Ajaxフレームワーク ユーザーズガイド
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5.12.1 セキュリティについて
Ajaxフレームワークアプリケーションを開発する際は、セキュリティに関して、以下の点に注意してください。
- JavaScriptやCSSを外部ファイルにした場合は、アプリケーションに認証の仕組みを実装していても、アプリケーション外からJavaScriptやCSSにアクセスすることが可能な場合があります。そのため、JavaScriptやCSSには、コメント部分も含めて、アプリケーション外への漏えいを防ぐべき情報(秘密情報)を記述しないでください。
秘密情報を画面上に表示する場合は、HTMLやJSPファイル内に直接記述したうえで認証の仕組みを実装するか、直接記述せずにサーバから動的にデータを取得するようにしてください。
- 入力値をチェックする場合は、クライアント側とサーバ側の両方でチェックしてください。
クライアントでチェックする場合は、機能部品のModelでデータオブジェクトのスキーマを定義することができます。
サーバ側でチェックする場合は、Apcoordinatorが提供するXMLデータ仕様記述を利用することができます。
また、予期しないデータが送信された場合や、セション情報に不整合がある場合(セション内に必要なデータが格納されてない状態で、次のデータが送信されてきた場合など)は、アプリケーションの処理を継続しないように注意してください。
- イベントログ機能は、非同期通信でログをサーバ側に送信する機能です。ログの書込みに対して信頼性を保証する必要がある場合は、サーバ側の業務ロジックで行うようにしてください。
- クライアントから複数のリクエストが同時に送信された場合、サーバ側の業務ロジックが同時に実行される可能性があります。同時に実行すべきではない業務処理については、アプリケーションで排他制御を行うようにしてください。
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