PRIMECLUSTER 活用ガイド <トラブルシューティング編> (Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版) |
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第1部 事象別トラブル | > 第3章 運用時のトラブル | > 3.6 GUI に関するトラブルシューティング |
Web-Based Admin View に関連するトラブルについて説明します。
No. |
現象 |
Solaris |
Linux |
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Web-Based Admin View にクライアント端末から接続できない |
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Web-Based Admin View の GUI 起動時に URL に指定していないサーバに接続される |
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Web-Based Admin View の GUI 初期画面に GDS 、GFS の管理ビュー起動ボタンが表示されない |
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Web-Based Admin View の起動に失敗する |
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Web-Based Admin View の初期設定後、設定情報が正しく設定されない |
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GDS の設定時にエラーが発生する |
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クライアントマシンから userApplication Configuration Wizard 画面を開くと、 "0880 未分類のエラー" が表示され、構築できない |
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Cluster Admin が正常に動作しない |
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引継ぎ IP の設定を行う際、NIC を選択する画面で以下のエラーが発生し、登録ができない |
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Web-Based Admin View に接続すると 0005 番のエラーが出力される |
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Java コンソールに OutOfMemoryError が表示され、userApplication Configuration Wizard が起動しない |
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Web-Based Admin View の動作環境変数の/etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam コマンドによる変更や /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam コマンドによる参照ができない |
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Web-Based Admin Viewが実行するJavaVMのメッセージがsyslogに出力される |
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Web-Based Admin View の ClusterAdmin ボタンが選択できない |
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Web-Based Admin View に接続すると 0005 番のエラーが出力される |
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Web-Based Admin View のデーモンが起動されていない可能性があります。
ps コマンドにて、以下の Web-Based Admin View のデーモンが起動されていることを確認してください。
・ FJSVwvbs
・ FJSVwvcnfd
デーモンが起動されていない場合は、fjsvwvbs、fjsvwvcnf の run level のいずれかが、オフになっている可能性があります。/sbin/chkconfig --list コマンドを実行し、出力結果を確認してください。
対処として、以下のいずれかを選択して行うことで、本現象は解消されます。
(1) run level をオンにする。※1
# /sbin/chkconfig --level 5 fjsvwvbs on
# /sbin/chkconfig --level 5 fjsvwvcnf on
(2) run levelの状態を登録状態に戻す。※2
# /sbin/chkconfig fjsvwvbs reset
# /sbin/chkconfig fjsvwvcnf reset
※1 run level 5の場合の一例です。
※2 Web-Based Admin View に関する起動スクリプトを初期状態に戻す
作業のため、業務に差し支えない場合に使用してください。
Web-Based Admin View のデーモンが起動されていますか?
Web-Based Admin View の定義ファイルが正しく設定されていない可能性があります。
以下のWeb-Based Admin View の定義ファイルが正しく設定されていることを確認してください。
・/etc/opt/FJSVwvbs/etc/webview.cnf
・/etc/opt/FJSVwvbs/etc/wvlocal.cnf
詳細は、"PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書" の "B.1 トラブル対処方法" の[現象 1]の対処方法 10 を参照してください。
Web-Based Admin View の定義ファイルが正しく設定されていますか?
JRE がインストールされていないか、未サポートの JRE がインストールされている可能性があります。
適切な JRE がインストールされていることを確認してください。
詳細は、"PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書" の "B.1 トラブル対処方法"の[現象 21] の対処方法を参照してください。
Web ブラウザに"Click here to get the plugin"が表示されていませんか?
使用するポート番号が他の MW 製品などと重複している可能性があります。
/etc/services ファイルを参照して、ポート番号が重複しているサービスがないか確認してください。
ポート番号が重複している場合は、"PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書" "7.2 ネットワークサービスポート番号の変更" に従って、ポート番号を変更してください。
使用するポート番号が他の MW 製品などと重複していませんか?
管理サーバ/監視ノードを強制的にリセットすると、その後の Web-Based Admin View の終了処理が JavaVM の不具合により正常に完了しない可能性があります。
Web-Based Admin View の終了処理が正常に完了しない場合、以下の手順で Web-Based Admin View を再起動してください。
1. # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvCntl restart
2. # /etc/init.d/fjsvwvcnf restart
詳細は、"PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書" の "6.2 再起動" を参照してください。
フリーズなどの理由により、直前に管理サーバ/監視ノードをリセットしていませんか?
ブラウザが proxy を経由する設定になっている可能性があります。
ブラウザのプロキシ設定を確認してください。Web-Based Admin View を使用するブラウザについては、proxy を経由せずネットワークに直接接続する設定にしなければなりません。
詳細は、"PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書" の "3.1.3.1 Web ブラウザを準備する" の "■プロキシの設定" を参照してください。
ブラウザが proxy を経由する設定になっていませんか?
