ここでは、既存サイトに新たにアプリケーションサーバを追加する場合の説明をします。
まず、TeamWARE Officeサーバソフトウェアをサーバにインストールします。詳細については、"3.2 サーバソフトウェアのインストール"を参照してください。サーバソフトウェアのインストールが正常に完了したら、[to config]コマンドを使用してTeamWARE Officeサーバのセットアップを開始します。
[to config]コマンドの操作
[to config]コマンドを使用してサービスを追加します。[to config]コマンドの基本的な操作方法については、"3.3 ディレクトリサーバの作成"の"[to config]コマンドの基本操作"を参照してください。
Windows Server®をお使いの場合
Windows Server® 2003をお使いの場合
Administrator資格を持ったユーザ名でシステムにログインし、コマンドプロンプトから[to config]コマンドを起動します。
Windows Server® 2008をお使いの場合
[to config]コマンドは、管理者用のコマンドプロンプトから実行してください。管理者用のコマンドプロンプトを起動する方法は、[スタート]-[すべてのプログラム]-[TeamWARE Office Server]から、[TW Status]を選択します。管理者用コマンドプロンプトのウィンドウタイトルバーは、"管理者:TW STATUS"となっています。
Solarisをお使いの場合
日本語表示できるtelnet端末などからTeamWARE Officeシステム管理者用IDを使用してログインし、[to config]コマンドを起動します。
説明 | 操作方法 |
---|---|
| <日本語表示できるtelnet端末での実行:Bシェルでの実行例> |
[説明]
TeamWARE Officeシステム管理者用ID(twu)を使用してサーバにログインします。
TeamWARE Officeシステム管理者用IDのパスワードを入力します。
[to config]コマンドを日本語で使用するため、"LANG=ja"を設定します。
定義済みのLANG変数をエクスポートします。
[to config]コマンドを起動します。
Linuxをお使いの場合
日本語表示できるtelnet端末などからTeamWARE Officeシステム管理者用IDを使用してログインし、[to config]コマンドを起動します。
説明 | 操作方法 |
---|---|
| <日本語表示できるtelnet端末での実行:Bシェルでの実行例> |
[説明]
TeamWARE Officeシステム管理者用ID(twu)を使用してサーバにログインします。
TeamWARE Officeシステム管理者用IDのパスワードを入力します。
[to config]コマンドを日本語で使用するため、"LANG=ja_JP.eucJP"を設定します。
定義済みのLANG変数をエクスポートします。
[to config]コマンドを起動します。
注意
アプリケーションサーバを追加する場合は、TeamWARE Officeサーバ追加ライセンスの購入が必要です。
アプリケーションサーバを追加する場合は、同一サイト内のディレクトリサーバを起動済みの状態にしておく必要があります。
TeamWARE Officeサイトに複数のアプリケーションサーバを追加する場合は、アプリケーションサーバのインストールを同時に実行しないでください。複数のアプリケーションサーバのインストールを並行して行った場合、サーバ番号の重複が検出されず、システムが正常に動作しなくなることがあります。
たとえば、アプリケーションサーバA、アプリケーションサーバBを追加する場合、アプリケーションサーバAのインストールが完了したあと、アプリケーションサーバBのインストールを開始してください。
アプリケーションサーバの追加を行った場合、サイト内のすべてのサーバを再起動する必要があります。
ユーザ名"ADMIN_サイト名"を削除した場合、[to config] コマンドが正常に起動されません。ユーザ名"ADMIN_サイト名"を削除してしまった場合は、再度ユーザ名として"ADMIN_サイト名"を登録してください。"ADMIN_サイト名"を登録する場合、全権限を持ったログイン名"ADMIN"で登録してください。
[to config]コマンドには、クイックモードとエキスパートモードという2つのモードがあります。クイックモードを使用すると、最小限の質問に答えるだけでセットアップを行うことができます。エキスパートモードを使用すると、セットアップパラメータのすべてを設定することができます。各モードで、どのセットアップパラメータを入力すべきかについては、"付録B セットアップパラメータ"を参照してください。
ポイント
本マニュアルでは、エキスパートモードで実行した例を掲載しています。なお、クイックモードで設定可能な項目については、表中に印("○"と"※")が付いています。"○"は設定/変更可能、"※"は設定のみ可能を示します。
説明 | 操作方法 |
---|---|
1 | エキスパートモードにしますか?[yes ] |
[説明]
クイックモードを選択する場合は、何も入力せず[ENTER]キーを押します。エキスパートモードを選択する場合は、"yes"と入力します。
