Interstage Application Server 移行ガイド
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第1章 他Linux製品との差異について

 本製品とRHEL-AS3(x86)/ES3(x86)のInterstage Application Server Enterprise Edition V7.0L10はいくつかの機能差異があります。以下にサーバ環境における新機能追加以外の差異を示します。クライアント環境については新機能追加以外の差異はありません。
 なお、本製品の新機能については"Interstage Application Serverアップデート情報"を参照してください。

サービス

機能

説明

参照マニュアル

JDK/JRE

JDK/JRE

JDK1.4.2のみを提供しています。また、Java HotSpot(TM) Client VMをサポートしていません。

New世代領域サイズ自動調整機能

提供していません。

Javaヒープ量

32ビットOSでの設定に対して、1.5〜2倍のJavaヒープ量が必要になります。

使用上の注意「注意事項」の「JDK/JREの注意事項」

J2EE

Servletサービス

Tomcat 4.1ベースのサーブレット実行環境を提供します。Tomcat3.1ベースのサーブレット実行環境は提供していません。

移行ガイド「V5.1以前のServletサービス環境定義の移行」

EJB

EJBワークユニットによる運用をサポートしていません。EJBアプリケーションを運用する場合、IJServerを使用してください。

J2EEユーザーズガイド「J2EEアプリケーションの運用」

DBアクセス環境定義を使用することはできません。

データベース

SQL ServerおよびPostgre SQLへの接続をサポートしていません。データベースを使用する場合は、OracleまたはSymfoware Serverを使用してください。

J2EEユーザーズガイド

ツール

以下の機能を使用することはできません。

  • J2EE Deploymentツール
  • J2EE管理ツール
  • リモートインストール機能
  • J2EE Deploymentコマンド(isdeployb)

Webサーバ(Interstage HTTP Server)

オンライン照合

オンライン照合機能の運用時に使用するディレクトリサーバ機能(Smart Repository)は、提供していません。Windows(R)、Solaris、Linux(RHEL-AS3(x86)/ES3(x86)版)のInterstage Application Server製品に提供されているディレクトリサーバ機能を使用してください。
また、オンライン照合機能を運用する場合のクライアントAPIライブラリには、Smart Repository SDKを使用してください。InfoDirectory SDKを使用することはできません。

セキュリティシステム運用ガイド「Interstage HTTP Serverの認証とアクセス制御の設定」の「オンライン照合」

ディレクティブ

Groupの初期値が他のLinux版Interstage Application Serverと異なります。

  • 本製品の場合、nobody
  • 他のLinux版Interstage Application Serverの場合、"#-1"

Webサーバ運用ガイド(Interstage HTTP Server編)「付録A ディレクティブ一覧」

CORBAサービス

アプリケーション開発

サーバアプリケーション開発で使用可能な言語はCとJavaです。C++とCOBOLを使用することはできません。
なお、Java言語で開発する場合は、JDK1.4.2を使用することができます。
また、CORBAで定義されている基本データ型とC言語でのデータ型の対応について、以下の基本データ型は他のInterstage Application Server製品の場合と差異があります。

  • 本製品
    CORBA_longはintに対応
    CORBA_unsigned_longはunsigned intに対応
  • 他のInterstage Application Server
    CORBA_longはlongに対応
    CORBA_unsigned_longはunsigned longに対応

アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)

キュー制御機能

キュー制御機能(queue_policy)を使用することはできません。

ロードバランス

ネーミングサービスと連携したロードバランスの運用をすることはできません。負荷分散のために、Interstage TrafficDirectorを利用してください。

高信頼性システム運用ガイド「Traffic Directorを利用した負荷分散」

イベントサービス

アプリケーション開発

サーバアプリケーション開発で使用可能な言語はCとJavaです。C++を使用することはできません。
なお、Java言語で開発する場合は、JDK1.4.2を使用することができます。

アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)

ディレクトリサービス

ディレクトリサーバ機能

提供していません。

API

Smart RepositoryのAPIを提供します。InfoDirectory SDK を使用することはできません。

Smart Repositoryユーザーズガイド、
リファレンスマニュアル(API編)「C言語インタフェース」の「Smart Repositoryインタフェース」

シングル・サインオン

Interstage シングル・サインオン

提供していません。

SOAPサービス

SOAPメッセージに対するユーザ認証

Interstage シングル・サインオンを提供していないことにより、SOAPメッセージに対するユーザ認証の設定を行うことができません。

コンポーネントトランザクションサービス

トランザクションアプリケーション

サポートしていません。既存のトランザクションアプリケーションを本製品による運用環境に移行する場合はCORBAアプリケーションに変更してください。

アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)「CORBAワークユニット」の「旧バージョンのアプリケーションからの移行方法」

運用操作

Interstage 運用API

提供していません。

Interstage運用操作ツール

Interstage運用操作ツールから運用操作を行うことはできません。Interstage管理コンソールもしくはInterstage統合コマンドから運用操作してください。

Interstage Application Server運用ガイド「Interstage管理コンソールによるInterstage運用」

Interstage統合コマンド

isgendefコマンドでシステム規模superを指定できます。

Interstage Application Serverリファレンスマニュアル(コマンド編)
「isgendef」

ポータル機能

ポータル機能

提供していません。

負荷分散

Interstage TrafficDirector連携

以下のInterstage特有の負荷分散ポリシーを使用することができません。

  • 最小待ちメッセージ数
  • 最小通信バッファ使用率

その他

セション情報管理機能(SMO)

提供していません。

サーバマシン状態監視機能(SMM)

提供していません。

 なお、RHEL-AS3(x86)/ES3(x86)で構築した環境の資源をバックアップして、本製品で構築した環境にリストアして運用することはできません。


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