[TOSERVER]セクションでは、サーバ内で動作するサービスの定義やデータベースの格納場所などが定義されます。設定例を以下に示します。
<設定例>
[TOSERVER] |
transports
transports =トランスポート番号(自動切断時間)
toserverが使用するトランスポートを[TRANSPORT]セクションで定義されているトランスポート番号で設定します。
自動切断時間を設定すると、一定時間以上、サービスを使用しないクライアント、およびWebブラウザのセションを自動的に切断できます。本パラメータは、クライアント、およびWebブラウザの接続に電話回線を使用している場合で、未使用時に電話回線を切断したい場合や、サーバのメモリ負荷がかなり高いシステムの場合に設定します。自動切断されたクライアント、およびWebブラウザは、次のサービス要求時に自動的に再接続され、利用者は違和感なく処理を継続できます。
トランスポート番号は、[to config]コマンドで設定します。設定方法は、"C.3 トランスポートのセットアップ"を参照してください。ただし、自動切断時間の設定は、テキストエディタを使用して設定します。
<設定形式>
transports = トランスポート番号(自動切断時間) |
トランスポート番号
TeamWARE Officeでは、TCP/IPを示す"1"のみ設定可能です。
自動切断時間
自動切断を設定する場合、切断するまでの時間を"( )"で囲んで設定します。本パラメータは省略可能で、省略する場合は、"(自動切断時間)"をすべて省略します。省略した場合、および指定範囲外の値を設定した場合は(3)が設定されたものと見なします。値は分単位で、0~1440までの範囲で設定します。自動切断を行わない場合は(0)を設定してください。このパラメータは、エディタを使用して定義します。[to config]コマンドにより、トランスポート番号を設定したあとに設定してください。
<設定例1>
クライアント、およびWebブラウザの未使用状態が10分を経過すると、自動的に切断します。
transports =1(10) |
<設定例2>
クライアント、およびWebブラウザの自動切断を行いません。
transports =1(0) |
注意
自動切断が行われると、クライアント切断用パケットがサーバ側からクライアント側に送出されます。この時、サーバとクライアントがルータを経由して接続され、そのルータ間がWANで接続されている形態などでは、利用形態によって回線使用料が加算される場合があり、注意が必要です。
protocols
toserverプロセスが使用するプロトコル種別が設定されます。
<設定形式>
protocols = プロトコル種別 |
プロトコル種別
本パラメータ値には、"server"が設定されており、変更することはできません。
services
toserverプロセスで動作させるサービス種別が設定されます。本パラメータは、[to config]コマンドのサービスセットアップによりインストールしたサービスが設定されます。
<設定形式>
services = 起動サービス名,起動サービス名,… |
起動サービス名
toserverプロセスで動作するサービス名が設定されます。[to config]コマンドにより、起動するサービスを複数指定した場合、起動サービス名がカンマ(,)で区切って設定されます。
database_path
サービスごとのデータファイル用データベースの格納ディレクトリ名が設定されます。本パラメータは、[to config]コマンドで変更できます。変更方法は、"C.4 サービスのセットアップ"の各サービスの節を参照してください。
<設定形式>
database_path = サービス名,格納ディレクトリ名 |
サービス名
データファイル用データベースを使用するサービス名が設定されます。
格納ディレクトリ名
データベースファイル用データベースの格納ディレクトリ名が設定されます。
注意
データベースの各ファイル用のパス名は、2階層以上を指定してください。たとえば、"d:¥database"(1階層)とは指定せずに、"d:¥to¥database"(2階層)のように指定してください。
データベースの各ファイル用のパス名にリムーバブルディスクやネットワークドライブを指定することは出来ません。
index_path
サービスごとのインデックスファイル用データベースの格納ディレクトリ名です。サービスのインストール時に設定します。[to config]コマンドで変更できます。変更方法は、"C.4 サービスのセットアップ"の各サービスの節を参照してください。
<設定形式>
index_path = サービス名,格納ディレクトリ名 |
サービス名
インデックスファイル用データベースを使用するサービス名が設定されます。
格納ディレクトリ名
インデックスファイル用データベースの格納ディレクトリ名が設定されます。
注意
データベースの各ファイル用のパス名は、2階層以上を指定してください。たとえば、"d:¥database"(1階層)とは指定せずに、"d:¥to¥database"(2階層)のように指定してください。
データベースの各ファイル用のパス名にリムーバブルディスクやネットワークドライブを指定することは出来ません。
attachment_path
サービスごとの添付ファイル用データベースの格納ディレクトリ名です。サービスのインストール時に設定します。[to config]コマンドで変更できます。変更方法は、"C.4 サービスのセットアップ"の各サービスの節を参照してください。
<設定形式>
attachment_path = サービス名,格納ディレクトリ名 |
サービス名
添付ファイル用データベースを使用するサービス名が設定されます。
格納ディレクトリ名
添付ファイル用データベースの格納ディレクトリ名が設定されます。
注意
データベースの各ファイル用のパス名は、2階層以上を指定してください。たとえば、"d:¥database"(1階層)とは指定せずに、"d:¥to¥database"(2階層)のように指定してください。
データベースの各ファイル用のパス名にリムーバブルディスクやネットワークドライブを指定することは出来ません。
icache
サービスごとのインデックス用キャッシュサイズです。キャッシュサイズが大きくなれば、データベースへのアクセス速度が早くなります。しかし、大きな値を設定するとメモリ不足が発生するため、メモリの空き容量を確認して値を決定してください。
本パラメータは、[to config]コマンドで変更できます。キャッシュサイズの変更についての詳細は"第6章 サービスの管理"の各サービスの節を、[to config]コマンドでの本パラメータの変更方法については、"C.4 サービスのセットアップ"の各サービスの節を参照してください。
<設定形式>
icache = サービス名,インデックスキャッシュサイズ |
サービス名
サービス名が設定されます。
インデックスキャッシュサイズ
サービス名で設定したサービスが使用するインデックスキャッシュの値をKBの単位で設定します。設定する値の上限に制限はありませんが、1024~残り空きメモリサイズ(KB)までの範囲で設定してください。大きな値を設定すると、システムが動作しなくなる場合があります。
ocache
サービスごとのデータファイル用オブジェクトキャッシュのサイズです。本製品では、本パラメータの設定は不要です。ただし、旧製品からの移行でocacheパラメータを設定している場合の動作は変更ありません。
volume_check_interval
統計情報モニタ(詳細は"14.8.2 統計情報の監視"を参照)で表示されるデータベースサイズを計算する間隔を指定します。
本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。
<設定形式>
volume_check_interval = 数値 |
数値
この値はデータベースサイズの計算処理間隔を分単位で指定します。
たとえば、20と指定すると20分間隔で再計算処理を行います。
小さな値を指定した場合、データベースサイズの計算処理がTeamWARE Officeサーバに負荷をかける可能性があります。
この値には0から1440の範囲が指定可能です。0を指定すると、データベースサイズの計算をTeamWARE Officeサーバ起動時のみ行います。
本パラメータを省略した場合はTeamWARE Officeサーバ起動時のみデータベースサイズの計算を行います。