Linkexpress Transactional Replication option説明書
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第6部 クラスタシステム> 第27章 TRO> 27.2 クラスタシステム(PRIMECLUSTER編) > 27.2.1 環境設定> 27.2.1.8 クラスタシステムの環境作成

27.2.1.8.4 TRO用の状態遷移プロシジャのリソース登録

TRO用の状態遷移プロシジャをリソースとして登録します。
登録手順は以下のとおりです。

  1. 状態遷移プロシジャの修正

    TROから提供されている状態遷移プロシジャのひな型を修正します。TRO用の状態遷移プロシジャのひな型は、以下のファイルで提供されています。

    /opt/FJSVlnktr/SAMPLE/TRM001.DBSVCRTM

    状態遷移プロシジャのひな型は、以下の内容に設定されています。

    状態遷移プロシジャのひな型を複写し、状態遷移プロシジャを環境に合わせて修正します。以下の修正が必要です。

    その他の箇所は必要に応じて修正してください。

    1. 状態遷移プロシジャ名の修正

      状態遷移プロシジャ名は以下の規約に従って変更します。

      • TRMシステム名.DBサービスグループ名

      たとえば、TRMシステム名が"TRM002"、DBサービスグループ名が"TROGRP01"の場合は、"TRM002.TROGRP01"となります。

    2. DBサービスグループ名の修正

      状態遷移プロシジャに設定されているDBサービスグループ名を修正します。
      以下に修正例を示します。

      [DBサービスグループ名が"TROGRP01"の場合]

      DBSVCGRP="DBSVCGRP"
         ↓
      DBSVCGRP="TROGRP01"

       

    3. 格納グループ名の修正

      状態遷移プロシジャに設定されている格納グループ名を修正します。
      以下に修正例を示します。

      [格納グループ名が"ODRDIF1"の場合]

      STRGRP1="STRGRP1"
         ↓
      STRGRP1="ODRDIF1"

      なお、ひな型には2つの格納グループの逐次差分反映を行う場合の記述方法を示しています(2個目の格納グループはコメントになっています)。複数の格納グループの逐次差分反映を行う場合は、ひな型を参考にして必要な行を追加してください。

    4. 逐次差分反映操作コマンドの修正

      データベースシステムにOracleを使用する場合は、逐次差分反映操作コマンドに-uオプションを指定してください。逐次差分反映操作コマンドの詳細については、"7.3.6 lxrtmdbコマンド"を参照してください。
      以下に修正例を示します。

      $START_P_COMMAND $STRGRP1 > /dev/null 2>&1
                 ↓
      $START_P_COMMAND $STRGRP1 -u user1/user1 > /dev/null 2>&1

      また、データベースシステムを動作させるため、必要に応じて以下の環境変数を設定してください。詳細については、"4.3.1 環境変数の設定"を参照してください。

      環境変数

      備考

      PATH

      使用するデータベースに応じて設定

      LD_LIBRARY_PATH

      RDBNAME

      Symfoware/RDBの場合に設定

      RDBDIR

      ORACLE_HOME

      Oracleの場合に設定

      ORACLE_SID

      NLS_LANG

      以下に修正例を示します。

      Symfoware/RDBの例

      CLUSTER_HOME=/etc/opt/FJSVcluster
      export CLUSTER_HOME

      LNKTR_HOME=/opt/FJSVlnktr
      export LNKTR_HOME

         ↓

      CLUSTER_HOME=/etc/opt/FJSVcluster
      export CLUSTER_HOME

      LNKTR_HOME=/opt/FJSVlnktr
      export LNKTR_HOME

      # ここから追加

      RDBNAME=RDBDB # 実際の環境に合わせて設定してください。
      export RDBNAME

      RDBDIR=/opt/FSUNrdb2b

      ### setup environment

      PATH=$RDBDIR/bin:$CLUSTER_HOME/bin:$LNKTR_HOME/bin:$PATH
      export PATH
      LD_LIBRARY_PATH=$RDBDIR/lib:/opt/FSUNhscnv/lib:/usr/lib:$LD_LIBRARY_PATH
      export LD_LIBRARY_PATH
      # ここまで追加

      Oracleの例

      CLUSTER_HOME=/etc/opt/FJSVcluster
      export CLUSTER_HOME

      LNKTR_HOME=/opt/FJSVlnktr
      export LNKTR_HOME

         ↓

      CLUSTER_HOME=/etc/opt/FJSVcluster
      export CLUSTER_HOME

      LNKTR_HOME=/opt/FJSVlnktr
      export LNKTR_HOME

      # ここから追加

      ORACLE_HOME=/opt/oracle/product/10.2.0 # 実際の環境に合わせて設定してください。
      export ORACLE_HOME

      ORACLE_SID=DB1 # 実際の環境に合わせて設定してください。
      export ORACLE_SID

      NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16EUC # 実際の環境に合わせて設定してください。
      export NLS_LANG

      ### setup environment

      PATH=$ORACLE_HOME/bin:$CLUSTER_HOME/bin:$LNKTR_HOME/bin:$PATH
      export PATH

      LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib32:/opt/FSUNhscnv/lib:/usr/lib:$LD_LIBRARY_PATH
      export LD_LIBRARY_PATH

      # ここまで追加

      Oracleの例

      CLUSTER_HOME=/etc/opt/FJSVcluster
      export CLUSTER_HOME

      LNKTR_HOME=/opt/FJSVlnktr
      export LNKTR_HOME

         ↓

      CLUSTER_HOME=/etc/opt/FJSVcluster
      export CLUSTER_HOME

      LNKTR_HOME=/opt/FJSVlnktr
      export LNKTR_HOME

      # ここから追加

      ORACLE_HOME=/opt/oracle/product/10.2.0 # 実際の環境に合わせて設定してください。
      export ORACLE_HOME

      ORACLE_SID=DB1 # 実際の環境に合わせて設定してください。
      export ORACLE_SID

      NLS_LANG=Japanese_Japan.AL32UTF8 # 実際の環境に合わせて設定してください。
      export NLS_LANG

      ### setup environment

      PATH=$ORACLE_HOME/bin:$CLUSTER_HOME/bin:$LNKTR_HOME/bin:$PATH
      export PATH

      LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:/opt/FSUNhscnv/lib:/usr/lib:$LD_LIBRARY_PATH
      export LD_LIBRARY_PATH

      # ここまで追加

       

  2. 状態遷移プロシジャの格納

    各ノードに状態遷移プロシジャを格納します。
    状態遷移プロシジャの格納は、PRIMECLUSTERのclsetprocコマンドを使用します。-cオプションに"Application"を指定してください。コマンドの詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。
    以下に、clsetprocコマンドの実行例を示します。

    clsetproc -c Application /troenv/procedure/TRM001.DBSVCRTM

     

  3. 状態遷移プロシジャのリソース登録

    各ノードにTRO用の状態遷移プロシジャをリソース登録します。
    状態遷移プロシジャをリソース登録するには、PRIMECLUSTERのcladdprocrscコマンドを使用します。コマンドの詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。
    以下に、claddprocrscコマンドの例を示します。

    claddprocrsc -k TRM001.DBSVCRTM -m TRM001.DBSVCRTM -c Application -p 300 -u 0 -K AFTER -S BEFORE -V BEFORE

    [備考]


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