PRIMECLUSTER 活用ガイド <メッセージ集> (Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版) |
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第5章 CF のメッセージ |
CF 実行時に出力されるメッセージをアルファベット順に説明します。
以下のメッセージは CF の初期化障害に関連があります。これらのメッセージは CF ドライバまたは他のカーネルコンポーネントに障害がある場合にのみ出力されます。この場合、当社技術員(SE)に連絡してください。
CF: cf_attach Error: invalid command. (#0425 bad_cmd)
CF: cf_attach Error: invalid instance. (#0425 cf_instance instance)
CF: cf_attach Error: phase 1 init failure. (#reason_code)
CF: cf_attach Error: phase 2 init failure. (#reason_code)
CF: cf_attach Error: unable to create cf minor.
CF: cf_detach Error: invalid instance. (#0425 cf_instance instance)
多くのメッセージに付いている #0407 のような形式の 16 進数は、CF 理由コードです。各コードの意味は、"付録A CF 理由コードテーブル" を参照してください。
このメッセージは CIP と CF の不一致により CIP の初期化が失敗した場合に出力されます。
このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
このメッセージは不正なノード番号を受信した場合に CIP が出力します。
このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
このメッセージは CIP の初期化処理において、ENS イベント EVENT_CIP 発生時に実行される関数の登録に失敗した場合に出力されます。
このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
このメッセージは CIP の初期化処理において、ENS イベント EVENT_NODE_LEFTCLUSTER 発生時に実行される関数の登録に失敗した場合に出力されます。
このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
このメッセージは CIP の初期化処理において、ICF サービス ICF_SVC_CIP_CTL への関数の登録に失敗した場合に出力されます。
このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
このメッセージは CIP が不正なメッセージを受信した場合に出力されます。
メッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
このメッセージはノードが順番にクラスタから離脱した場合(cfconfig -u を実行した場合)に出力されます。
対処する必要はありません。
CF は、n ノードで接続されました。
本メッセージは、クラスタシステムを構成するノードが、クラスタシステムへ参入する際に表示されるメッセージです。
連続運用中のシステムでは、本メッセージが出力されることはありません。連続運用中のシステムで本メッセージが出力された場合は、何らかの原因がノードの停止・起動が行われたことを示しています。ノードの停止・起動が意図されたものでない場合は、その原因を追求する必要があります。
CF が他ノードとの接続を完了しました。
情報メッセージのため対処不要です。
CF が他ノードとの接続を開始しました。
情報メッセージのため対処不要です。
このメッセージは ENS が ICF から不正なメッセージを受信した場合に出力されます。このメッセージは破棄されます。
情報メッセージのため対処不要です。ただし、前後に他のエラーメッセージが出力されていないかどうかを確認してください。
CF 間のハートビートが途切れました。
クラスタインタコネクトのネートワークがハード故障により通信できないことが考えられます。
LAN カード交換、ケーブル交換などを行い、ハード故障の要因を取り除いてください。
このメッセージはノードが JOIN サーバを検出し、新規クラスタを作成する代わりに既存のクラスタに参入した場合に出力されます。
対処する必要はありません。
このメッセージは JOIN サーバになろうとしたノードより上位の ID を持つ適格 JOIN サーバが検出された場合に出力されます。
対処する必要はありません。
CF のハートビートによる通信に失敗しました。
一時的な CPU 高負荷状態によって表示されることがあります。負荷が軽減されるとハートビートは正常に動作します。したがって、短期間の CPU 高負荷では、本メッセージが出力されても影響はありません。
このメッセージは一定時間にクライアントノードからの応答がない場合に JOIN サーバとなるノード上で出力されます。このとき、クライアントノードはクラスタに参入できていません。
クライアントノードを再起動して問題が解決されるかどうか確認してください。
問題が解決されない場合、このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
このメッセージはノードがクラスタへの参入またはクラスタの作成を試行した場合に出力されます。1 つの LAN セグメントに複数のネットワークインタコネクトを接続することはできません。
それぞれのインタコネクトに別の LAN セグメントが割り当たるようにネットワークの構成、もしくはインタコネクトデバイスを変更してください。
このメッセージは非対称クラスタリングをサポートしていない稼動中のノードを持つクラスタにノードが参入し、互換性のない(非対称の)クラスタインタコネクトを構成した場合に出力されます。
このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
このメッセージはクラスタへの参入を試行したノードと JOIN サーバとの通信が困難な場合に出力されます。両方のノードが参入プロセスの再起動を試みます。
対処する必要はありません。
このメッセージはノードがクラスタへの参入を試行したときに JOIN サーバが他のクライアントノードと通信中である場合に出力されます(クラスタ内で一度に有効になる参入は 1 件のみです)。
クライアントノードが LEFTCLUSTER 状態になっている場合にもこのメッセージが出力されます。
ノードがクラスタに再参入するには DOWN 状態になっている必要があります ("PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>" の cftool -k の説明を参照してください)。
クライアントノードが LEFTCLUSTER 状態の場合には DOWN 状態に変更します。
方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>" の cftool -k の説明を参照してください。その他の場合には、対処する必要はありません。
CF: Join timed out, server servername で始まるメッセージには以下の種類があります。
CF: Join timed out, server servername did not send node number:retrying.
CF: Join timed out, server servername did not send nsm map: retrying.
CF: Join timed out, server servername did not send welcome message.
