エンタープライズシステムの構成を階層構造の上位にあるものから順に説明します。サイトより下位の構成については、"2.3 サーバ構成の計画"を参照してください。
エリア
1つ以上のサイトからなるTeamWARE Officeシステムのことです。
エリア内のどれか1つのサイトを、エンタープライズマスターサイトと呼び、他のサイトをエリアメンバーサイトと呼びます。
TeamWARE Officeでは、複数エリアでの利用はできないため、シングルエリアシステムとなります。
サイト
サイトとは、1台のディレクトリサーバと1台以上のアプリケーションサーバで構成されたTeamWARE Officeシステムのことです。なお、ディレクトリサーバとアプリケーションサーバを同一のサーバにすることもできます。
注意
マルチサイト構成にする場合、別途、LDAP V3をサポートした外部LDAPサーバ製品が必要です。
外部LDAPサーバについては、"付録S 外部LDAPサーバの管理"を参照してください。
エンタープライズシステムのディレクトリ構成
TeamWARE Officeの情報は、インターネット標準プロトコルであるLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)に準拠したディレクトリで管理しています。また、TeamWARE Officeのディレクトリは、物理的には以下の2種類のディレクトリで構成されています。
エンタープライズディレクトリ
このディレクトリは、サイト間の情報共有に利用します。このディレクトリは、TeamWARE OfficeのDirectoryアプリケーション以外のLDAPクライアントからもアクセスできます。
サイトディレクトリのユーザエントリの特定の情報を、エンタープライズディレクトリの特定の情報に対応付けることができます。たとえば、部署に合わせた階層化組織を定義している場合、サイトディレクトリの階層化組織をエンタープライズディレクトリの部署名と対応付けることで、LDAPクライアントの部署名として表示することができます。詳細については、"8.4 MIMEゲートウェイの運用"を参照してください。