Systemwalker Desktop Keeperでは、Webブラウザを使用して管理を行うため、WebサーバとしてIISを利用します。
管理サーバ/統合管理サーバのインストール後、IISの設定を行う必要があります。
■ Windows® 2000の場合
Windows® 2000の場合、IISの設定は自動で行われますので、操作は必要ありません。
■ Windows Server® 2003の場合
Windows Server® 2003の場合、設定手順は以下の2とおりの方法があります。どちらかの手順に従ってIISの設定を行ってください。
設定方法-1【通常のセキュリティレベルで運用する場合】
簡単に設定する方法ですが、Systemwaker Desktop Keeper以外のISAPI拡張プログラムも動作許可とするため、手順2と較べるとセキュリティ的には脆弱な設定となります。
設定方法-2【セキュリティレベルを高くして運用する場合】
設定は複雑ですが、Systemwalker Desktop KeeperのISAPI拡張プログラムのみを動作許可とするため、手順1と較べるとより安全な設定となります。
設定方法-1【通常のセキュリティレベルで運用する場合】
本手順はIIS6.0の実行例です。
[スタート]メニューから、[プログラム]-[管理ツール]-[インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ]を選択します。
→[インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ]画面が表示されます。
ツリービューで、[PC名]-[Webサービス拡張]を選択します。
→[インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ]画面内に、[Webサービス拡張]が表示されます。
以下の情報を設定します。
[すべての不明なISAPI拡張]を選択し、[許可]ボタンをクリックします。
ツリービューで、[PC名]-[アプリケーションプール]-[DefaultAppPool]を選択し、右クリックで[プロパティ]を選択します。
→[DefaultAppPoolのプロパティ]画面が表示されます。
[パフォーマンス]タブを選択し、[アイドルなワーカープロセスの解放までの待ち時間(分)]のチェックを外します。
[適用]ボタンをクリックするか、[OK]ボタンをクリックして終了します。
[インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ]画面を閉じて完了します。
設定方法-2【セキュリティレベルを高くして運用する場合】
本手順はIIS6.0の実行例です。
[スタート]メニューから、[プログラム]-[管理ツール]-[インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ]を選択します。
→[インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ]画面が表示されます。
ツリービューで、[PC名]-[Webサービス拡張]を選択します。
→[インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ]画面内に、[Webサービス拡張]が表示されます。
[新しいWebサービス拡張を追加]をクリックします。
→[新しいWebサービス拡張]画面が表示されます。
[拡張名]に“DTK”を入力します。
[追加]ボタンをクリックします。
→[ファイルの追加]画面が表示されます。
[参照]ボタンをクリックし、[ファイルを開く]画面で以下のファイルを選択して、[開く]ボタンをクリックします。
[IISのインストールフォルダ]¥Scripts¥DTK¥F3JM1TOP.dll
[OK]ボタンををクリックします。
以降、同じフォルダ内([IISのインストールフォルダ]¥Scripts¥DTK)の拡張子がdllのすべてのファイルについて、“手順 5. ~ 7.” を繰り返します。
すべてのファイルについて設定が完了したら、[拡張の状態を許可済みに設定する]のチェックボックスをチェックします。
[OK]ボタンをクリックします。
→[Webサービス拡張]に「DTK」が作成され、[状態]が[許可]になります。
ツリービューで、[PC名]-[アプリケーションプール]を選択し、右クリックで[新規作成]-[アプリケーションプール]を選択します。
→[新しいアプリケーションプールの追加]画面が表示されます。
「アプリケーションプールID」に「DTK」と入力します。
[OK]ボタンをクリックして画面を閉じます。
→ツリービューの[PC名]-[アプリケーションプール]配下に[DTK]が作成されます。
ツリービューの[PC名]-[アプリケーションプール]-[ DTK]を選択し、右クリックで[プロパティ]を開きます。
→[DTKのプロパティ]画面が表示されます。
[パフォーマンス]タブを選択します。
[アイドルなワーカープロセスの解放までの待ち時間(分)]のチェックボックスのチェックを外します。
[適用]ボタンをクリックするか、[OK]ボタンをクリックして画面を終了します。
ツリービューの[PC名]-[Webサイト]-[既定のWebサイト]-[Scripts]-[DTK]を選択し、右クリックで[プロパティ]を開きます。
→[DTKのプロパティ]画面が表示されます。
[作成]ボタンをクリックします。
→[アプリケーション名]が「DTK」となり、[アプリケーションプール]のプルダウンメニューが選択可能になります。
[アプリケーションプール]のプルダウンメニューから、[DTK]を選択します。
→ここまでの作業で以下の画面となります。
[適用]ボタンをクリックするか、[OK]ボタンをクリックして画面を終了します。
[インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ]画面を閉じて、完了します。
■ Windows Server® 2003 x64 Editionの場合
Windows Server® 2003の手順に加えて以下の作業が必要となります。
Systemwalker Desktop KeeperのWeb機能は32ビットのアプリケーションとして提供されています。このため、32ビットのワーカープロセスを作成するようにIISを構成する必要があります。
以下の手順を実施してください。本手順はIIS6.0の実行例です。
Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択します。
[名前]に“cmd”を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
→コマンドライン画面が表示されます。
コマンドライン画面から、以下のコマンドを実行します。
cscript %SYSTEMDRIVE%¥Inetpub¥AdminScripts¥adsutil.vbs SET W3SVC/AppPools/Enable32bitAppOnWin64 1
%SYSTEMDRIVE%:OSをインストールしているドライブ(例:C:)
初めて実行する場合には警告ダイアログが出力される場合がありますが、[OK]を選択してください。
注意
64bit環境での注意点について
本設定を行った場合、IISで64ビットのアプリケーションを利用することはできなくなります。
64ビットモードに戻す場合は、以下のように設定してください。
cscript %SYSTEMDRIVE%¥Inetpub¥AdminScripts¥adsutil.vbs SET W3SVC/AppPools/Enable32bitAppOnWin64 0
64bit環境では、[WEBサイトのプロパティ]-[サービス]-[プロセス分離モード]で「IIS 5.0プロセス分離モードでWWWサービスを実行する」にチェックを付けないでください。WEBコンソールが動作しなくなります。
■ Windows Server® 2008 の場合
手順は以下のとおりです。本手順はIIS7.0の実行例です。
[スタート]メニューから、[プログラム]-[管理ツール]-[インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャ]を選択します。
[インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ]画面の左側のツリーで、[マシン名]-[サイト]-[Default Web Site]-[Scripts]-[DTK]を選択し、右側で[ハンドラマッピング]のアイコンをダブルクリックします。
ISAPI-dllが無効になっている場合は、ISAPI-dllを右クリックして[機能のアクセス許可の編集]を選択します。
[機能のアクセス許可の編集]画面で、[読み取り][スクリプト][実行]のすべてにチェックを付け、[OK]ボタンをクリックします。
マシン名をクリックしてホーム画面を表示し、[ISAPIおよびCGIの制限]アイコンをダブルクリックします。
【通常のセキュリティレベルで運用する場合】
[ISAPI および CGI の制限]で、右クリックして[機能設定の編集]を選択します。
[ISAPIおよびCGI制限の設定の編集]画面で、[特定できないISAPIモジュールを許可する]を選択し[OK]ボタンをクリックします。
【セキュリティレベルを高くして運用する場合】
[ISAPI および CGI の制限]で、右クリックして[追加]を選択します。
[ISAPIまたはCGIの制限の追加]画面で、「IISホームディレクトリ¥Scripts¥DTK」配下にある、拡張子がdllのすべてのファイルを登録します。
→[ISAPI および CGI の制限]に、登録された内容が表示されます。
[インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ]画面の左側のツリーで[マシン名]-[サイト]-[Default Web Site]-[Scripts]-[DTK]を選択し、右クリックして[アクセス許可の編集]を選択します。
→[DTKのプロパティ]画面が表示されます。
[セキュリティ]タブを選択し、[グループ名またはユーザー名]の[Users]を選択します。
[Users のアクセス許可]に[特殊なアクセス許可]が付いていない場合は8~11の設定を行います。
[詳細設定]ボタンをクリックします。
→[DTKのセキュリティの詳細設定]画面が表示されます。
[編集]ボタンをクリックします。
→再度、[DTKのセキュリティの詳細設定]画面が表示されます。
[アクセス許可エントリ]の[Users]を選択し[編集]ボタンをクリックします。
→[DTKのアクセス許可エントリ]画面が表示されます。
[アクセス許可]の[ファイルの作成/データの書き込み]および[フォルダの作成/データの追加]で[許可]をチェックし[OK]ボタンをクリックします。
Windows Server® 2008 x64の場合は、以下の設定も行ってください。
[インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ]画面の左側のツリーで[マシン名]-[アプリケーションプール]を選択し、右側で[DefaultAppPool]を右クリックして[詳細設定]を選択します。
[32ビットアプリケーションの有効化]を[True]にして[OK]ボタンをクリックします。
本設定を行った場合、IISで64ビットのアプリケーションを利用することはできなくなります。
64ビットモードに戻す場合は[False]に戻してください。