Interstage Application Server 運用ガイド |
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Interstageでは、Interstageおよびワークユニットの停止処理時間が、一定の時間(停止監視時間)を超過した場合に、停止処理が無応答となったものと判断し、技術員が原因調査を行うための調査資料を自動的に採取します。本機能を、調査資料自動採取機能と呼びます。
発生現象や製品マニュアルの説明記事などから対処を行ってもトラブルが解決しない場合には、技術員に連絡することになりますが、本資料は、その際に使用されます。
本章では、本機能の仕様や対処方法について説明します。
Interstageまたはワークユニットの停止操作を行った際に、停止処理にかかった時間が、停止監視時間を超過した場合に調査資料が採取されます。
また、停止監視時間は300秒ですが、環境変数またはコマンド実行時のオプションにより300〜3600の範囲で変更できます。
変更方法 |
説明 |
環境変数 |
環境変数IS_ISSTOP_MONITOR_TIMERに対して停止監視時間を指定することで、停止監視時間を変更できます。 |
コマンド実行時オプション |
isstop、isstopwuコマンド実行時に、-tオプションの引数に停止監視時間を指定することで、停止監視時間を変更できます。 |
環境変数とコマンド実行時オプションが同時に指定された場合には、コマンド実行時オプションで指定された値が有効となります。
環境変数の詳細については、“Interstage Application Server チューニングガイド”、コマンドの詳細については、“Interstage Application Serverリファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
また、調査資料の自動採取が行われた場合でも、Interstage/ワークユニットの停止操作は継続して実行されます。したがって、資料の採取後に停止処理が終了した場合、停止操作は正常に終了します。
調査資料の自動採取が行われた場合には、イベントログファイル(Windows(R))、またはシステムログファイル(Solaris、Linux)に以下のメッセージが出力されます。
本メッセージの出力有無を確認することで、資料採取の実行有無が判断できます。
操作内容 |
出力メッセージ(メッセージID) |
Interstage停止操作時 |
is20270 |
ワークユニット停止操作時 |
is20271 |
停止処理が無応答となった場合には、まず、停止処理に時間がかかっている原因を調査します。
・ワークユニットで運用しているアプリケーションの停止処理に時間がかかっている。
・ワークユニットで運用しているアプリケーションの停止処理がハングしている。
・サーバが高負荷状態となり、停止に時間がかかっている。
停止処理が無応答となった原因を特定できた場合には、対処を実施してください。
また、調査を実施しても問題を解決できない場合には、iscollectinfoコマンドを実行して調査資料を採取し、技術員に連絡してください(自動採取された調査資料は、iscollectinfoコマンドで採取されます)。
なお、問題が解決された場合は、自動採取した資料は不要となります。
資料が不要な場合には、必要に応じて、下記ディレクトリ配下に出力されたファイル(サブディレクトリ配下を含む)を削除してください。
/var/opt/FJSVtd/trc/manage/isstop_hung/
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