TeamWARE Officeシステムは、サーバ構成やサービス構成をどのようにするかによって決まります。ここでは、TeamWARE Officeの利用形態や用意するサーバにより、どのような構成にすべきかについて説明します。
TeamWARE Officeシステムは、以下に示すコンポーネントの組合せによって構成されるシステムです。階層構造の上位に位置するものから順に説明します。
サイト
サイトとは、複数のクライアントと1台以上のサーバとで構成されたTeamWARE Officeシステムのことです。サーバの数は、利用するユーザ数やインストールするサービスの種類により、決定します。
サーバ
サーバとは、サービスがインストールされたコンピュータのことです。1つ以上のサーバでサイトが構成されます。Directoryサービスがインストールされたサーバのことをディレクトリサーバ、それ以外のサーバをアプリケーションサーバと呼びます。ディレクトリサービスはサイト内で1サーバにだけインストールすることが可能です。
サービス
サービスは、サーバ上で動作するソフトウェアです。クライアントで動作するアプリケーションからの処理要求を受け付け、処理を実行し、結果をアプリケーションに返すものと、サーバ上でのみ動作するソフトウェアがあります。
サーバを何台用意すべきか、サービスをどのサーバに配置するかは、TeamWARE Officeを利用するグループの大きさや利用頻度、各サービスをどのように利用するか、などによって決定します。また、導入するサーバのCPU能力やメモリ容量、ディスク容量などによっても異なります。以下に、サーバの数を決定するために考慮しなければならない条件を示します。詳細については、"TeamWARE Officeインストールガイド"を参照してください。
ポイント
複数のサイトを結合したシステム(エンタープライズと呼びます)を構築することができ、サイト間でDirectory情報を共有したり、ほかのサイトのフォーラムへアクセスしたりできます。
詳細については"第10章 エンタープライズの管理"を参照してください。
サーバがSolaris 10以降の場合、Solarisコンテナ機能を使うと、複数のTeamWARE Officeサーバ環境を1台のSolarisマシンで運用することができます。
詳細については、TeamWARE Office 200X V3.0 インストールガイド"を参照してください。