GLS 高速切替方式を使用している場合、クライアント端末にルーティング情報を定義する必要があります。
"PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書" の "2.3.1 高速切替方式を使用する場合" を参照して、ルート情報を追加してください。
GLS 高速切替方式を使用している場合、ルーティング情報を定義していますか?
クライアントから Firewall および NAT を経由して PRIMECLUSTER が導入されている各ノードにアクセスしている可能性があります。
クライアントから Firewall および NAT を経由して PRIMECLUSTER が導入されている各ノードにアクセスしないでください。
プライマリ管理サーバ、セカンダリ管理サーバの両方が生存している場合は、プライマリ管理サーバへの接続を優先します。
セカンダリ管理サーバに接続したい場合は、URL を以下のように指定してください。
http://<ホスト名>:<ポート番号>/Plugin.html
詳細は、"PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書" の "3.2 画面の起動" を参照してください。
プライマリ管理サーバが起動している状態でセカンダリ管理サーバをURLに指定していませんか?
GLS 高速切替方式を使用している場合、URL には管理サーバに指定した仮想 IP アドレスが表示されます。
GLS の高速切替方式の設定を行った管理サーバおよび監視ノードの設定が必要です。
詳細は、"PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書" の "2.3.1 高速切替方式を使用する場合" を参照してください。
GLS 高速切替方式を使用していませんか?
GDS、GFS が正しくインストールされていない可能性があります。
pkginfo コマンド(Solaris)、または rpm コマンド(Linux) にて、GDS、GFS のパッケージがインストールされていることを確認してください。
GDS および GFS のパッケージは、インストール CD2 に格納されています。
PKG 名、インストールの手順の詳細は、"PRIMECLUSTER インストールガイド" を参照してください。
GDS、GFS が正しくインストールされていますか?
GLS 高速切替方式を使用している場合、Web-Based Admin View の設定で指定した管理サーバのIP アドレスが RMS の userApplication 定義に Gls リソースとして登録していない可能性があります。
GLS 高速切替方式を使用している場合、Web-Based Admin View の設定で必要な管理サーバの IPアドレスには、GLS の設定で作成された活性化状態の仮想 IP アドレスを指定します。
引継ぎ IP アドレスを RMS の userApplication 定義に Gls リソースとして登録し、活性化させた仮想 IP アドレスを管理サーバの IP アドレスとして指定してください。
詳細は、"PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書" の "2.3.1 高速切替方式を使用する場合" を参照してください。
GLS 高速切替方式を使用している場合、Web-Based Admin View の設定で指定した管理サーバのIP アドレスを、RMS の userApplication 定義に Gls リソースとして登録しましたか?
ノードごとに異なる Web-Based Admin View の初期設定を行っている可能性があります。
Web-Based Admin View の設定を各ノードごとに実施した場合、ノード間で不整合が発生する場合があります。
"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" の "4.3.3.1 運用管理サーバの初期設定" を参照して、全ノードの Web-Based Admin View の停止→ Web-Based Admin View の設定→ Web-Based Admin View の再起動の手順で初期設定を実施してください。
ノードごとに異なる Web-Based Admin View の初期設定を行っていませんか?
GDS 画面からディスククラスの作成・削除・名前変更を実行すると、"ノードXXXX においてログ監視機構で異常が発生しました。監視作業を停止します。ノードが動作中である事を確認してから、最新の情報に更新を行ってください。」や「0007 管理サーバとの接続が切れました。動作中の管理サーバに接続を試みますか?」のメッセージが表示され、Web-Based Admin View との接続が切れる。
この現象は JavaVM の問題により発生することがあります。発生した場合、メッセージに応答し、ブラウザを一旦閉じてから再度画面を表示しなおしてください。
また、ClusterAdmin 画面を表示している場合は、本現象を回避するために、ClusterAdmin 画面を閉じてからディスククラスの作成・削除・名前変更を実行するようにしてください。ClusterAdmin 画面を閉じて操作を行っても同様の現象が頻繁に発生する場合は、当社技術員に連絡してください。
クライアントで使用している Java Plug-in のバージョンが未サポートのバージョンとなっている可能性があります。
Internet Explorer で Java Plug-in を使用する場合は、サポートされている Plug-in を使用してください。Java Plug-in のバージョンが正しい場合は、メッセージに応答し、userApplication Configuration Wizard を一旦終了してから再起動してください。再起動後、0880 番のエラーメッセージが表示される前に行っていた操作を再度実行してください。
Windows(R)Me と IE 5.0 の組合せで使用しているため正常に動作しません。
本機能は制限事項です。IE のバージョンを 5.5 以上にアップデートしてください。
Windows(R)Me と IE 5.0 の組合せで使用していませんか?
