ディレクトリサーバ、アプリケーションサーバともに、以下の手順で復旧作業を行います。
注意
OSパニックやハードエラーなどが原因でシステム異常となった場合は、この章で説明している復旧方法では復旧できません。システムに問題がある場合は、システムの問題を解決させた後でTeamWARE Officeサーバの復旧を行ってください。
ポイント
復旧を行うのは、異常が発生しているサーバだけでもかまいません。たとえば、ディレクトリサーバが異常となった場合でも、他のアプリケーションサーバを停止させる必要はありません。
この項は、主にSolarisを例にしていますが、他のオペレーティングシステムの場合も同様の復旧作業を行ってください。
TeamWARE Officeサーバが動作している場合は、[to stop]コマンドでTeamWARE Officeサーバを停止します。
システム異常の状態によっては、TeamWARE Officeサーバが停止しない場合があります。この場合は、TeamWARE Officeの自動起動を解除した後で、システムの再起動を行ってください。自動起動を解除する方法については、"4.3.2 Windows Server®での自動起動の解除"、"4.3.4 Solarisでの自動起動の解除"、4.3.6 Linuxでの自動起動の解除を参照してください。
>to stop Stopping TeamWARE server... TeamWARE server stopped. |
コアファイルが出力されている場合は、コアファイルを退避します。
コアファイルが出力されていると、ディスク容量不足となり他の処理に影響を及ぼすことがあります。TeamWARE Officeサーバの停止完了後、コアファイル([gcore]コマンドで採取したcore、core.xxxおよびtocore.xxx)が出力されていた場合は、他の空きディスクに退避します。
UNIX系システムの場合、コアファイルの有無はシステムの[ls]コマンドで確認できます。
>ls -l *core* -rw-rw---- 1 twu twu 30161080 4月27日 23時48分 toserver_core.16436 -rw-rw---- 1 twu twu 26550900 4月26日 09時30分 tocore.0.1054350000 -rw-rw---- 1 twu twu 30161080 4月27日 23時50分 core.4536 |
TeamWARE Officeサーバの停止完了後、インストールされているすべてのサービスのデータベースに異常がないかを、[to check]コマンドで確認します。
[to check]コマンドは数十秒で完了します。正常な場合は、以下のメッセージが出力されます。
>to check all Ready. |
正常でない場合は、異常となっているデータベースを特定し、[to recover]コマンドでデータベースの修復処理を行います。[to recover]コマンドが完了するまでには、データベースの大きさにより、数十分かかります。[to recover]コマンドが正常に完了した場合は、"Ready."と出力されます。
[to check]コマンドと組み合わせた、[to recover]コマンドの実行例を、以下に示します。
>to check all to CHECK OS: 1.2.0 OS:No such file or directory >to check directory Ready. >to check mail to CHECK OS: 1.2.0 OS:No such file or directory >to recover mail ・・ Ready. |
[to recover]コマンドがエラーとなった場合("Ready."が出力されない場合)は、"14.10.5 拡張復旧作業"を行います。
[to start]コマンドでTeamWARE Officeサーバを起動します。
>to start |