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ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 13.4 導入手引書

8.7.4 データベースとログファイルのフォーマット

データベースとログファイルのフォーマットを行います。データベースとログファイルを保存する場所は、「7.3.2 動的ディスク資源」で見積もった“$DIR4”(「DB格納ディレクトリ」)です。

注意

TSMのデータベースおよびログファイルの容量拡張(extend dbおよびextend log)は使用することができません。今後のバックアップ運用変更を加味し、十分に余裕のある値を指定してください。
TSMのデータベースおよびログファイルの容量拡張に関する詳細については、『Tivoli Storage Manager for Sun Solaris 管理者ガイド』および『Tivoli Storage Manager for Sun Solaris 管理者解説書』を参照してください。

手順は以下のとおりです。

  1. 以降の作業に必要なシェル変数および環境変数を設定します。
    シェル変数および環境変数は、「8.7.5 TSM管理クライアントおよびTSMのサーバ名の登録」が完了するまで必要です。セッションの切断などで、シェル変数および環境変数の設定が消えた場合は、再度、この設定を行ってください。
    以下は/bin/shまたは/bin/kshのプロンプトでのコマンド実行例です。

    # TSMDB=<DB格納ディレクトリ>; export TSMDB
    # DSMSERV_DIR=/opt/tivoli/tsm/server/bin; export DSMSERV_DIR
    # DSMSERV_CONFIG=$TSMDB/dsmserv.opt; export DSMSERV_CONFIG
    #

  2. インストール時生成されたデータベースとログファイルを削除します。

    # cat /opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmserv.dsk
    #dsk_comment#page_shadow_token:1050524192947   ←これはコメント行です
    /opt/tivoli/tsm/server/bin/log.dsm             ←これはログファイルです
    /opt/tivoli/tsm/server/bin/db.dsm              ←これはデータベースです
    #
    # rm /opt/tivoli/tsm/server/bin/log.dsm
    # rm /opt/tivoli/tsm/server/bin/db.dsm
    # rm /opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmserv.dsk
    #

    まず、データベースとログファイルを記述したファイル(dsmserv.dsk)の内容を参照し、log.dsmファイルとdb.dsmファイルのパス名を調べます。
    log.dsmファイルとdb.dsmファイルを削除した後、データベースとログファイルを記述したファイル(dsmserv.dsk)も削除します。

  3. データベースとログ用のファイルを生成し、フォーマットします。

    # cd $TSMDB
    # /opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmfmt -m -db <データベースのファイル名> <フォーマットするデータベースのサイズ>
    # /opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmfmt -m -log <ログのファイル名> <フォーマットするログファイルのサイズ>
    #

    指定する項目の意味は以下のとおりです。

    項目

    意味

    データベースのファイル名

    作成するデータベースのファイル名を絶対パスで指定します。ディレクトリは「DB格納ディレクトリ」を指定します。ファイル名はdb.dsmです。
    通常は「/opt/tivoli/tsm/server/bin/db.dsm」を指定します。

    ログのファイル名

    作成するログのファイル名を絶対パスで指定します。ファイルを作成するディレクトリは、ディレクトリは「DB格納ディレクトリ」を指定します。ファイル名はlog.dsmです。
    通常は「/opt/tivoli/tsm/server/bin/log.dsm」を指定します。

    フォーマットするデータベースのサイズ

    作成するデータベースのサイズを指定します(MB単位)。「7.3.2 動的ディスク資源」で見積もった値を指定します。今後のバックアップ運用変更を加味し、余裕のある値を指定してください。

    フォーマットするログファイルのサイズ

    作成するログファイルのサイズを指定します(MB単位)。129以上の値を指定してください。指定する値は、4MBの倍数で切り上げ、さらに1MBを加算します。

    以下に実行例を示します。

    # cd $TSMDB
    # /opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmfmt -m -db $TSMDB/db.dsm 129
    # /opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmfmt -m -log $TSMDB/log.dsm 129
    #

  4. データベースとログファイルをフォーマットします。

    # cd $TSMDB
    # /opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmserv format 1 $TSMDB/log.dsm 1 $TSMDB/db.dsm
    #

    log.dsmとdb.dsmは、dsmfmtコマンドで指定したファイル名を指定してください。

    注意

    データベースとログのフォーマットに関する詳細については、『Tivoli Storage Manager for Sun Solaris 管理者ガイド』および『Tivoli Storage Manager for Sun Solaris 管理者解説書』を参照してください。