マルチサーバ構成とは、TeamWARE Officeがインストールされているサーバが複数台あり、それぞれを連携させている場合を呼びます。
複数台のサーバに、TeamWARE Officeのサービスをインストールします。
シングルサーバの場合と同様、複数のサービスをインストールすると、それらを連携して動作させることができます。さらに、異なるサーバにインストールしたサービスの間でも連携して動作させることができます。
ユーザは、どのサーバにどのサービスがインストールされているかを意識する必要はありません。
図2.2 サーバが4台の構成例
マルチサーバは、以下の条件に適しています。
同時使用ユーザ数が多く、シングルサーバでは十分な性能が出ない場合
大規模な組織であり、組織ごとにアプリケーションサーバを配置して運用したい場合
さまざまな能力を持った複数のサーバを組み合わせて、目的に応じて効率よく使い分けたい場合
マルチサーバシステムを構成する場合は、以下の点に留意してください。
マルチサーバ構成では、以下のサービスは1台のサーバにだけインストールできます。それ以外のサービスは、複数のサーバにインストールできます。ただし、サービスの負荷分散やデータベースの分散を考慮してサービスを配置する必要があります。サービスごとの構成計画については、 "2.4 サービス構成の計画"で詳細に説明します。
Directoryサービス
メッセージルータ
(ディレクトリサーバにだけインストール可能です)
MIMEゲートウェイ
MailArchiveゲートウェイ
Taskサービス
ディレクトリサーバが停止している場合は、アプリケーションサーバを動作させることはできません。
マルチサーバ環境でWebサービスを利用する場合は、サーバマシン、および各クライアントマシンがDNSを利用してTeamWAREサーバの完全修飾ドメイン名(ホスト名.ドメイン名)を解決可能にしておくことを、強くお勧めします。なお、DNSを用意できない場合でも、ホスト名やIPアドレスを使ったURLで、TeamWAREサーバにアクセスすることも可能ですが、マルチサーバ環境での認証情報の引き継ぎが行えず、複数回認証が必要になることがあります。マルチサーバでの詳細な注意事項については、"12.1.4 Webサービス利用時の留意事項"の"マルチサーバ環境における留意事項"を参照してください。