ユーザアカウントとは、TeamWARE Officeシステムのユーザを定義するデータを集めたものです。ユーザアカウントは、ユーザ全員に与えられます。
作成は、共用ディレクトリの[ユーザアカウントの作成]ウィンドウで、システム管理者、Directoryマネージャ、あるいはユーザアカウント作成権をもつユーザが行います。
新規ユーザアカウントは、ユーザテンプレートに基づいて作成します。特定のユーザ権限をもつ作成者は、テンプレートに定義されている属性の一部を変更することもできます。セキュリティ上の理由で、作成者は自分より上のレベルの権限を与えることはできません。たとえば、ユーザアカウントとグループの作成権しかもっていないユーザは、他ユーザにDirectoryサービスを管理する権限を与えることはできません。
ユーザアカウント作成時に、最低限定義しなければならない属性は、ログイン名と姓、およびユーザ名です。ただし、姓を定義することで、その姓名をユーザ名として代用することができます。さらに、電子メールアドレスを1つ以上作成する必要があります。必要な情報をすべて定義せずにユーザアカウントを作成しようとすると、Directoryアプリケーションからエラーメッセージが通知されます。
ログイン名、ユーザ名、パスワードなどに関して、ユーザの組織内で規則を定める場合があります。ユーザアカウントの作成時には、この規則に従ってください。規則を決めるのはシステム管理者やDirectoryマネージャです。規則が決まったら、ユーザアカウントの管理責任を負っているユーザに通知する必要があります。
ユーザアカウントを作成するには、以下のように操作します。
[共用ディレクトリ]ページで、[エントリ]メニューから[新規]コマンドを選択して、メニューが表示されたら[ユーザアカウント]コマンドをクリックします。
[ユーザアカウントの作成]ウィンドウ([全般]ページ)が表示されます。
[ユーザテンプレート]ドロップダウンリストボックスから、ユーザテンプレートを必ず1つ選択します。
ユーザの姓とログイン名をそれぞれのフィールドに入力します。
[ロケーション]フィールドに表示された内容を確認し、必要であれば変更します。
[ユーザアカウントの作成]ウィンドウにあるほかのページで、必要に応じてTeamWARE Officeサービス、電子メールアドレス、パスワード、メール権限など、追加情報を記述します。
[ユーザの作成]ボタンをクリックして、共用ディレクトリにユーザアカウントを保存します。
注意
IMAP4サービス、およびPOP3サービスを利用する場合は、ログイン名に日本語を使用しないでください。また、Webサービスを利用する場合、ログイン名に日本語、およびコロン(:)は使用できません。使用した場合には、TeamWARE Officeのサービスへログインができないことがありますので注意してください。
ユーザテンプレートに変更を加えても、変更前に作成したユーザアカウントには反映されません。
1台のパソコンを複数人で利用し、各利用者がオフライン機能を使用する場合には、ログイン名とサーバ名の文字数の合計が64文字以内となるようにログイン名を命名してください。
メールの送信を可能にするには、必ず、インターネットアドレスを定義してください。
同じロケーション配下では、ユーザ名、テンプレート名、グループ名、設備カレンダー名、外部エントリ名は一意でなければなりません。
Directoryマネージャが、ユーザアカウントを作成する場合に、指定可能なメールのベースアドレスは、テンプレートに設定された範囲内でのみ可能です。
TeamWARE Directoryアプリケーションでは、Taskサービスに関する設定を確認しながらユーザアカウントを作成することができません。Taskサービスをご利用の場合は、WebブラウザからADMINメニューを利用するか、Directoryユーティリティを使ってユーザアカウントを作成してください。
ポイント
TeamWARE Officeでのインターネットパスワードとは、LDAPクライアントから認証付きでTeamWARE Officeのディレクトリへアクセスするときにだけ使用するパスワードのことです。通常、TeamWARE Officeのみでサービスを使用する場合には、インターネットパスワードを設定する必要はありません。
参考
詳細については、以下に示す検索キーワードを使って、Directoryのオンラインヘルプを参照してください。
ユーザアカウントの作成
ユーザが利用するメールボックス、個人カレンダー、およびタスクリストのディスク容量を制限できます。これにより、必要以上にディスクが使用されることを防ぐことができます。資源の利用制限は、[サービス]ページで指定します。
メールボックスのサイズ
メールボックスのサイズを指定できます。メール文書がこの値を超えて格納されると、メールの送信ができなくなります。
個人カレンダーのサイズ
作成できる予約の合計サイズを指定できます。作成した予約のサイズがカレンダーのサイズに計上されます。作成した予約の合計がこの値を超えて保有されると、予約の作成ができなくなります。
タスクリストのサイズ
タスクリストのサイズを指定できます。発信タスクおよびそれに対するレポートのサイズが、発信者のタスクリストに計上されます。発信タスクおよびそれに対するレポートがこの値を超えて保有されると、タスクの発信ができなくなります。
サービスの利用制限
ユーザが利用可能なサービスを制限できます。たとえば、Mailサービスのみの利用を許可できます。サービスの利用制限は、[サービス]ページで指定します。
"5.1 ユーザの役割"で説明したユーザへの権限設定は、[特別権限]ページで指定します。ほかのサイトのサービスを利用する場合、[特別権限]ページの[他サイトのサービスを使用]チェックボックスをクリックし、権限を設定する必要があります。