PRIMECLUSTER 活用ガイド <トラブルシューティング編> (Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版)
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第1部 事象別トラブル> 第5章 その他のトラブル

5.2 Linux 固有のトラブル

Linux 固有のトラブルシューティングについて説明します。

■トラブル一覧

No.

現象

Q5-2-1

cfconfig コマンド実行時にシステムハングする

Q5-2-2

Cluster Admin に CRM メインウィンドウが表示されない

Q5-2-3

pclsnap による調査資料の採取に失敗する

Q5-2-4

RMS Wizard にて CRM のメニューが表示されない

Q5-2-5

RMS Wizard の Configuration-Activate に失敗する

Q5-2-6

SF の起動 (sdtool -b コマンド)に失敗する


 

Q5-2-1 cfconfig コマン実行時にシステムハングする

原因

cfconfig コマンドの実行を連続して行っている可能性があります。

対処

本機能は制限事項です。cfconfig コマンド実行の間隔は、5 分以上空けてください。
詳細は、"PRIMECLUSTER インストールガイド" の "4.1 制限事項" を参照してください。

確認事項

CF の起動直後 (cfconfig -l) に cfconfig -u を実行していませんか?


 

Q5-2-2 Cluster Admin に CRM メインウィンドが表示されない

原因

CRM ビューパッケージ (FJSVwvfrm-xxxx-xxxx.rpm) がインストールされていない可能性があります。

対処

rpm コマンドにて、CRM ビューパッケージがインストールされていることを確認してください。
インストールされていない場合は、"PRIMECLUSTER インストールガイド" の "5. インストール手順" を参照して、インストールしてください。

確認事項

CRM ビューパッケージ (FJSVwvfrm-xxxx-xxxx.rpm) はインストールされていますか?


 

Q5-2-3 pclsnap による調査資料の採取に失敗する

原因1

pclsnap に必要な領域が不足している可能性があります。

対処1

/var/opt/FJSVsfcfs/cores 配下にコアダンプが存在しているか確認してください。
コアダンプが存在している場合、pclsnap 採取には大量の空き領域が必要となるため、領域不足により採取できない可能性があります。
"7.2.1.2 pclsnap コマンドの実行" を参照し、必要な領域を確保したうえで pclsnap コマンドを実行してください。

確認事項1

コアダンプが出力されていませんか?

原因2

pclsnap が情報採取する際、システム内の何らかの異常によりサブコマンドが正常に終了しなかった可能性があります。

対処2

サブコマンドが正常に終了しなかった状態で採取された snap と pclsnap.elog 、およびダンプを採取してサポートデスクにご連絡ください。
詳細は、"7.2.1.2 pclsnap コマンドの実行" を参照してください。

確認事項2

メッセージ "DIAG: sub-command which collects information of high availability returns non-zero value." が出力されていませんか?


 

Q5-2-4 RMS Wizard にて CRM のメニューが表示されない

原因

CRM のメニューに関連するパッケージがインストールされていない可能性があります。

対処

rpm コマンドにて、以下のパッケージがインストールされていることを確認してください。
(RAO)
 ・FJSVclapm
 ・FJSVclrms
 ・FJSVclrwz
RAO のパッケージは、インストール CD3 に格納されています。
インストール手順の詳細は、"PRIMECLUSTER インストールガイド" を参照してください。

確認事項

RAO パッケージが正しくインストールされていますか?


 

Q5-2-5 RMS Wizard の Configuration-Activate に失敗する

原因

RMS Wizard の Activate が失敗し、以下のエラーメッセージが表示される場合があります。
 "cfreg daemon not present"

対処

本機能は、制限事項です。cfconfig -l を全ノードで実行し、5 分後に再度 Configuration-Activate を行ってください。

確認事項

エラーメッセージ "cfreg daemon not present" が表示されていませんか?


 

Q5-2-6 SF の起動 (sdtool -b コマンド)に失敗する

原因

ネットワーク構成、もしくは、RSB あるいはマネジメントブレードに設定した IP アドレが間違っている可能性があります。

対処

"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" の "5.1.2 シャットダウン機構の設定" を参照して、
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_rsb.cfg で、RSB の IP アドレス、ID/Password の設定値に誤りがないか、あるいは /etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_blade.cfg で、マネジメントブレードの IP アドレス、SNMP コミュニティ名の設定値に誤りがないことを確認してください。
また、RSB、あるいはマネジメントブレードの IP アドレスに Ping が通ることを確認してください。Ping が通らない場合、ネットワーク構成、もしくは、RSB、あるいはマネジメントブレードに設定した IP アドレスが間違っている可能性があります。/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_rsb.cfg、あるいは /etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_blade.cfg の内容が正しい場合でも、RSB、あるいはマネジメントブレードに設定した IP アドレスが間違っていると、SF が起動できません。
また、GLS の切替方式によって RSB の接続方法が異なりますので、注意してください。RSB あるいはマネジメントブレードの IP アドレスを変更した場合は、/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_rsb.cfg 内の RSB の IP アドレス、あるいは/etc/opt/SMAW/SMAWsf/SA_blade.cfg内のマネジメントブレードのIPアドレスも変更してください。
詳細は、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" の "5.1.2 シャットダウン機構の設定" を参照してください。

確認事項

RSB、あるいはマネジメントブレードの IP アドレスは正しく設定されていますか?


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