なお、データベースへのログ格納処理は毎日実施することを推奨しています。以下の設定例では、毎日格納する場合を想定して説明しています。

DTTOOLEX.EXEコマンドが実行されると、ログデータの移入と同時に、移入したログの集計を行い、集計結果を更新します。
このとき、DTTOOLEX.EXE実行前と実行後の集計結果の差分を、ログとして出力します。

約1000万件のログを新たに移入する場合、およそ80分かかります(ただし、処理時間例は参考値です。PCのCPU、メモリ、ディスク性能、他のアプリケーションの動作状況などの要因で変化します)。

注意

ディスク容量を確保するため、不要になったログデータのCSVファイルは、定期的に外部媒体へ退避してください

管理サーバからログアナライザサーバへ送信されたログデータのCSVファイルは、ログアナライザサーバのデータベースへ格納されても、ログアナライザサーバのディスク上に残り続けます。

共有フォルダが枯渇した場合、管理サーバ/統合管理サーバからログの転送に失敗します。このため定期的に共有フォルダの容量確認を行い、分析・集計済みのログについては退避した上で、削除を行ってください。

ログアナライザサーバの共有フォルダは以下のような構成になっています。

なお、ログアナライザサーバでの分析・集計が完了していないログは、退避・削除できません。

転送元ログ収集日のフォルダの配下に“ログ転送完了確認用ファイル(conv_end) ”が作成されているフォルダは、ログ分析・集計が完了し、ログアナライザサーバ上のデータベースに格納済みです。

上図の“転送コマンド実行日”フォルダ配下の“転送元管理サーバ名”フォルダに存在するすべての“転送元ログ収集日フォルダに“ログ転送完了確認用ファイル(conv_end) ”が作成されている場合に退避・削除できます。“転送コマンド実行日”フォルダ単位で、退避および削除を実施してください。


以下に、設定手順を説明します。

Windows Server® 2008以外での登録方法

  1. [スタート]-[設定]-[コントロールパネル]-[タスク]と開き、[スケジュールされたタスクの追加]をダブルクリックします。
    →以下の画面が表示されます。[次へ]ボタンをクリックしてください。

  2. タスクウィザードの実行するプログラムの選択画面で、[参照]ボタンをクリックします。

  3. 以下に格納されているコマンド「DTTOOLEX.EXE」を選択します。

    [ログアナライザサーバインストールフォルダ]¥bin¥dttool¥DttoolEx.exe

  4. タスクの名前を入力し、タスクの実行で[日単位]を選択します。

  5. タスクの開始時刻、実行間隔、開始日を設定します。開始時刻はデータ転送コマンドのタスク開始時間より遅く設定し、データ転送コマンドの実行終了後にタスクが実行するようにします。実行間隔は[毎日]を選択します。

  6. 実行時のユーザー名とパスワードを登録します。
    ログアナライザユーザー名とパスワードを指定してください。

  7. [[完了]をクリックしたときに詳細プロパティを開く]を選択し、[完了]ボタンをクリックします。

  8. [タスク]タブの[実行するファイル名]に設定されているパスの後に以下のオプションを追加します。

    -f [ログ転送先共有フォルダのパス]

    ※[ログ転送先共有フォルダのパス]はUNC形式ではなくローカルパス形式で指定します。また必ずダブルクォーテーションで囲んでください。

  9. [スケジュール]タブをクリックし、[詳細設定]ボタンをクリックします。

  10. [タスクを繰り返し実行]をチェックし、[間隔]、[継続期間]を設定します。


Windows Server® 2008での登録方法

  1. [スタート]メニューから[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[システム ツール]-[タスク スケジューラ]を選択します。

    →[タスク スケジューラ]画面が表示されます。

  2. [操作]メニューから[タスクの作成]を選択します。

    →[タスクの作成]画面が表示されます。

  3. [全般]タブを選択し、以下の情報を設定して、[OK]ボタンをクリックします。

    • [名前]に、登録するタスク名を設定します。

    • [タスクの実行時に使うユーザーアカウント]にログアナライザユーザーを設定します。[ユーザーまたはグループの変更]ボタンをクリックして設定します。

    • [ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する]を選択します。

    • [最上位の特権で実行する]にチェックをつけます。

  4. [トリガ]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。

    →[新しいトリガ]画面が表示されます。

  5. [設定]において以下の情報を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    • [毎日]を選択します。

    • [開始]に開始年月日と時刻を設定します。開始時刻はデータ転送コマンドのタスク開始時間より遅く設定し、データ転送コマンドの実行終了後にタスクが実行するようにします。

    • [繰り返し間隔]にチェックし、[間隔]と[継続時間]を設定します。

  6. [操作]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。

    →[新しい操作]画面が表示されます。

  7. [設定]において以下の情報を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

    • [プログラム/スクリプト]:以下に格納されているコマンド「DttoolEx.exe」をフルパスで指定します。パスはダブルクォーテーションで囲みます。

      "[ログアナライザサーバインストールフォルダ]¥bin¥dttool¥DttoolEx.exe"
    • [引数の追加]:「-f [ログ転送先共有フォルダのパス]」を設定します。[ログ転送先共有フォルダのパス]はUNC形式ではなくローカルパス形式で指定します。[ログ転送先共有フォルダのパス]は、ダブルクォーテーションで囲みます。

    • [開始(オプション)]:[プログラム/スクリプト]で指定した「DttoolEx.exe」のあるフォルダのフルパスを指定します。パスは、ダブルクォーテーションで囲まないでください。

  8. [タスクの作成]画面で[OK]ボタンをクリックします。


参考

ログのデータベースへの格納は手動でもできます

  1. ログアナライザサーバのコマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行し、ログアナライザサーバをインストールしたフォルダ配下の、ツールが格納されているフォルダへ移動します。

    cd [ログアナライザサーバインストールフォルダ]¥bin¥dttool [Enter]
  2. 以下のコマンドを実行し、ログアナライザサーバのデータベースへデータを追加します。

    DttoolEx.exe -f [ログ転送先共有フォルダのパス] [Enter]