テープや光磁気ディスクなどのリムーバブルメディアを利用する場合、異なるレベルのバックアップ媒体に誤ってバックアップを行ってしまうことがあります。このようなトラブルは、媒体識別子を付加し、管理することで防ぐことができます。この機能は、以下の2つを合わせて行うことで実現します。バックアップ先としてハードディスク上のファイルを利用する場合は媒体識別子を付加する必要はありません。適切なファイル名を付けて管理してください。
バックアップを行う前にバックアップ先媒体(磁気テープなど)に識別子を付けます。詳細については、"15.7.1 媒体識別子付加ユーティリティの操作"を参照してください。
差分バックアップユーティリティやリストアユーティリティを利用するときに識別子を指定します。
バックアップ用媒体に付加した識別子を指定して、バックアップ、リストアを行う場合、媒体に付加されている識別子を正しく指定する必要があります。媒体に付加した識別子と異なる識別子をバックアップ、リストアユーティリティの操作で指定した場合、エラーになり媒体および資源を保護します。
また、識別子を指定しないでバックアップユーティリティやリストアユーティリティを利用した場合には、媒体の識別子の有無を問わずに処理が行われますので注意が必要です。
識別子を付ける単位は、ハードディスクや光磁気ディスクなどをキャラクターデバイスとして利用する場合はディスク単位、テープの場合はテープ単位となります。
注意
媒体識別子の認識は、オプションとして指定した1つめの媒体のみ行われます。したがって、マルチボリューム指定でのバックアップでは、媒体識別子管理は適用できません
テープ装置はWindows Server® 2008では利用できません。