Webサービスをセットアップします。セットアップ時に、Webサービスのサービス名や、ホスト名などを定義します。XMLおよびAdminメニューをご利用になる場合は、Web拡張機能をセットアップします。携帯連携機能をご利用になる場合は、携帯連携機能をセットアップします。
以下の操作方法内のパス名は、UNIX系システムでの表記になっています。
説明 | 操作方法 | クイック |
---|---|---|
1 | 選択:17 |
|
[説明]
Webサービスのセットアップを選択します。
Webサービスのサービス名を指定します。サービス名はサイト内で一意でなくてはなりません。サービス名は、64文字以内の英数字で指定します。省略した場合は、"<サーバ名> WEB"となります。
完全修飾ドメイン名(ホスト名.ドメイン名)を指定します。一般ユーザには、ここで指定した値をサーバのアドレスとして通知してください。異なる値でアクセスした場合には、画面が正しく表示されない、認証が複数回必要になるなどの不具合が発生することがあります。標準設定では、DNSを利用している場合はそのマシンの完全修飾ドメイン名になり、DNSを利用していない場合はそのマシンのホスト名になります。DNSを使用していない場合は、ホスト名またはIPアドレスを指定することも可能ですが、この場合、マルチサーバ環境では、内部的なサーバ切り替え処理ごとに認証が必要になります。マルチサーバ環境でのシングルサインオンの設定については、以降に記載されている注意"[マルチサーバ環境における留意事項]"を参照してください。
なお、完全修飾ドメイン名およびホスト名には、0から9、AからZ、aからz、およびハイフン (-) を含めることができます。完全修飾ドメイン名には区切り文字としてピリオド (.) も含めることができます。いずれも半角文字で指定します。
ポート番号を指定します。ポート番号は、0~65535の範囲(ただし、25000~25010は除く)で指定します。標準設定では、80です。
作業用ディレクトリのパス名を指定します。標準設定では、以下のパス名になります。
UNIX系システムをお使いの場合
<インストール先ディレクトリ>/http
Windows Server®をお使いの場合
<インストール先ディレクトリ>¥http
Web拡張機能をセットアップする場合は、"yes"を指定します。
新規セットアップの場合、セットアップされているすべてのWebサービス(標準機能、拡張機能)の環境が表示されます。表示された環境と重複しないように、拡張機能用の環境を設定します。拡張機能の新規セットアップ以外の場合は、警告メッセージが表示され、変更/追加/削除を選択できます。
Web拡張機能用プロセスが使用する初期化ファイル名を、ディレクトリ名を含めずに指定します。また、ファイル名には空白を含めないでください。標準設定で、httpaN.ini(Nは、0から9の範囲で、使用されていない最小のプロセス識別番号)となります。
Web拡張機能用プロセスが使用するポート番号を指定します。ポート番号は、1024以上で指定します。セットアップ済のWeb拡張機能の変更で、使用しているポートが1023以下の場合は、1023以下のポート番号を指定します。標準設定では、9945になります。ただし、1023以下だったポート番号を1024以上にする、または、その逆はできません。
Web拡張機能用プロセスのプロセス識別番号を指定します。標準設定では、0から9の範囲で使用されていない最小の値となります。
Web拡張機能用プロセスが使用する作業用ディレクトリのパス名を指定します。標準設定では、以下のパス名になります。
UNIX系システムをお使いの場合
<インストール先ディレクトリ>/http/httpaN(Nはプロセス識別番号)
Windows Server®をお使いの場合
<インストール先ディレクトリ>¥http¥httpaN(Nはプロセス識別番号)
携帯連携機能をセットアップしたい場合は、i-mode、iアプリ、EZweb、Yahoo!ケータイのうち、目的の携帯連携機能をセットアップします。手順10.以降にそれぞれのセットアップを行います。なお、複数の機能をセットアップすることも可能です。
i-mode連携機能
以下の操作方法内のパス名は、UNIX系システムでの表記になっています。
説明 | 操作方法 | クイック |
---|---|---|
1 | i-mode 連携機能をセットアップしますか?[Yes ] | ○ |
[説明]
i-mode連携機能をセットアップする場合は"yes"を指定します。
新規セットアップの場合、セットアップされているすべてのWebサービス(標準機能、拡張機能、携帯連携機能)の環境が表示されます。表示された環境と重複しないように、i-mode連携機能用の環境を設定します。i-mode連携機能の新規セットアップ以外の場合は、警告メッセージが表示され、変更/削除を選択できます。
