運用環境を管理するコマンドについて説明します。
名前
setagtip - エージェント情報の変更
形式
/opt/FJSVssage/bin/setagtip [-i ip-address]
機能説明
エージェントの情報を設定します。コマンドの実行には、OSの管理者(root)権限が必要です。
エージェントの起動IPアドレスを変更したい時、IPアドレスを指定して情報の設定を行います。
オプション
現在の設定情報を表示します。
ip-address に、運用管理サーバから通信できるサーバノードのIPアドレスを指定します。
指定したIPアドレスでエージェントの起動IPアドレスを設定します。
使用例
エージェント情報を表示します。
# /opt/FJSVssage/bin/setagtip
エージェントのIPアドレスを 10.12.13.14 に設定します。
# /opt/FJSVssage/bin/setagtip -i 10.12.13.14
注意事項
指定したIPアドレスからホスト名を解決できなかった場合は、以下のような結果が出力されます。指定したIPアドレスまたはネットワーク定義(hostsやDNSなど)に誤りがないか確認し、再度コマンドを実行してください。
IP Address = IPアドレス : Host's Name is not found.
名前
traptest - SNMP Trap のテスト
形式
/opt/FJSVssage/bin/traptest [ip-address]
機能説明
サーバノードエージェントから運用管理サーバへ正しくSNMP Trapが送信され、イベント表示、Shell/Bat連携できるかを確認するためのコマンドです。なお、本コマンドではSystemwalker Centric Manager連携は動作しません。
このテスト用のSNMP Trapに対する振る舞いを変更したい場合は、ESCエージェント用のSNMP Trap XML定義ファイル(1_3_6_1_4_1_211_4_1_3_21_2_2.xml)を変更します。テスト用SNMP TrapではSpecific Trap Type番号として1番を利用していますので、SNMP Trap XML定義ファイルに定義されているSpecific Trap Type番号1番の定義を変更することで振る舞いを変更できます。SNMP Trap XML定義ファイルは、「C.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明」を参照してください。
ip-address には、サーバノードが複数IPアドレスを保持している環境時だけ、ESCのマネージャが認識しているサーバノードのIPアドレス(エージェント起動IPアドレス)を指定します。
オプション
ありません。
使用例
IPアドレス 11.11.11.11 のサーバノードエージェントからSNMP Trapを発行します。
# /opt/FJSVssage/bin/traptest 11.11.11.11
注意事項
コマンドを入力したサーバノードに対してSNMP Trap送信先アドレスが設定されていない場合は、以下のような結果が出力されます。
Target Host Nothing SNMPTrap error
コマンドを入力したサーバノードがESCに登録されていない場合は、当該サーバノードを登録後、再度コマンドを実行してください。
コマンドを入力したサーバノードがESCに登録済の場合は、当該サーバノードの削除を実施後、サーバノードがESCに登録されていない場合と同様な対処を実施してください。