toolbar.iniは、TeamWARE Officeのツールバーに関するセットアップ情報を格納したファイルです。
Webサービスをインストールすると、TeamWARE Officeのインストールディレクトリにtoolbar.samという名前のファイルが作成されます。このファイルをtoolbar.iniという名前でコピーを作成し、内容を次に示すように変更してください。このファイルは初期化ファイルと呼ばれます。初期化ファイルを変更すると、Webブラウザからツールバーを利用する場合の動作環境を設定および変更できます。
TeamWARE Officeのシステム管理者は、初期化ファイルの定義内容のうち、以下のセクションを変更できます。
[Mail]セクション
[Calendar]セクション
[Forum]セクション
[Search]セクション
これらのセクションは、テキストエディタなどで直接変更します。
以下に、それぞれのセクションについて説明します。
注意
toolbar.samの改行コードは"¥n"だけになっています。Windows®上で編集する場合は、"¥n"だけの改行コードに適応したテキストエディタをご利用になるか、改行コードを"¥r¥n"に変換してから、編集してください。
ツールバーからMailサービス機能を利用するための設定を定義します。
MailIntervalキー
新着メールの確認時間間隔を分単位で指定します。
このキーは初期状態では定義されていません。設定を変更する場合には、このキーを定義してください。
値は"5"から"1440"の整数が指定できます。
標準値は"20"です。
実際の動作では、Webサービスとの通信のタイミングにより、設定値の倍の時間がかかる場合があります。
MailInterval = 5 |
ツールバーで新着メールの通知を受け取るためには、Notifiierを設定する必要があります。Notifierの設定方法については、"6.8.1 ツールバーによるアラーム通知機能"を参照してください。
ツールバーからCalendarサービス機能を利用するための設定を定義します。
SearchVacantUrlキー
設備カレンダーの空き時間検索のURLを指定します。ツールバーの 「空き時間検索」 ボタンのクリックでここに指定したURLにジャンプします。
設定値として以下のように設定されていますので、hostnameの部分を、接続先のWebサービスの初期化ファイルの[Host]セクションのHost_nameキーに値に変更してください。以下のいずれかの場合は、ポート番号も含めて記述してください。
Webサービスの初期化ファイルの[Host]セクションのProtocolキーの値が"http"で、Portキーの値が"80"以外の場合
Webサービスの初期化ファイルの[Host]セクションのProtocolキーの値が"https"で、Portキーの値が"443"以外の場合
Webサービスの初期化ファイルの[Host]セクションのProtocolキーの値がhttpsの場合は、"http"の部分を"https"に変更してください。
右辺に指定できる文字の長さは、既に記述されている文字も含めて400バイトまで指定できます。
SearchVacantUrl= http://hostname/calendar/srch_a?service=calendar&auth=required&mode=99 |
[Host] Protocol = https Host_address = 127.0.0.1 ProcessNo = 0 Host_name = two.fujitsu.co.jp Port = 8082 |
Webサービスの初期化ファイルが上記のように定義されている場合、SearchVacantUrlキーは以下のように修正します。
SearchVacantUrl= https://two.fujitsu.co.jp:8082/calendar/srch_a?service=calendar&auth=required&mode=99 |
ツールバーからForumサービス機能を利用するための設定を定義します。
ListMessagesUrlキー
フォーラムの最新メッセージ一覧取得のURLを指定します。ツールバーの「フォーラム最新」 ボタンのクリックでメニューに表示されるメッセージ一覧の取得先になります。取得先のどのフォーラムかを設定するのは、http.iniの[Toolbar]セクションのTargetForumキーで指定します。http.iniの設定については、"12.3.14 [Toolbar]セクション"を参照してください。
設定値として以下のように設定されていますので、hostname、http部分を環境に合わせて修正してください。hostnameには、最新フォーラムメッセージ一覧の掲載元フォーラム(http.iniの[Toolbar]セクションのTargetForumキーで指定したフォーラム)のあるサーバのホスト名を指定します。
hostname、http部分の修正の方法については、[Calendar]セクションの、SearchVacantUrlキーの説明を参照してください。
右辺に指定できる文字の長さは、既に記述されている文字も含めて400バイトまで指定できます。
ListMessagesUrl= http://hostname/toolbar/latest_forum_messages_t.xml?service=toolbar&request=LatestForumMessages |
SubjectLengthキー
ListMessageUrlキーで指定されたフォーラムの最新メッセージ表題の長さを指定します。1から128の整数が指定できます。標準値は"64"です。
SubjectLength = 64 |
ツールバーからフォーラムおよびライブラリの全文検索機能を利用するための設定を定義します。
SearchServerUrlキー
検索サーバAccela BizSearch®のURLを定義します。
設定値として以下のように設定されていますので、hostname の部分だけをAccela BizSearch®環境に合わせて修正してください。環境によりポート番号の指定がある場合には、ポート番号も含めて記述してください。また、セキュアな環境の場合には、プロトコルも変更してください。
右辺に指定できる文字の長さは、既に記述されている文字も含めて400バイトまで指定できます。
SearchServerUrl = http://hostname/cgi-bin/tbarsearch.cgi |
SearchDB1キー
ツールバーの検索ボタン横の▼をクリックした場合に検索対象を選択できます。その選択メニューの名前をここで定義します。
初期設定値は以下のように"FORUM"となっています。Accela BizSearch®の運用に合わせて必要な場合のみ修正してください。
右辺に指定できる文字の長さは、255バイトまで指定できます。英数字または日本語で指定してください。
SearchDB1 = FORUM |
SearchDB2キー
ツールバーの検索ボタン横の▼をクリックした場合に検索対象を選択できます。その選択メニューの名前をここで定義します。
初期設定値は以下のように"LIBRARY"となっています。Accela BizSearch®の運用に合わせて必要な場合のみ修正してください。
右辺に指定できる文字の長さは、255バイトまで指定できます。英数字または日本語を指定してください。
SearchDB2 = LIBRARY |
注意
初期化ファイルを変更した場合、TeamWARE Officeサーバを再起動する必要はありません。ツールバー利用者が変更を反映するには、内部的にキャッシュされた情報がクリアされる約10分経過後、かつ利用者がすべてのブラウザを終了して、Webブラウザを再起動する必要があります。
初期化ファイルの変更に際しては、以下の点に注意してください。不当な定義を行った場合、ツールバーが起動しなくなったり、予期しない異常な動作をしたりする恐れがあります。
ここで説明しているセクションとキー以外は変更しないでください。
同じキーを複数定義しないでください。
キーに空の値や、ここで説明している値以外を指定しないでください。
[Search]セクションについては、Accela BizSearch®と連携する場合以外は変更しないでください。変更した場合、ツールバーが起動しなくなったり、予期しない異常な動作をしたりする恐れがあります。
TeamWARE Officeサーバが複数サーバで構成されている場合は、すべてのサーバに同じ内容の初期化ファイルを作成してください。