/etc/inet/hosts の中の IP アドレスの記述に誤りがある可能性があります。
/etc/inet/hosts の中の IP アドレスを正しくしてください。
primary-server, secondary-server, httpip, mip の IP アドレスに誤りがある可能性があります。
primary-server, secondary-server, httpip, mip の IP アドレスに正しい値を設定してください。
Web-Based Admin View クライアントでヒープメモリ不足が発生しています。
使用可能なヒープメモリの最大サイズを変更してください。
必要なメモリサイズの算出と設定方法については、以下のマニュアルを参照してください。
PRIMECLUSTER 活用ガイド <クラスタ構築・運用時の留意点>
(Solaris(TM)オペレーティングシステム/Linux版)
第1部 設計・構築編
第2章 クラスタアプリケーション設定時の注意点
2.2 Solaris の場合の注意点
「userApplication Configuration Wizard を使用する前に、必要なヒープメモリのサイズを算出してください。」
primary-server , secondary-server , mip , httpip にホスト名が設定されており、そのホスト名の名前解決ができていない可能性があります。
以下の手順に従い、/etc/hostsファイルにWeb-Based Admin Viewが使用する業務LANのIPアドレスとホスト名を記載し、"127.0.0.1"に割り当てられているそのホスト名を削除してください。
1. vi(1)等により/etc/hostsファイルを修正します。
"127.0.0.1"に割り当てられているホスト名<host-name>を削除し、業務LANとして使用するIPアドレス<IP-Address>に割り当てます。
修正前)
# Do not remove the following line, or various programs
# that require network functionality will fail.
127.0.0.1 <host-name> localhost.localdomain localhost
修正後)
# Do not remove the following line, or various programs
# that require network functionality will fail.
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
<IP-Address> <host-name>
primary-server , secondary-server , mip , httpip に設定したホスト名の名前解決ができていますか。
Web-Based Admin Viewが実行するJavaVMがsyslogに以下のメッセージを出力する。
java(****): floating-point assist fault at ip 20000000002beaf2, isr 0000020000001001
例) Web-Based Admin Viewが実行するJavaVMのlwpのIDが"9495"の場合
java(9495): floating-point assist fault at ip 20000000002beaf2, isr 0000020000001001 ^^^^ps のlwpのID
メッセージを出力しているのはWeb-Based Admin Viewが実行するJavaVMであることはpsの実行結果のlwpのIDが一致していることから判断できます。
# ps -elLyf | grep 9495
S root 9220 9194 9495 0 31 76 0 51456 28602 futex Oct10 ? 00:06:02/opt/SMAW/SMAWcj2re/jre/bin/java -Dwebview.htdocs=/etc/opt/FJSVwvcnf/htdocs/FJSVwvbs-mx128m -Djava.security.policy=/opt/FJSVwvbs/etc/.policyAp com.fujitsu.webview.base.server.ServerMain /opt/FJSVwvbs
#
対処の必要はありません。
本メッセージが出力されるだけで動作に問題ありません。
Web-Based Admin View にログインした際に使用されたユーザに、Web-Based Admin View を操作する権限が無い可能性があります。
Web-Based Admin View が操作可能な権限が付与されているユーザにて作業してください。
java のプロセス(※1)が停止している可能性があります。
(※1)製品VL毎のJavaのプロセスは下記となります。
【Solaris 版 4.1, 4.1A10, 4.1A20, 4.1A30, 4.1A40 Solaris8 Solaris9】
/usr/java1.2/bin/../bin/sparc/native_threads/java
【Solaris 版 4.1A40 Solaris10】
/usr/java/bin/java
【Solaris 版 4.2A00以降】
/opt/SMAW/SMAWcj2re/jre/bin/java
【Linux 版 4.1A20 Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v 2.1)】
/opt/IBMJava2-131/jre/bin/exe/java
【Linux 版 4.1A20 Red Hat Enterprise Linux AS/ES (v. 3), 4.1A30, 4.1A40】
/usr/java/j2re1.4.2_xx/bin/java
xxには使用するJavaTM 2 SDK, Standard Edition のアップデートリリースの番号が入ります。
【Linux 版 4.2A00 以降】
/opt/SMAW/SMAWcj2re/jre/bin/java
Web-Based Admin View を再起動してください。
Web-Based Admin View の再起動方法については「PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書」を参照してください。
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