i-mode連携機能用プロセスが使用する初期化ファイル名を、ディレクトリ名を含めずに指定します。また、ファイル名には空白を含めないでください。標準設定では、http_im.iniとなります。
i-mode連携機能用プロセスが使用するポート番号を指定します。ポート番号は1024以上で指定します。標準設定では8080になります(もし、他のプロセスで使用されている場合は、次に大きく、使用されていないポート番号になります)。
i-mode連携機能用プロセスのプロセス識別番号を指定します。標準設定では、0~9の範囲で使用されていない最小の値になります。
i-mode連携機能用プロセスが使用する作業用ディレクトリのパス名を指定します。標準設定では、以下のようになります。
UNIX系システムをお使いの場合
<インストール先ディレクトリ>/http/imode
Windows Server®をお使いの場合
<インストール先ディレクトリ>¥http¥imode
i-アプリ機能
以下の操作方法内のパス名は、UNIX系システムでの表記になっています。
説明 | 操作方法 | クイック |
---|---|---|
1 | iアプリ機能をセットアップしますか?[Yes ] | ○ |
[説明]
iアプリ機能をセットアップする場合は"yes"を指定します。
新規セットアップの場合、セットアップされているすべてのWebサービス(標準機能、拡張機能、携帯連携機能)の環境が表示されます。表示された環境と重複しないように、iアプリ機能用の環境を設定します。iアプリ機能の新規セットアップ以外の場合は、警告メッセージが表示され、変更/削除を選択できます。
iアプリ機能用プロセスが使用する初期化ファイル名を、ディレクトリ名を含めずに指定します。また、ファイル名には空白を含めないでください。標準設定では、http_iappli.iniとなります。
iアプリ機能用プロセスが使用するポート番号を指定します。ポート番号は1024以上で指定します。標準設定では8083になります(もし、他のプロセスで使用されている場合は、次に大きく、使用されていないポート番号になります)。
iアプリ機能用プロセスのプロセス識別番号を指定します。標準設定では、0~9の範囲で使用されていない最小の値になります。
iアプリ機能用プロセスが使用する作業用ディレクトリのパス名を指定します。標準設定では、以下のようになります。
UNIX系システムをお使いの場合
<インストール先ディレクトリ>/http/iappli
Windows Server®をお使いの場合
<インストール先ディレクトリ>¥http¥iappli
EZweb連携機能
以下の操作方法内のパス名は、UNIX系システムでの表記になっています。
説明 | 操作方法 | クイック |
---|---|---|
1 | EZweb連携機能をセットアップしますか?[Yes ] | ○ |
[説明]
EZweb連携機能のセットアップを行う場合は、"yes"を指定します。
新規セットアップの場合、セットアップされているすべてのWebサービス(標準機能、拡張機能、携帯連携機能)の環境が表示されます。表示された環境と重複しないように、EZweb連携機能用の環境を設定します。EZweb連携機能の新規セットアップ以外の場合は、警告メッセージが表示され、変更/削除を選択できます。
EZweb連携機能用プロセスが使用する初期化ファイル名を、ディレクトリ名を含めずに指定します。また、ファイル名には空白を含めないでください。標準設定では、http_ez.iniとなります。
EZweb連携機能用プロセスが使用するポート番号を指定します。ポート番号は1024以上で指定します。標準設定では8081になります(もし、他のプロセスで使用されている場合は、次に大きく、使用されていないポート番号になります)。
EZweb連携機能用プロセスのプロセス識別番号を指定します。標準設定では、0~9の範囲で使用されていない最小の値になります。
EZweb連携機能用プロセスが使用する作業用ディレクトリのパス名を指定します。標準設定では、以下のようになります。
UNIX系システムをお使いの場合
<インストール先ディレクトリ>/http/ez
Windows Server®をお使いの場合
<インストール先ディレクトリ>¥http¥ez
Yahoo!ケータイ連携機能
以下の操作方法内のパス名は、UNIX系システムでの表記になっています。
説明 | 操作方法 | クイック |
---|---|---|
1 | Yahoo!ケータイ連携機能をセットアップしますか?[Yes ] | ○ |
[説明]
Yahoo!ケータイ連携機能のセットアップを行う場合は、"yes"を指定します。
新規セットアップの場合、セットアップされているすべてのWebサービス(標準機能、拡張機能、携帯連携機能)の環境が表示されます。表示された環境と重複しないように、Yahoo!ケータイ連携機能用の環境を設定します。Yahoo!ケータイ連携機能の新規セットアップ以外の場合は、警告メッセージが表示され、変更/削除を選択できます。
