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Systemwalker Desktop Keeper V14g 導入ガイド

2.7.3 ログアナライザサーバの環境を設定する

ログアナライザサーバをインストールしデータベースの構築完了後、サーバの環境を構築します。サーバの環境設定には、管理サーバ/統合管理サーバ側での環境構築作業と、ログアナライザサーバ上での環境構築作業が必要です。

環境構築作業の前にそれぞれのサーバ上で、以下の事前準備を行ってください。

事前準備1:共有フォルダの作成(ログアナライザサーバでの作業)

管理サーバ/統合管理サーバで収集したログ、および管理者情報の受渡しのため、ログアナライザサーバ上に共有フォルダを作成しておく必要があります。

共有フォルダは、フルパスで140バイト以内になるように作成してください。なお、セキュリティの観点から共有フォルダに対しては以下の設定を行ってください。

ここで作成した共有フォルダ名は、後述するログアナライザ設定や、データ移入コマンドで使用します。

事前準備2:ログ一時格納先フォルダの作成(管理サーバ/統合管理サーバでの作業)

管理サーバ/統合管理サーバ上でログ一時格納先フォルダを作成しておく必要があります。

ログ一時格納先フォルダは、140バイト以内のフルパスで作成してください。また、事前準備1で作成した共有フォルダをログ一時格納先フォルダとして使用することはできません。

ログ一時格納先フォルダに必要なディスク容量見積もりについては、“Systemwalker Desktop Keeper 解説書”の“動作環境”を参照して、“ログ転送実行時に必要な一時ディスク容量見積もり式”を参照してください。


2.7.3.1 管理サーバ/統合管理サーバ上で、ログアナライザ環境を設定する

ログアナライザサーバを管理サーバ/統合管理サーバと関連付け、管理サーバ/統合管理サーバで収集するログおよび管理者情報をログアナライザサーバ側に移入するための環境を、管理サーバ/統合管理サーバ側で設定します。

管理サーバ/統合管理サーバ上で行う設定内容は以下のとおりです。

ログアナライザサーバ接続環境を設定する

管理サーバ/統合管理サーバ上で、以下の設定を行います。

  1. [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[ログアナライザ設定]を選択します。

    →「ログアナライザ設定」画面が表示されます。

  2. 以下の項目を入力し[設定]ボタンをクリックします。

    項目名

    説明

    転送先
    (ログアナライザサーバ)

    ログの転送先共有フォルダ

    ログを送信するログアナライザサーバ上の共有フォルダ名を、「¥¥IPアドレス¥フォルダパス」の形式で設定します。
    ログアナライザサーバが、管理サーバ/統合管理サーバと同一コンピュータ上にある場合も、共有フォルダの設定を行い、上記形式で指定してください。

    共有フォルダ接続用Windowsアカウント

    事前準備1:共有フォルダの作成(ログアナライザサーバでの作業)”で「接続を許可するユーザー」として設定したアカウント名とパスワードを設定してください。

    パスワードは64バイトまで指定できます。

    なお、パスワードが65バイト以上である場合は、64バイト以下のパスワードに変更した上で本設定を行ってください。

    転送元
    (管理サーバ)

    ログ一時格納先フォルダ

    ログを一時的に格納するフォルダ(注1)
    140バイトまで指定できます。

    データベース情報

    管理サーバ/統合管理サーバのデータベース名(注2)、サーバ設定ツールで設定したアクセス権限が"バックアップ・リストア"のユーザーIDとパスワードを設定します。
    パスワードは64バイトまで指定できます。

    なお、パスワードが65バイト以上である場合は、64バイト以下のパスワードに変更した上で本設定を行ってください。

    ログ取得期間

    データ取得開始日を設定します。

    本項目については、導入時に設定する必要はありません。運用環境を整える段階で、ログの転送スケジュールを決定し、本設定を行ってください。詳細は、"Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド 管理者編"の"管理サーバでログ取得期間を設定する"を参照してください。

    注1) 事前準備2で用意したフォルダを指定してください。

    注2) 管理サーバ/統合管理サーバのデータベース名に関しては、"DTKDB"から変更する必要はありません。

管理サーバ/統合管理サーバ上で、管理者情報をログアナライザサーバに転送する

データ転送コマンド(TRANS.bat)を使用して、管理サーバ/統合管理サーバで設定した管理者情報を転送します。転送手順は以下のとおりです。

注意

Windows Vista®またはWindows Server 2008®での実行について

Windows Vista®またはWindows Server 2008®で本コマンドを実行する場合、管理者として実行したコマンドプロンプト上で本コマンドを実行してください。

  1. 管理サーバ/統合管理サーバに、Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。

  2. コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行しツールが格納されているフォルダへ移動します。

    cd "[Systemwalker Desktop Keeperインストールフォルダ]¥LogAnalyzer¥TRANS"
  3. 以下のコマンドを実行し、管理者情報をログアナライザサーバに転送します。

    cmd /c "TRANS.bat" -u

    コマンドの詳細については、“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“TRANS.bat(ログアナライザサーバへのデータ転送)”を参照してください。

ログアナライザサーバ情報を登録する

ログアナライザサーバ情報の登録コマンド(RegisterLAInfo.exe)を使用して、管理サーバ/統合管理サーバにログアナライザサーバ情報を登録します。本手順は2階層システムの管理サーバ、または3階層システムの統合管理サーバ上で実施します。

登録手順は以下のとおりです。

  1. 管理サーバ/統合管理サーバに、Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。

  2. ログアナライザサーバ情報ファイルを作成します。

    ログアナライザサーバ情報ファイルを作成し、構築したすべてのログアナライザサーバの情報(IPアドレス、ポート番号)を記載します、

    ログアナライザサーバ情報ファイルの作成方法については、“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“ログアナライザサーバ情報”を参照してください。

  3. コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行しツールが格納されているフォルダへ移動します。

    cd "[Systemwalker Desktop Keeperインストールフォルダ]¥LogAnalyzer¥TRANS"
  4. 以下のコマンドを実行し、ログアナライザ情報を登録します。

    RegisterLAInfo.exe  -r  <入力ファイルパス>

    入力ファイルパスは、手順2.で作成したログアナライザサーバ情報ファイルの格納先を指定してください。コマンドの詳細については、“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“RegisterLAInfo.exe(ログアナライザサーバ情報の登録)”を参照してください。


2.7.3.2 ログアナライザサーバ上で、管理者情報を登録する

データ移入コマンド(DttoolEx.exe)を使用して、転送された管理者情報をログアナライザサーバに登録します。登録手順は以下のとおりです。

  1. ログアナライザサーバに、ログアナライザユーザー(ログアナライザサーバインストール時に設定したWindowsアカウント)でログオンします。

  2. コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行します。

    [ログアナライザサーバインストールフォルダ]¥bin¥dttool¥DttoolEx.exe  -u [共有フォルダのローカルパス名]

    “Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“DTTOOLEX.EXE(ログアナライザサーバへのデータ移入・削除)”を参照してください。