PRIMECLUSTER 活用ガイド <クラスタ構築・運用時の留意点> (Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版) |
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第1部 設計・構築編 | > 第4章 Fsystem リソース設定時の注意点 |
Fsystem リソースの属性(Flag)について説明します。
AUTORECOVER
"Yes" に設定すると、hvdet_gmount は故障を検出した場合に再マウントなどによる復旧を試みます。この試みが失敗すると、Fault 処理が実行されます。
デフォルト値は "Yes" です。
AUTORECOVER は "No" にすることを推奨します。
"Yes" に設定した場合、オペレータの誤った アンマウント操作に対する対策としては有効です。しかし、I/O 異常で Fsystem がタイムアウトした場合などでも、再度 I/O を試みるため、切替え時間が長くなります。
hvdet_gmount は、異常を検出すると以下のように、HV_GMOUNTMAXLOOP 属性で指定された回数、復旧処理を繰り返し、それでも復旧しない場合、HV_GMOUNTMAXRETRY 属性で指定された回数だけ復旧処理を繰り返します。
HV_GMOUNTMAXLOOP, HVGMOUNTMAXRETRY のデフォルトはそれぞれ 4 回、7 回です。HV_GMOUNTMAXLOOP の復旧処理は 0.5 秒間隔で実行され、HV_GMOUNTMAXRETRY の復旧処理は 10 秒間隔で実行されます。このため、復旧不可能なディスク異常やパス異常が発生した場合、約 84 秒リトライ処理を行った後で切替えが行われます。
HV_GMOUNTMAXLOOPとHV_GMOUNTMAXRETRYはRMS の環境変数です。これらの値を変更する場合は、hvenv.local に "export HV_GMOUNTMAXLOOP=値" と "export HV_GMOUNTMAXRETRY=値" を設定してください。
SHARE
NFS サーバ機能を使用する場合に、"Yes" に設定します。
NFS サーバ機能を使用する場合には、/etc/dfs/dfstab に RMS が使用するエントリを記述する必要もあります。記述方法は、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" の "6.6.1.2.1 事前設定" の "ファイルシステムをネットワークで共有(NFS)する場合の準備" を参照してください。
デフォルト値は "No" です。
NFSLOCKFAILOVER
"Yes" に設定したマウントポイントに、NFS のファイルロック情報が格納されます。
NFS を使用する場合は、userApplication 内の SHARE 属性が "Yes" のマウントポイントの内の 1つで、NFSLOCKFAILOVER 属性が "Yes" でなければなりません。
デフォルト値は "No" です。
NFS サーバ機能を使用する場合、読み込み専用で共有する以外は、NFS Lock Failover=Yes とすることを推奨します。
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