Yahoo!ケータイ連携機能用プロセスが使用する初期化ファイル名を、ディレクトリ名を含めずに指定します。また、ファイル名には空白を含めないでください。標準設定では、http_jp.iniとなります。
Yahoo!ケータイ連携機能用プロセスが使用するポート番号を指定します。ポート番号は1024以上で指定します。標準設定では8082になります(もし、他のプロセスで使用されている場合は、次に大きく、使用されていないポート番号になります)。
Yahoo!ケータイ連携機能用プロセスのプロセス識別番号を指定します。標準設定では、0~9の範囲で使用されていない最小の値になります。
Yahoo!ケータイ連携機能用プロセスが使用する作業用ディレクトリのパス名を指定します。標準設定では、以下のようになります。
UNIX系システムをお使いの場合
<インストール先ディレクトリ>/http/live
Windows Server®をお使いの場合
<インストール先ディレクトリ>¥http¥live
Webサービスの監査イベントログ
説明 | 操作方法 | クイック |
---|---|---|
1 | Webサービスの監査イベントログの記録を指定することができます。 |
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[説明]
Webサービスの監査イベントログを記録するときは、"yes"を指定します。指定により、以下となります。
"yes"を指定した場合、Webサービスに関するすべての種類の監査イベントログが記録されます。
Webサービスの作成または追加で"no"を指定した場合、Webサービスに関するすべての種類の監査イベントログは記録されません。
Webサービスの更新で"no"を指定した場合、Webサービスに関する監査イベントログの設定は変更されず、現在のままとなります。
監査イベントログは、動作状況の監視やトラブル発生時に有効な情報となるため、すべての種類の記録を推奨しますが、記録する場合には定期的なメンテナンスが必要となります。
監査イベントログの詳細については、"TeamWARE Office 管理者ガイド"の"14.7.2 監査イベントログ"を参照してください。
最後に、"これらの値でよろしいですか?[yes]"が表示されます。設定した値が正しければ、[ENTER]キーを押します。"no"を入力すると、再び定義処理を実行できます。
注意
以下にセットアップに関係する留意事項を示します。あわせて"TeamWARE Office 管理者ガイド"の"12.1.4 Webサービス利用時の留意事項"も参照してください。
[一般的な留意事項]
パス名には、ピリオド"."を使用しないでください。
Taskサービスを利用する場合、ユーザアカウントに対するTaskサービスの設定を行うために、Web拡張機能をセットアップしてください。Directoryユーティリティでは、ユーザテンプレートの作成や変更を行うことができません。また、TeamWARE Directoryではユーザアカウントやユーザテンプレートに対してTaskサービスの設定を行うことができません。
Web拡張機能のホスト名は3で指定した(ホスト名:[tokyo1.fujitsu.co.jp ])ホスト名となります。
TeamWARE OfficeサーバとWWWサーバが同じコンピュータにインストールされている場合、WWWサーバが80番ポートを利用しており、TeamWARE Officeのポート番号と競合することがあります。このような場合は、ポート番号が競合しないように、TeamWARE Officeのポート番号を変更してください。同じポート番号を使用した場合は、動作は保証されません。
基本的にProxyサーバを利用しないでください。Proxyサーバがデータをキャッシュする設定になっていた場合には、画面が正しく表示されないなどの不具合が起きることがあります。やむを得ず、Proxyサーバを利用する場合には、Webサービスで利用するデータをキャッシュしないようにProxyサーバを設定してください。
ドラッグ&ドロップによる添付ファイルの追加機能はActiveXコントロールを用いていますが、このActiveXコントロールは32768以上のポート番号での通信ができません。ドラッグ&ドロップによる添付ファイルの追加機能用のActiveXコントロールを利用する場合には、Webサービスのポート番号を32767以下にしてください。
[マルチサーバ環境における留意事項]
サーバおよびクライアントマシンがDNSを利用してTeamWAREサーバの完全修飾ドメイン名(ホスト名.ドメイン名)を解決可能にしておくことを、強くお勧めします。なおDNSを用意できない場合でも、ホスト名やIPアドレスを使ったURLで、TeamWAREサーバにアクセスすることも可能ですが、マルチサーバ環境での認証情報の引き継き継ぎ行われず、複数回認証が必要になることがあります。
