パラメータファイルの記述例と形式について、以下に示します。
なお、パラメータファイルでの指定は、コマンドパラメータによる指定より優先します。
パラメータファイルの記述例を以下に示します。
[common] |
パラメータファイルは、以下に示す形式で作成します。
";"(セミコロン)で始まる行は、コメントを意味します。
;セミコロンはコメントを意味します。 |
注意
パラメータ、およびパラメータ値は、大文字・小文字を区別しません。
空白、","カンマなどのデリミタ文字を含むパラメータ値は、" ’ "引用符で囲って指定してください。
空のパラメータ値は、" ’ "引用符を2つ連続して指定してください。
コマンドの共通パラメータを記述します。
user
user = ログイン名 |
ログイン名
システム管理者のログイン名を指定します。
省略した場合には、コマンドで指定したログイン名を使用します。
user_password
user_password = ログインパスワード |
ログインパスワード
システム管理者のパスワードを指定します。
省略した場合には、コマンドで指定したパスワードを使用します。
proceeding
proceeding = 処理制御 |
処理制御
ウイルスチェックの処理制御について、以下のいずれかを指定します。
省略された場合には、コマンドで指定した処理制御を使用します。
continue | : | 未検査のファイルのみウイルスチェックを行います。 |
new | : | 検査済みか否かにかかわらず、すべてのファイルについてウイルスチェックを行います。 |
anything | : | 検査済みか否かにかかわらず、すべてのファイルについてウイルスチェックを行います。 |
replace | : | データベース内の、ウイルス感染ファイルと判明しているファイルを、ダミーファイルと置き換えます。このときは、ウイルスチェックを行いません。 |
control
control = 負荷制御 |
負荷制御
ウイルスチェックコマンドによるシステムへの負荷(コマンド実行速度)を1~10の範囲で指定します。
省略された場合には、コマンドで指定した負荷制御を使用します。
指定値が大きいほどシステムへの負荷(実行速度)も大きくなります。
log
log = ログ出力制御 |
ログ出力制御
動作ログを出力するかどうかを、以下のいずれかで指定します。
省略した場合には、コマンドで指定したログ出力制御を使用します。
0:動作ログを出力しない
1:動作ログを出力する
log_file
log_file = ログファイル |
ログファイル
ログファイル名を指定します。
省略した場合には、コマンドで指定したログファイルを使用します。
ウイルスチェックの操作パラメータを記述します。
複数のサービスをウイルスチェックの対象とする場合には、以下のようにサービス単位に[operation]セクションを記述します。1つの[operation]セクション内に同じ種類のパラメータを複数記載することはできません。
[operation] ;サービス名1の定義 |
service
service = サービス名 |
サービス名
ウイルスチェック対象とするサービス名を以下の形式で指定します。
このパラメータは、省略できません。
all | : | すべてのサービス |
: | Mailサービス | |
library | : | Libraryサービス |
forum | : | Forumサービス |
calendar | : | Calendarサービス |
task | : | Taskサービス |
target
target = 対象拡張子 |
対象拡張子
検査対象にするファイルの拡張子を16文字以下で指定します。
省略した場合には、すべてのファイルを対象とします。
複数個の場合は、個数分のtargetパラメータを指定します。
target(対象拡張子)パラメータは、1つの[operation]セクションに16個まで指定できます。
ワイルドカード(*など)は指定できません。
no_target
no_target = 非対象拡張子 |
非対象拡張子
検査対象にしないファイルの拡張子を16文字以下で指定します。
省略した場合には、すべてのファイルを対象とします。
複数個の場合は、個数分のno_targetパラメータを指定します。
no_target(非対象拡張子)パラメータは、1つの[operation]セクションに16個まで指定できます。
ワイルドカード(*など)は指定できません。
target(対象拡張子)とno-target(非対象拡張子)に同じ拡張子が指定された場合は、その拡張子のファイルは検査対象としません。
start_date
start_date = 対象範囲の開始日 |
対象範囲の開始日
検査対象にする期間の開始日付を指定します。この日付の、start_time以降の各サービスのファイルを検査対象とします。
日付を西暦で、"yyyy-mm-dd"の形式(年月日を"-"ハイフンでつないで記述)で指定します。
省略された場合には、"1970-01-01"を指定したものとします。
ここで指定する日付は、文書の送信/登録日です。
end_date
end_date = 対象範囲の終了日 |
対象範囲の終了日
検査対象にする期間の終了日付を指定します。この日付の、end_timeまでの各サービスのファイルを検査対象とします。
日付を西暦で、"yyyy-mm-dd"の形式(年月日を"-"ハイフンでつないで記述)で指定します。
省略された場合には、検査実行開始時の日付とします。
ここで指定する日付は、文書の送信/登録日です。
start_time
start_time = 対象範囲の開始時刻 |
対象範囲の開始時刻
検査対象にする期間の開始時刻を指定します。start_dateの、この時刻以降の各サービスのファイルを検査対象とします。
時刻を24時間表現で"hh:mm"の形式(時刻を":"コロンでつないで記述)で指定します。
省略された場合には、"00:00"とします。
ここで指定する時刻は、文書の送信/登録時刻です。
end_time
end_time = 対象範囲の終了時刻 |
対象範囲の終了時刻
検査対象にする期間の終了時刻を指定します。end_dateの、この時刻までの各サービスのファイルを検査対象とします。
時刻を24時間表現で"hh:mm"の形式(時刻を":"コロンでつないで記述)で指定します。
省略された場合には、検査実行開始時の時刻とします。
ここで指定する時刻は、文書の送信/登録時刻です。
proceeding
proceeding = 処理制御 |
処理制御
ウイルスチェックの処理制御について、以下のいずれかを指定します。
省略した場合には、[common]セクションのproceedingパラメータの指定に従います。
continue | : | 未検査のファイルのみウイルスチェックを行います。検査済み情報、ウイルス感染情報を検査対象のサービスのデータベースに設定します。 |
new | : | 検査済みか否かにかかわらず、すべてのファイルについてウイルスチェックを行います。 |
anything | : | 検査済みか否かにかかわらず、すべてのファイルについてウイルスチェックを行います。 |
replace | : | データベース内の、ウイルス感染ファイルと判明しているファイルを、ダミーファイルと置き換えます。このときは、ウイルスチェックを行いません。 ダミーファイルは、ファイル名を"infected.txt"として作成されます。ダミーファイルへの置き換え後は、ウイルス感染情報は消去された状態となります。 注意:"twvcs.ini"内に隔離指定しておくか、コマンドのパラメータに-Rオプションを指定しない場合、感染ファイルは失われます。 |