PRIMECLUSTER 活用ガイド <トラブルシューティング編> (Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版)
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第1部 事象別トラブル> 第3章 運用時のトラブル

3.12 設定変更時のトラブル

設定変更時のトラブルシューティングについて説明します。

■トラブル一覧

No.

現象

Solaris

Linux

Q3-12-1

PRIMEPOWER 250/450 で XSCF のネットワーク設定を変更中、他のノードでエラーメッセージが出力された
FJSVcluster: エラー: DEV: 7040: コンソールへの接続ができなくなりました。(node:nodename portno:portnumber detail:code)

Q3-12-2

clrsvmajor コマンドで ディスクの major 番号を変更しようとしたら、下記メッセージが出力された
FJSVcluster:error:clrsvmajor:6003: オプションに誤りがあります

Q3-12-3

clinitreset コマンドを実行すると、Global Disk Services の設定が行われている旨を示すエラーが出力された

Q3-12-4

ノード名変更を行った後、CRM の設定を促す表示がされるが、初期構成設定を実行するとすでに設定されている旨のメッセージが出力される

Q3-12-5

ディスク増設後、自動リソース登録を実施したがリソース登録されなかった

Q3-12-6

業務 LAN の IP アドレスを変更したが、ノード再起動後、変更が反映されない

Q3-12-7

Web-Based Admin View の以下の動作環境変数の wvSetparam コマンドによる変更や wvGetparam コマンドによる参照を行うとエラーメッセージが出力された
 ・primary-server
 ・secondary-server
 ・group-addr
 ・mip
 ・httpip

エラーメッセージ
  Can't load config file : <ホスト名>

Q3-12-8

Web-Based Admin View の動作環境変数である keep-time(クライアント・管理サーバ間 接続監視時間)を変更してもデフォルト時間(10 秒)で管理サーバとの接続が切断される


 

Q3-12-1 PRIMEPOWER 250/450 で XSCF のネットワーク設定を変更中、他のノードでエラーメッセージが出力された
FJSVcluster: エラー: DEV: 7040: コンソールへの接続ができなくなりました。(node:nodename portno:portnumber detail:code)

対処

XSCF のネットワーク設定が完了後、エラーメッセージが出力されたノードで以下のコマンドを実行し、コンソール非同期監視デーモンを復旧してください。

# sdtool -e
# sdtool -b

なお、XSCF の IP アドレスまたは XSCF ホスト名を変更した場合、クラスタの設定も変更する必要があります。再度シャットダウン機構の設定を行い、XSCF に合わせた設定に変更してください。


 

Q3-12-2 clrsvmajor コマンで ディスクの major 番号を変更しようとしたら、下記メッセージが出力された
   FJSVcluster:error:clrsvmajor:6003:オプションに誤りがあります

原因

clrsvmajor コマンドのオプションであるディスクドライバに、誤ったドライバ(sfdsklog(SDX message logging driver))を指定した可能性があります。

対処

ディスクドライバには、sfdsk ドライバを指定してください。


 

Q3-12-3 clinitreset コマンを実行すると、Global Disk Services の設定が行われている旨を示すエラーが出力された

原因

GDS の構成情報が残っているためです。

対処

GDS 構成情報の削除を行ってください。


 

Q3-12-4 ノード名変を行った後、CRM の設定を促す表示がされるが、初期構成設定を実行するとすでに設定されている旨のメッセージが出力される

原因

ノード名変更作業時に手順にない CF の削除を行ったことで、PRIMECLUSTER が保持している情報に不整合が発生したことが考えられます。

対処

一度ノード名を変更前の名前に戻し、正常動作を確認した上で、再度正しい手順でノード名を変更してください。


 

Q3-12-5 ディスク増設、自動リソース登を実施したがリソース登録されなかった

原因

cldiskadm ファイルのリンクの置き換えを実施していない可能性があります。

対処

下記の作業を実施後、自動リソース登録を実行してください。

  # rm /etc/opt/FJSVcluster/sys/cldiskadm
  # ln -s /etc/opt/FJSVmplb/bin/cldiskadm /etc/opt/FJSVcluster/sys/cldiskadm

 

Q3-12-6 業務 LAN の IP アドレを変更したが、ノード再起動後、変更が反映されない

原因

GLS が活性化されていることで、設定変更前の IP アドレスが使用されている可能性があります。

対処

一度 GLS の設定を削除し、ノード再起動後に業務 LAN の IP アドレスを確認してください。


 

Q3-12-7 Web-Based Admin View の以下の動作環境変数の wvSetparam コマンドによる変更や wvGetparam コマンドによる参照を行うとエラーメッセージが出力された
  ・primary-server
  ・secondary-server
  ・group-addr
  ・mip
  ・httpip
エラーメッセージ
  Can't load config file : <ホスト名>

原因

Web-Based Admin View のインストール時に、/etc/inet/hosts(Solaris)または /etc/hosts(Linux)ファイルにホスト名と IP アドレスが記載されていません。

対処

ホスト名に対する IP アドレスを /etc/inet/hosts(Solaris)または /etc/hosts(Linux)ファイルに定義してください


 

Q3-12-8 Web-Based Admin View の動作環境変数である keep-time(クライアント・管理サーバ間 接続監視時間)を変更してもデフォルト時間(10 秒)で管理サーバとの接続が切断される

対処

/etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam コマンドにより keep-time の値を usr 属性の動作環境変数として追加します。

  #/etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam -add usr keep-time <XXX>

<XXX> には keep-time に設定する整数が入ります。


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