ワークベンチはユーザが開発資産の作成、編集、ビルド、動作確認および、開発資産の管理などの操作を行う場となるものです。
ワークベンチには1つのエディタ領域があります。プロジェクトエクスプローラビューなどでファイルを開く操作を行うと、エディタ領域にエディタが表示されます。デフォルトでは、エディタ領域には複数のエディタが重ねて表示されます。エディタ領域を左右や上下に分割して同時に2つ以上のエディタを表示することもできます。
エディタ領域の左端には垂直方向ルーラーが表示されます。垂直方向ルーラーにはエディタ領域に表示されている範囲に付いているマーカが表示されます。例えば、エラーや警告のマーカ、ブレークポイント、検索で一致した箇所を表すマーカなどが表示されます。エディタ領域の右端には概説ルーラーが表示されます。概説ルーラーにはエディタ領域に表示されていない部分も含めてファイル全体でどこにどのようなマーカが付いているかが表示されます。概説ルーラーのマーカをクリックすると、そのマーカの周辺がエディタ領域に表示されます。
ポイント
ワークベンチからは、ユーザの使いたいアプリケーションを外部エディタとして起動することもできます。外部エディタはエディタ領域には表示されず、上記のような支援機能も利用することができません。
ビューは開発作業をサポートするものです。例えば以下のようなビューがあります。
開発資産を表示・管理するもの(例:プロジェクトエクスプローラビュー、ナビゲータビュー)
編集作業をサポートするもの(例:アウトラインビュー、スニペットビュー)
デバッグ作業をサポートするもの(例:ブレークポイントビュー、変数ビュー)
ビューには独自のツールバーまたはメニューがあります。これらのツールバーおよびメニューで行った操作はそのビュー内の項目にだけ影響を与えます。
注意
1つのワークベンチに同じ種類のビューを複数表示することはできません。
パースペクティブとは、ワークベンチに表示されるエディタやビューの初期セットとそのレイアウト、および、表示するメニューやツールバーの項目を定義したものです。特定の作業を行うためのパースペクティブがあらかじめ用意されています。例えば、Java EEパースペクティブはJava EEアプリケーションの開発時に使用するビューが含まれ、デバッグパースペクティブはアプリケーションのデバッグに使用するビューが含まれています。ユーザは作業内容に応じて適切なパースペクティブを使用できます。