PRIMECLUSTER 活用ガイド <クラスタ構築・運用時の留意点> (Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版)
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第1部 設計・構築編> 第1章 システム構築時の注意点

1.1 Solaris/Linux 共通の注意点


 

● クラスタシステムを構成する全ノードの時刻は一致させてください

NTP サーと接続し全ノードで時刻同を取ってください。
全ノードの時刻が一致していない場合、クラスタが正しく動作しないことがあります。


 

● クラスタインタコネクにスパニングツリープロトコルを設定しないでください

スパニングツリープロトコを設定するとクラスタインタコネクト間のアクセスが中断し、ハートビート通信に失敗することがあります。
スイッチングハブで、STP(Spanning-Tree Protocol) の Parameter Setting - Status を Disable に設定してください。


 

● クラスタで必要なカーネルパラメタは必ず設定してくださ

PRIMECLUSTER はシステムの資源を使用して動作します。このシステム資源が不足すると、PRIMECLUSTER が正常に動作しなくなる場合があります。

システムの使用資源量は、カーネルパラメタとして設定します。
システム資源量は動作する環境によって異なりますので動作環境より適切なシステム資源量を見積り設定してください。

なお、カーネルパラメタの変更は PRIMECLUSTER の構築前に行ってください。
また、カーネルパラメタを変更した場合は、必ずシステムを再起動してください。

パラメタ値の詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" を参照してください。

 

● システムダンあるいはクラッシュダンは採取できるように設定してください

システムダンプあるいはクラッシュダンプが採取できないと、トラブル発生時の調査に時間を要したり、根本原因の追求ができない場合があります。

PRIMECLUSTER を構築する前に、システムダンプあるいはクラッシュダンプが採取できることを確認してください。


 

●時刻同はゆっくりと調整してください

NTPを使用して各ノードの時刻を合わせる場合は、設定により、急激な時刻合わせ(stepモード)となりますが、急激な時刻合わせを使用せずに、常時ゆっくりとした時刻合わせ(slewモード)で行ってください。設定方法の詳細についてはOS等のマニュアルを参照してください。
NTPを使用した急激な時刻合わせや、運用中のdateコマンドによる時刻合わせを行うと、ノード間で時刻不正が発生しクラスタシステムが正しく動作しません。

例えば、下記のメッセージを出力して切替えが発生したり、ハートビート異常による切替えが発生します。

(WRP, 34) Cluster host host is no longer in time sync with local node. Sane operation of RMS can no longer be guaranteed. Further out-of-sync messages will appear in the syslog.

(WRP, 35) Cluster host host is no longer in time sync with local node. Sane operation of RMS can no longer be guaranteed.


 

●使用するサーバ機種によって必要なシャットダウン機構を設定してください

使用するサーバ機種によって必要なシャットダウン機構が異なります。下記の表にしたがって、必要なシャットダウン機構を設定してください。


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