これらのメッセージはクラスタへの参入を試行したノードと JOIN サーバとの通信が困難な場合に出力されます。参入クライアントノードは参入プロセスの試行を続けます。
情報メッセージであり、対処不要です。ただし、リトライを数度繰り返して成功しない場合には、ネットワークの構成を確認してください。可能な場合、各クラスタノードを再起動して問題が解決されるかどうかを確認してください。問題が解決されない場合、調査用の情報を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
このメッセージはクラスタへの非対称参入が行われ、ローカルノードが新規ノードのルートを喪失した場合に出力されます。確認のため、メッセージには喪失したルートに関する情報(ノード名、インタコネクトのデバイス名)が含まれます。
対処する必要はありません。
このメッセージはノードが新規クラスタを作成した場合に出力されます。
対処する必要はありません。
このメッセージはノードがクラスタから離脱した場合に出力されます。
対処する必要はありません。
このメッセージは、RAC 環境で、CF ノード名が uname -n と異なっている場合に表示されるデバッグメッセージです。
表示しないようにするには、/etc/inet/hosts に CF ノード名を登録してください。
このメッセージはノードが JOIN サーバとなるノードを検出できない場合に出力されます。
他にアクティブなクラスタノードが存在しない場合には、対処する必要はありません。それ以外の場合には、ネットワークの構成を確認してください。
ネットワークの構成が正しい場合、このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
他のクライアントノードのクラスタ参入処理を実行中のため、サーバ <nodename> はこのクライアントノードのクラスタ参入要求を受け付けることができない状態です。クライアントノードは時間を置き、再度参入を試みます。
情報メッセージであり、対処不要です。ただし、リトライを数度繰り返して成功しない場合には、ネットワークの構成を確認してください。可能な場合、各クラスタノードを再起動して問題が解決されるかどうかを確認してください。問題が解決されない場合、調査用の情報を採取し、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください
このメッセージはクラスタに参入しようとしたノードがクラスタメンバのノードへのルートを検出できなかった場合に出力されます。
ネットワークの構成を確認してください。
このメッセージはクラスタへの参入を試行したノードとクラスタのすべてのノードとの通信が困難な場合に出力されます。
このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
このメッセージはノードが既存のクラスタに参入した場合に出力されます。
対処する必要はありません。
LEFTCLUSTER イベントによりノード <nodetname> がクラスタ <clustername> のメンバから外れました。
情報メッセージのため対処不要です。
このメッセージは JOIN サーバとなるノードとクライアントノードとの通信が困難な場合に出力されます。両方のノードが参入プロセスの再起動を試みます。
対処する必要はありません。
ICF を使用した通信で遅延が5回連続して発生したために ICF の経路が閉塞されました。
LAN カード交換、ケーブル交換などを行い、ハード故障の要因を取り除いてください。
CF:servernsme で始まるメッセージには以下の種類があります。
CF: servername: busy: cluster join in progress: retrying
CF: servername: busy: local node not DOWN: retrying
CF: servername: busy mastering: retrying
CF: servername: busy serving another client: retrying
CF: servername: local node's status is UP: retrying
CF: servername: new node number not available: join aborted
これらのメッセージはノードがクラスタへの参入を試行したときに JOIN サーバが他のクライアントノードと通信中である場合に出力されます(クラスタ内で一度に有効になる参入は 1 件のみです)。
クライアントノードが LEFTCLUSTER 状態になっている場合にもこのメッセージが出力されます。
ノードがクラスタに再参入するには DOWN 状態になっている必要があります ("PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>" の cftool -k の説明を参照してください)。
クライアントノードが LEFTCLUSTER 状態の場合には DOWN 状態に変更します。方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>" の cftool -k の説明を参照してください。その他の場合には、対処する必要はありません。
このメッセージは CF の起動時に出力されます。
対処する必要はありません。
このメッセージは CF の停止時に出力されます。
対処する必要はありません。
このメッセージは ENS ユーザイベントを受信したときにこのイベントに使用するメモリがキューにない場合に出力されます。
このメッセージを記録して、調査用の情報を採取してください。その後、当社技術員(SE)に連絡してください。調査情報の採取方法については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<トラブルシューティング編>" を参照してください。
ノード <nodename> の異常を SF 処理用のキューに追加しました。
情報メッセージのため対処不要です。
ノード <nodename> の LEFTCLUSTER イベントを受信したため、SF 処理中リストからこのノードに関するエントリを削除します。
情報メッセージのため対処不要です。
このメッセージは CIP の初期化が完了したときに出力されます。
対処する必要はありません。
このメッセージは ENS イベントデーモンがシャットダウンしたときに出力されます。
対処する必要はありません。
このメッセージは ENS ノードダウンデーモンがシャットダウンしたときに出力されます。
対処する必要はありません。
このメッセージは、閉塞された ICF の経路が再び使用可能になったときに出力されます。
一時的な CPU 高負荷状態によって表示されることがあります。負荷が軽減されるとハートビートは正常に動作します。したがって、短期間の CPU 高負荷では、本メッセージが出力されても影響はありません。
このメッセージは JOIN サーバが非稼動になったときに出力されます。
対処する必要はありません。
このメッセージは JOIN デーモンが起動したときに出力されます。
対処する必要はありません。
このメッセージは稼動中の JOIN デーモンがシャットダウンしたときに出力されます。
対処する必要はありません。
このメッセージは CF の初期化が完了したときに出力されます。
対処する必要はありません。
CF の起動処理において、CIP インタフェース <cipN> に IP アドレス <Addr> を設定し、起動しました。
情報メッセージのため対処不要です。
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