Webサービスを利用するすべてのサーバ上で、同一ポートで同一種類(旧製品互換あるいは最新)のテンプレートを使用してください。なお、複数プロセスを起動した場合には、プロセス単位で同一ポートで同一種類のテンプレートを使用してください。
Webサービスを利用するすべてのサーバの初期化ファイル(http.ini)の以下の値を同一にしてください。
[Security]セクション の UseCookieLoginキー、CookieDomainキー、CookiePathキー、UseOtherLDAPServerキー
[Document]セクション の UseActiveXキー
[Localize]セクション の LocalUserMacroFileキー
[MacBinary]セクション の すべてのキー
[TopPage]セクション の すべてのキー
[Personalize]セクション の すべてのキー
[PersonalizePermission]セクション の すべてのキー
詳細は、"TeamWARE Office 管理者ガイド"の"12.3 初期化ファイル(http.ini)の変更"を参照ください。
マルチサーバ環境で各携帯連携機能およびiアプリ機能を利用する場合には、Webサービスをセットアップするすべてのサーバで、各携帯連携機能およびiアプリ機能をセットアップしてください。
[OSに依存する留意事項]
UNIX系サーバを利用する場合、通常動作には影響ありませんが、標準のセットアップのままでは以下の問題が発生します。
セキュリティに関して:
標準のセットアップでは、Webの標準ポート80番を利用するために、Webサービスはroot(システム管理者)として動作しています。万が一、悪意を持ったユーザがWebサービスのアタックに成功し、制御することが可能になった場合、UNIXシステムに対して、rootでのアクセスを許してしまいます。
トラブル調査に関して:
標準のセットアップでは、Webサービスは実行ユーザをTeamWARE Office管理者からrootに切り替えて動作しています。このような場合OSの制限のため、Webサービスがダウンしても、調査に必要となるメモリイメージファイルを採取することができません。
これらの問題を回避するために、WebサービスにアクセスするためのURLにポート番号を指定する運用が許される場合には、セットアップ完了後に以下の設定を行い、TeamWARE Officeの管理者でWebサービスを実行する運用をお勧めします。
[設定方法]
TeamWARE Office管理者でWebサービスを実行するための方法を、以下に示します。TeamWARE Officeの管理者は"twu"とします。
TeamWARE Office管理者でログインします。
TeamWARE Officeのインストールディレクトリをカレントディレクトリに変更します。
cd $TO
TeamWARE Officeサーバを停止します。
to stop
http.iniの[Host]セクションのPortキーの値をエディタなどを利用して確認し、1024番ポート未満が設定されている場合は、"TeamWARE Office 管理者ガイド"の"C.4.9 Webサービスのセットアップ"の手順に従い1024番ポート以上を設定します。
[su]コマンドにより、rootにユーザを切り替えます。
su
[chown]コマンドにより、tohttpファイルの所有者をTeamWARE Officeの管理者に変更します。
chown twu tohttp
[ chmod]コマンドにより、tohttpファイルの権限を変更します。
chmod 750 tohttp
[chown]コマンドにより、httpディレクトリ配下のファイルの所有者をTeamWAREの管理者に変更します。
chown -R twu http
[exit]コマンドで、実行ユーザをTeamWARE管理者に戻します。
exit
TeamWAREを起動します。
to start
[LDAP関連の留意事項]
外部LDAPサーバを利用してユーザ認証を行う場合、初期化ファイル(http.ini)の変更が必要になります。詳細については、"TeamWARE Office 管理者ガイド"の"12.3.7 [Security]セクション"を参照してください。
LDAPサービスでパブリックディレクトリが定義されていて、初期化ファイル(http.ini)でパブリックディレクトリを使用可能にすると、Webサービスからパブリックディレクトリの検索を利用できるようになります。Webサービスでは、パブリックディレクトリは9つまでサポート可能です。LDAPサービスで定義したパブリックディレクトリの数が10以上の場合、9つまでが利用可能です。その場合、どのパブリックディレクトリが使えるか使えないかは不定です。Webサービスでパブリックディレクトリを利用可能にする方法については、"TeamWARE Office 管理者ガイド"の"12.3.10 [Directory]セクション"を参照してください。