PRIMECLUSTER 活用ガイド <トラブルシューティング編> (Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版)
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第2部 トラブル情報の採取> 第9章 RMS に関するトラブル情報収集> 9.9 RMS ウィザードログ

9.9.1 RMS ウィザードディテクタのログ機能

RMS ウィザードディテクタは、switchlog ファイルとディテクタログファイルhvdet_xxx.gxxlog(hvdet_icmp.g64log など) の両方に情報を記録します。すべてのリソース状態変化が、switchlog ファイルとディテクタログファイルの両方に記録されます。その他のディテクタメッセージは switchlog ファイルに記録されません。ディテクタログファイルは、稼動しているディテクタのインスタンスごとに作成されます。

予期せぬリソース状態レポートの発生時にログファイルに書き出されるデバッグメッセージを記録するために、10KB の内部メモリが各ディテクタに割当てられています。バッファは循環バッファであるため、情報が書き出される前にバッファがいっぱいになると、バッファは最初から再使用され、バッファに格納されている既存のデータは上書きされて失われます。

ディテクタの内部ログメッセージにはログレベルが関連付けられています。現在のログレベル設定以下のメッセージだけが内部循環バッファに追加されます。デフォルトでは、デバッグレベルが 1 の内部メッセージだけがバッファに出力されます。値が大きいほど、多くの調査情報が出力されますが、ログの内容はディテクタによって変わります。 値の有効範囲は、1 から 9 までです (デフォルト値は 1)。次のようにして、hvw コマンドでこの設定を変更できます。

1. [Configuration-Edit-Global-Settings] メニューを選択します。

2. [DetectorDetails] サブメニューを選択します。

3. [MemoryLogLevel] を選択します。

予期しない Offline 状態または Fault 状態のリソースが発生すると、デバッグメッセージが循環バッファからディテクタログファイルに出力されます。この情報は、予期しない状態レポートが発生した原因を判別するのに役立ちます。循環バッファには古いログメッセージが格納されているので、循環バッファからの書き出しが行われる前の最終報告項目より古い日付のデバッグステートメントが、ログファイルに書き込まれます。循環バッファを用意して、そのデータをログファイルに出力する理由は、問題が発生したときに、循環バッファから出力されるデバッグステートメントによって、予期せぬリソース状態変化が報告された原因の判別ができるからです。


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