Systemwalker Desktop Keeper 管理サーバ/統合管理サーバのデータベースを、新規に構築する方法について説明します。
旧版で使用していたデータベースの情報をそのままV14.0.0でも使用する場合は、“第4章 バージョンアップ”を参照してください。
データベースに格納されるデータは自動的には削除されません。定期的にデータのバックアップと削除を行う必要があります。
また、データベースが枯渇することを未然に防ぐため、データベース領域枯渇時の通知設定を行ってください。データベース領域枯渇時の通知設定については、“2.2.5.6 管理者通知を設定する”を参照してください。
注意
データベースを構築する場合、以下の制限・注意があります
データベースを構築するドライブやフォルダは、圧縮や暗号の設定を行わないでください。
Windowsへのログオンユーザー名は、Administrator権限を持つ18文字以内の先頭が英字で始まる英数字を指定してください。
データベース環境を構築した時のWindowsログオンユーザーは削除しないでください。データベース環境を削除、データベース環境の移行および管理情報やログデータのリストアには、データベース環境を構築した時に使用したWindowsログオンユーザーが必要です。
事前にイベントビューア(アプリケーションログ)の最大ログサイズ、最大になったときの動作の設定を確認し、新規のイベントログが問題なく記録されるようにしてください。イベントログが記録されない状態ではデータベースの構築作業が中断する場合があります。
データベース構築前の確認事項
管理サーバ/統合管理サーバでは以下のポートをデータベースアクセス時に使用します。
10011番
すでに上記ポート番号が使用されている場合は、データベースを構築する前に“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“ポート番号一覧”を参照し、Systemwalker Desktop Keeperの環境を変更してください。
データベース構築時間の目安について
作成するデータベースの容量により、データベース構築に時間がかかります。作成時間の目安は以下のとおりです。
データベース容量が約250GBの場合(Xeon、2.0GHz、メモリ2GB、RAID5構成)
DB構築時間:約15時間
※サーバ性能、RAID構成によってはこれ以上時間がかかる場合があります。
Systemwalker Desktop Keeper 管理サーバ/統合管理サーバのデータベースを構築する手順は、以下のとおりです。
Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。
ユーザー名には条件がありますので、上記注意事項を参照してください。
[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)]を選択します。
「運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)へようこそ」画面が表示されますので、[次へ]ボタンをクリックしてください。
「処理の選択」画面が表示されますので、[実施する処理]と[構築オプション]を設定して、[次へ]ボタンをクリックしてください。
項目名 | 説明 |
---|---|
[実施する処理] | 実施する処理を選択します。ここでは、“運用環境の構築”を選択してください。
|
[構築オプション] | 実施するサーバの種別を選択します。
|
「データベース情報の入力」画面が表示されます。(以下の画面例は統合管理サーバとして構築した場合です。)
[データベース作成先]および[データベース容量の試算]を設定して、[容量試算]ボタンをクリックしてください。
[容量]に表示された[データベース容量]と[ディスク空き容量]を確認し、[ディスク空き容量]が不足している場合は、[データベース作成先]を変更してください。また、[データベース容量の試算]は必要に応じて加算できます。[データベース容量]に直接設定しなおしてください。
[データベース作成先]と[データベース容量の試算]が確定したら、[次へ]ボタンをクリックしてください。
項目名 | 説明 | |
---|---|---|
[データベース作成先] | データベースの作成先を入力します。初期値は、“C:¥DTK¥SFWD”です。表示されている作成先から変更する場合は、[参照]ボタンをクリックし、フォルダを変更してください。 ネットワーク上のフォルダやフォーマット形式がNTFS以外のファイルシステムを指定することはできません。 データベース作成先のフォルダ名として指定できる文字数は、32バイトまでです。空白、ひらがな、カタカナ、漢字などのマルチバイト文字は指定できません。 | |
[データベース容量の試算] | [全体のCT台数] | 統合管理サーバで管理するCTの総台数を1~50000の範囲で入力します。 |
[このサーバで管理するCT台数] (必須) | このサーバで管理するCT台数を1~2000の範囲で入力します。 | |
[ファイル操作ログ件数] | ファイル操作のログ件数を1~99999の範囲で入力します。 | |
[ファイル操作以外のログ件数](必須) | ファイル操作以外のログ件数を1~99999の範囲で入力します。 | |
[保存月数] | 保存月数を1~12の範囲で選択します。 注意 ここでの保存月数は、容量資産のためだけに使用する目安です データベース構築時の[保存月数]は、容量計算のために指定する値であり、保存期間を超えた場合も、そのまま保存されます。(保存期間を超えたログ情報は、自動的にバックップ/削除されません) | |
[容量] | [データベース容量] (必須) | [データベース容量の試算]の各項目を設定し、[容量試算]ボタンをクリックしたときに、試算値が表示されます。 データベース作成先のディスク空き容量が十分にあり、試算値より大きい容量で作成したい場合は、ディスク空き容量の範囲内で本項目を再設定してください。 |
[ディスク空き容量] | 作成先ディスクの空き容量が表示されます。 |
「設定内容の確認」画面が表示されますので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[次へ]ボタンをクリックしてください。
「処理の実行」画面が表示され、データベースの作成を開始します。
処理が正常に完了すると、「処理完了」画面が表示されますので、[完了]ボタンをクリックしてください。