tomadminツールを使用する場合、以下の留意事項があります。
経過期間に月が指定された場合
実行した時刻により削除対象となるメールの日時がずれる場合があります。
メールサーバはグリニッジ標準時間で動作しており、メールデータベースもグリニッジ標準時間で格納されています。そのため、古いメールの削除で削除対象となるメールの日付の基準は、日本では実行した実際の現在時刻から-9 時間した時刻により決定されます。実行した時間から-9時間すると日付が一日前になる場合は、日付の基準が、日本時間で考える日付よりも1日前になります。
なお、削除の時間的な基準は、基準となる日付のグリニッジ標準時間での0時になります。そのため、日本では、+9時間した9時になります。
たとえば、10月10日午前10時に、1 ヶ月以上経過したメールを削除する場合は、-9時間しても日付が変らないため、削除対象となるメールは、1ヶ月前の9月10日の午前9時以前のメールとなります。
また、10月10日午前8時に、1 ヶ月以上経過したメールを削除する場合は、-9時間すると日付が10月9日となるため、削除対象となるメールは、その1ヶ月前の9月9日の午前9時以前のメールとなります。
なお、この月指定の削除時の動作は、Adminクライアントでの古いメールの削除と同じです。
経過期間に週が指定された場合
1週間以上経過したメールの削除が指定された場合、1週間前の現在時刻より前のメールが削除対象メールになります。
たとえば、10月10日10時00分から1週間以上経過したメールの削除が指定された場合は、10月3日9時59分以前のメールが削除対象となります。
経過期間に日が指定された場合
1日以上経過したメールの削除が指定された場合、1日前の現在時刻より前のメールが削除対象メールになります。
たとえば、10月10日10時00分から1日以上経過したメールの削除が指定された場合は、10月9日9時59分以前のメールが削除対象となります。
tomadminツールを実行する場合は、サーバが動作していなければなりません。
tomadminツールは、パラメータファイルに指定されたTeamWARE Office サーバに保存されているメールの削除のみ行います。複数サーバ環境の場合は、それぞれのサーバに対してツールを実行させてください。
tomadminツールの処理時間は、データベースサイズや削除対象メール数に依存します。処理時間の目安は、以下の条件で100メール/1分です。
CPU:UltraSPARC 300MHz × 2
メモリ:640MB
データベース:1GB
インデックス:600MB
データベースとインデックスのサイズは、以下に示すファイルサイズを目安にしてください。
データベースサイズ
97stn.d01ファイルと97stn.d02ファイルのうち、大きいほうのサイズがデータベースサイズとなります。
これらのファイルは、to.iniファイルで、[TOSERVER]セクションの"database_path mail, ディレクトリ名"で指定されたディレクトリ内にあります。
インデックスサイズ
97ixdファイル、97ixsファイル、97stiファイルの合計サイズがインデックスサイズとなります。
これらのファイルは、to.iniファイルで、[TOSERVER]セクションの"index_path mail, ディレクトリ名"で指定されたディレクトリ内にあります。
参照
[TOSERVER]セクションについては、"F.4 [TOSERVER]セクション"を参照してください。
注意
本ツールを使用すると、システムのパフォーマンスが低下します。そのため、システムがフル稼働していない時間帯に使用してください。
target_folderの"WASTEBASKET_SP"指定では、ごみ箱内のメールを強制的に削除します。ユーザによっては、ごみ箱内のメールも必要なメールとしている場合もあります。運用前に事前に通知するようにお願いします。