PRIMECLUSTER 活用ガイド <クラスタ構築・運用時の留意点> (Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版)
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第1部 設計・構築編> 第4章 Fsystem リソース設定時の注意点

4.2 共用ディスクの監視について

本機能は Linux でのみ設定可能です。I/O 負荷が高い業務の場合は監視用ディスクの設定を必ず行ってください。

Linux ではファイルシステムへの負荷が非常に高い場合、前項で説明した hvdet_gmount による監視が異常であると判断することがあります。

ファイルシステムの負荷が高くなることが予想されるシステムでは、共用ディスク装置のアクセス異常(ケーブル抜けなど)を検出するため監視用のディスクを使用し、他のファイルシステムに対しては監視しないようにすることによって、誤動作を防ぐことができます。業務単位での監視ができるので、2) の設定を推奨します。

業務で使用するディスクを監視対象から外すには、リソースの MonitorOnly 属性を "1" に設定します

  1. 共用ディスク装置単位

    アクセス異常(ケーブル抜けなど)を共用ディスク装置単位で検出できます。
    監視用の領域として、RAID などの共用ディスク装置 1 台に対して 1 個のディスク領域(LU)を割当ててください(例えば、/dev/sdf1 など)。この領域は 10MB 以上必要です。

  2. ディスク領域(LU)単位

    1. に加え、LUN 故障など業務単位での共用ディスク装置の異常を検出できます。
    1 個のディスク領域に対して 1 個の監視用スライスを割当ててください(例えば、/dev/sdd1 と /dev/sde1 を業務で使用するならば、/dev/sdd2 と /dev/sde2 を監視用に割当ててください)。この領域は 10MB 以上必要です。


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