セマフォ識別キー、使用するセマフォキーの数、アラートメッセージを出すディスク容量限界値、および、一時停止するディスク容量限界値を設定します。
説明 | 操作方法 |
---|---|
1 | 環境パラメータを変更しますか?[yes ] |
[説明]
環境パラメータを変更する場合、"yes"を入力します。
セマフォIDキーを定義します。標準設定では、400です。
セマフォIDキーの使用キー数を指定します。標準設定では、2000です。
利用可能なディスク容量の限界警告値を指定します。これを、ディスク容量警告レベルと呼びます。ディスクの空き容量がこれより少なくなると、TeamWARE Officeはシステム管理者宛てに警告を発信して、サーバの空きディスク容量を増やすよう指示します。標準設定では、100(MB)です。
ディスクの空き容量がなくなる前に、TeamWARE Officeを一時停止する限界値を指定します。これを、ディスク容量一時停止レベルと呼びます。ディスクの空き容量が一時停止レベルに達すると、TeamWARE Officeサーバは自動的にサービスの処理を一時停止します。標準設定では、20(MB)です。
設定した値が正しければ、[ENTER]キーを押します。"no"を入力すると、再び定義処理を実行できます。
注意
システム管理者がディスクの空き容量を増やす作業を実施し、ディスク空き容量がディスク容量警告レベルより増加すると、TeamWARE Officeサーバは自動的にサービスの処理を再開します。
アプリケーションサーバのセットアップ開始
説明 | 操作方法 |
---|---|
| サーバはまだセットアップされていません. アプリケーションサーバ、またはディレクトリサ |
[説明]
ディレクトリサーバのセットアップではないので、"no"を入力します。
アプリケーションサーバをセットアップすることを指定するため、"yes"を入力します。
アプリケーションサーバを追加するためには、TeamWARE Officeサーバ追加ライセンスが必要です。セットアップを行うアプリケーションサーバに対して、TeamWARE Officeサーバ追加ライセンスを購入している場合は、"yes"を入力してセットアップを続行します。TeamWARE Officeサーバ追加ライセンスを購入していない場合は、"no"を入力してセットアップを終了します。
アプリケーションサーバのトランスポート定義
ディレクトリサーバと接続するため、アプリケーションサーバのトランスポートを定義します。
説明 | 操作方法 |
---|---|
| 新トランスポートドライバー番号 1をセットアップしています. |
[説明]
標準ソフトウェアパッケージに入っているトランスポートプロトコルはTCP/IPです。変更する必要がないため、[ENTER]キーを押します。
コネクションタイムアウト時間を指定できます。通常は、特に変更の必要がないため、[ENTER]キーを押します。
インタフェースアダプター番号を指定できます。通常は、特に変更の必要がないため、[ENTER]キーを押します。
サーバのコンピュータ名には、IPアドレス、hostsファイルで定義したホスト名またはDNS完全修飾ドメイン名を指定できます。通常は、システム標準設定のコンピュータ名でよいため、何も入力せず[ENTER]キーを押します。ただし、LANボードを2枚実装している運用形態などでは、設定に注意が必要です。詳細については、"TeamWARE Office 管理者ガイド"を参照してください。
ディレクトリサーバのネットワークアドレスを指定します。
TeamWARE Officeシステム管理者ID(twu)のパスワードを入力します。この時点で、上記で指定したディレクトリサーバとの接続が行われます。
アプリケーションサーバのサーバ情報を定義します。
説明 | 操作方法 | クイック |
---|---|---|
| サーバセットアップパラメータ (アプリケーションサーバ) |
|
[説明]
アプリケーションサーバの番号を、2~255までの数字で指定します。サーバ番号は、同一サイト内で重複しないように注意してください。標準設定では、使用されていない番号が表示されるので、 [ENTER]キーを押します。
注意
同一サイト内で、同じサーバ番号を2つ以上作らないように注意してください。機能不全やデータ消失を引き起こす要因になります。
ビリングイベントログ、監査イベントログの保存先パス名を指定します。
説明 | 操作方法 |
---|---|
1 | ビリングイベントログファイルのパス名を入力してください. |
[説明]
ビリングイベントログファイルのパス名を英数字で入力します。標準設定のままでよければ、[ENTER]キーを押します。標準設定では、以下のパス名になります。
<インストール先ディレクトリ>/billing
監査イベントログファイルのパス名を英数字で入力します。標準設定のままでよければ、[ENTER]キーを押します。標準設定では、以下のパス名になります。
<インストール先ディレクトリ>/audit
設定した値に間違いがなければ、[ENTER]キーを押します。
ここまでで、新規アプリケーションサーバのセットアップが完了しました。続いてサービスのセットアップを行います。詳細については、"4.2 サービスの追加"の"追加するサービスの選択"以降を参照してください。