RSDは目的に応じた可視化機能を提供しています。
クラス図を利用して、Javaアプリケーションを構成するパッケージ、クラス、インタフェース、および列挙型(以降、これらをソース要素と表記します)を可視化できます。また、可視化したソース要素間に存在する以下の関係も可視化できます。
拡張関係
Javaのextendsキーワードで関連付けられるソース要素間の関係です。以下のJavaソースの場合は、クラスC1とクラスC2に拡張関係があります。
public class C1 extends C2 { : : }
実装関係
Javaのimplementsキーワードで関連付けられるソース要素間の関係です。以下のJavaソースの場合は、クラスC1とインタフェースI1に実装関係があります。
public class C1 implements I1 { : : }
関連関係
ソース要素と、そのソース要素内で定義されるフィールド間の関係です。以下のJavaソースの場合は、クラスC1とクラスC2に関連関係があります。
public class C1 { public C2 field1; : : }
クラス図を新規作成する手順を以下に示します。
ポイント
[プロジェクトの構成]ダイアログボックスで[クラス図ファイルを追加する]をチェックした場合は、クラス図が自動的に作成されてプロジェクトに追加されています。
[パッケージ・エクスプローラー]ビューで、Javaソースを可視化するために作成したプロジェクトを選択します。
コンテキストメニューから、[新規] > [その他]を選択します。[新規]ダイアログボックスが表示されます。
[モデリング] > [クラス図]を選択して[次へ]をクリックします。[新規クラス図]ダイアログボックスが表示されます。
[ファイル名]に作成するクラス図の名前を入力して[終了]をクリックします。クラス図ファイルが作成され、自動的に開かれます。
クラス図上でソース要素を可視化する手順を以下に示します。
[パッケージ・エクスプローラー]ビューで、可視化したいソース要素を選択します。複数選択することもできます。
選択したソース要素をドラッグして、クラス図の台紙部分にドロップします。選択したソース要素とソース要素間の関係が可視化されます。
ポイント
関連関係を可視化するには、可視化したソース要素上でフィールドを選択し、コンテキストメニューから、[フィルター] > [関連として表示]を選択します。
クラス図を利用したアプリケーション構造の可視化に関する詳細については、以下のオンラインヘルプを参照してください。
"アプリケーション・コードの開発" > "Javaアプリケーションの開発" > "UML図を使用したアプリケーション開発" > "アプリケーションの構造特性の開発"
シーケンス図を利用して、アプリケーションの振る舞いを可視化できます。
振る舞いを可視化する手順を以下に示します。
[パッケージ・エクスプローラー]ビューで、振る舞いを可視化したいJavaメソッドを選択します。
コンテキストメニューから、[可視化] > [新規のダイアグラム・ファイルに追加] > [static メソッドのシーケンス図]を選択します。Javaメソッドが定義されているソースファイルが格納されているフォルダと同じフォルダにシーケンス図ファイルが作成され、自動的に開かれます。
注意
作成したstaticメソッドのシーケンス図は参照専用のシーケンス図です。
シーケンス図を利用したアプリケーションの振る舞いの可視化に関する詳細については、以下のオンラインヘルプを参照してください。
"アプリケーション・コードの開発" > "Javaアプリケーションの開発" > "UML図を使用したアプリケーション開発" > "シーケンス図の管理"